長崎空港から軍艦島への行き方を解説! ツアー会社比較一覧とアクセス方法

世界遺産となった軍艦島へのルート等、私の経験を簡単にまとめてみます。これから軍艦島へ観光に向かおうと思っている方のお役に立てば幸いです。


もくじ

長崎空港から軍艦島へは長崎市内へバス移動 所要約40分

九州以外の地域から長崎の軍艦島へ行くとなると飛行機で向かうことが多いと思いますので長崎空港からの行き方をザックリ載せておきます。

まず長崎空港からレンタカーを借りる方は別として、長崎市内への移動手段としてはバスが基本となります。
長崎市内へ向かうバスの本数はかなり多く1時間に2~5本近く運行しているのでご安心を。
ただし「出島経由」と「浦上(長大東門前)経由」の2系統があり、「出島経由」の方が停留所が少なく早く長崎駅に到着します。時短ならば「出島経由」のバスを狙うようにしてみて下さい。10分から20分の差が出ますから。

出島道路経由の場合は、長崎の中華街がある長崎新地までは長崎空港から約35分。
長崎駅までは約40分程度です。料金は1000円。子供は半額です。

詳しくは以下のサイトで確認下さい。
長崎県営バス 空港-長崎 (時刻表のPDFもダウンロード出来ます)

長崎市内の移動は路面電車が便利

次に目的のツアー会社の船乗り場までの長崎市内の移動ですが、基本は路面電車が行き渡っているのでとても便利に活用できます。
全国相互利用交通系ICカードに対応していて、スイカやPASMOを使うことが可能です。

路面電車の路線図がPDFで見られます。事前にプリントアウトしておくと便利ですよ。縮小したものを添付しておきます。
実際には長崎電気軌道株式会社のサイトからダウンロードしてください。


下の写真は長崎駅前(右奥の建物) すぐ隣に路面電車の乗り場があります。


車内はレトロで良いですね~。

料金は140円。料金は後払いです。
真ん中(後方側)のドアから乗って運転席横の前側のドアから降車します。
現金の場合はそのまま乗り込みます。ICカードの場合は乗車リーダーにタッチします。
降りるときに現金の場合は料金を運転席側で支払います。ICカードの場合は降車リーダーにタッチして降ります。

ちょっと、分かりにくければ「長崎の路面電車を初めてご利用の方へ」で詳細がイラストで確認できます。難しくはありませんからご安心を。

築町で「のりつぎ」する場合には運転手さんに「のりつぎです」と伝えると乗り継ぎ券をくれます。(現金乗車の場合)
乗り継ぎ券を持っていれば乗り継ぎ先での料金は発生しません。
現金で乗る場合、この「のりつぎ券」は重要ですので「のりつぎ」の場合はもらっておきましょう。

下の写真は出島付近。時間があればゆっっくり散策したい。

さて、長崎市内から軍艦島へ渡る手段ですが、現在はツアーに申し込んで軍艦島へ上陸する方法となります。
地元の漁船に個人的にお願いして上陸という昔の方法は今では行えません。

ツアー会社を選んで予約しましょう!上陸率にも注目

現在ツアーを行っている会社は4つ。
それぞれ特徴がありますので簡単に列記していきます。

やまさ海運株式会社

Screenshot of www.gunkan-jima.net

やまさ海運株式会社   TEL:095-822-5002
http://www.gunkan-jima.net/
大人:4500円 長崎港から出航
船:マルベージャ/マルベージャ3 
4つの会社内で一番大きい船です。
大きい分揺れにくいのだと思いますが上陸率に関しては少し不安も。
上陸率に関してはサイトで公開されています。
予約状況確認

軍艦島コンシェルジュ

Screenshot of www.gunkanjima-concierge.com

軍艦島コンシェルジュ   TEL:095-895-9300
http://www.gunkanjima-concierge.com/
大人:3900円 常盤桟橋から出航
船:マーキュリー 
今年に入って高性能スタビライザーを装着したようです。船ですから揺れない訳ではないですが・・・。
上陸率が高いことでも有名です。こちらを参照
予約状況確認

高島海上交通

Screenshot of www.takashima-kaijou.jp

高島海上交通  TEL:095-895-8410 
http://www.takashima-kaijou.jp/
大人:3400円 元船桟橋から出航
船:ブラックダイヤモンド/竹島丸
ブラックダイヤモンドの2階部分は屋根もなく開放感抜群ですね~。真夏に乗船する場合は日除け用の帽子等は必要かも知れませんね。
予約状況確認

シーマン商会

Screenshot of www.gunkanjima-tour.jp

シーマン商会  TEL:095-818-1105 
http://www.gunkanjima-tour.jp/
大人:4200円 常盤2号桟橋から出航
船:さるく号
もっとも小型の船で定員45名。ただ定員が少ない分、軍艦島の桟橋での乗り降りが早く済みそう。これって結構重要です。あとで解説しますが・・・。
予約状況確認

※各ツアー会社の既に予約が埋まっている日でも毎日チェックしていると急に空きが出ることが多々あります。

各ツアー会社の乗り場はどこ?

それぞれのツアー会社の場所が分かりにくかったので地図に表記しておきます。番号は上の一覧と対応しています。

①やまさ海運株式会社
②軍艦島コンシェルジュ
③高島海上交通
④シーマン商会

地図で見るとどのツアー会社も路面電車の駅からそれほど離れていないですね。
長崎市内はやはり路面電車で移動するのがオススメです。

どの運行会社もHPを見ると特徴を出していて選びにくい!
自分にあった会社をHPを見ながら選択するのもひとつの楽しみですから、ゆっくりご検討下さい。

出航時間等に各社違いがありますが、稲佐山観光ホテルに詳しい一覧表(PDF)がありますので参考にしてみてください。
http://www.inasayama.co.jp/pdf/gunkan.pdf

軍艦島コンシェルジュさんの船に乗って上陸してきました!

私は2回乗船したのですが、2回とも軍艦島コンシェルジュさんの船に乗りました。
ですので他の船に関しての感想を述べることが出来ません。

ただ、私が行った日(2日目)は波が高くて上陸できるかどうか微妙なタイミングでした。
上陸率が非常に高い軍艦島コンシェルジュさんの船でしたので安心していたのですが、それでもかなり微妙な波。

波が高いと上陸できない船もあります

4社の船のうち、その日に上陸できたのは軍艦島コンシェルジュのマーキュリーとシーマン商会のさるく号の2隻でした。
軍艦島への上陸は難しいと聞いていただけに目の前で上陸できずに帰ってくる他の2隻の船を見た時には複雑な気持ちでした。
写真は上陸を諦めて引き返す船。

同じ日の同じ波なのに上陸できる船と出来ない船。
聞いてはいましたが、あるんですね~~~。こういうことって。

軍艦島の上陸には条件があるんですが、最後は船長判断になるようです。

軍艦島上陸に関しては、天候と安全基準を満たさないと上陸が出来ません。
天候基準をクリアする日数が年間100 日と想定されています。

上陸出来ない時はどんな波や風?

桟橋の利用を禁止する場合の基準

  1. 風速が秒速5 メートルを超えるとき
  2. 波高が0.5 メートルを超えるとき
  3. 視程が500 メートル以下のとき

※上記範囲内においても、見学者が安全に下船できないと船長が判断するときは、桟橋を利用しないものとする。

数日前であれば波の状況の予報が出ています。ですので、波浪予報を見れば上陸できそうか無理っぽいか予測はたてられます。
予想できたところでチケットの空きが無ければ日程を変更することは難しいですが・・・。

絶対に上陸したいなら波浪予想をチェックしておきましょう

私が見ていた波浪予想は国際気象海洋株式会社のものです。スマートフォンアプリも出ていますので手元で確認することも出来ますよ。
iPhone用 
アンドロイド用

国際気象海洋株式会社 沿岸波浪予想
見られる波浪予想はこんな感じです。
波が高い状況だとこうなります。これは上陸が絶望的なケース。矢印の先が軍艦島の場所です。

反対に波が無い場合だと海が黒く表示されます。これなら上陸できそう。

上陸するには波が低いことは当然ですが、風も強いと難しくなります。
波の予想だけでなく風の強さも見ておくと安心ですね。

波が高い時は酔い止めの薬を服薬しておくことをオススメします

私が行った日は波が高いながらも軍艦島コンシェルジュの船長さんが頑張ってくださって上陸できましたが船酔する方は酔い止めの薬等を用意したほうが良いかもしれません。

というのは、多少は波があっても進んでいる時には風も爽快で気分が悪くなる方は居なかったように思うのですが、軍艦島の桟橋につける際に波が高いと横付けするのに結構時間がかかります。

島の桟橋は浮き桟橋ではなくコンクリートなのでそのせいもあるのかも知れませんが、とにかく横付けする時に船の微調整をしている時がよく揺れます。走っている時には気がつかない揺れが静止状態だとモロに感じます。


ようやく桟橋につけた後も安全を確認しつつ一人ずつ降りるので結構時間がかかります。100人乗員がいれば100番目の人は結構長いこと待つことになります。ですので定員が少ない船はその点においては有利かなと。

ただ軍艦島コンシェルジュさんの船もスタビライザーが付いているので、かなり軽減されていると思いますが、それでも揺れないわけでは・・・。

私は小笠原諸島へ25時間の乗船(けっこうな荒波状況)も経験し、漁船での撮影等もしているので、まったく問題なかったのですが、船に弱い方は酔い止めを飲んでおくか、やまさ海運株式会社の大きい船で行くほうが良いかも。
荒波時は上陸しませんので上記のような停止した状態での待ち時間もないでしょうし。

軍艦島コンシェルジュさんは上陸率が高いので絶対に上陸したい!という方にはオススメ。多少の荒波でも頑張って上陸してくれます。

晴れて上陸できた時には3箇所から見学をすることが出来ます。

https://commons.wikimedia.org/ オリジナルデータ

地図を見ての通り、軍艦島に上陸しても歩ける部分はごく一部になります。それでも外から見るのとは印象がかなり違いますから感動します。


上陸後はツアーのガイドの方々が色々と詳しい説明をしてくださいます。
ガイド内容はツアー会社によって多少の違いがあるようですのでHPを見ながら決めてみてはいかがでしょうか。

軍艦島へのアクセス方法を書いてみましたが、分かりやすかったでしょうか?
上陸率の問題も含め足を踏み入れるのに少しハードルの高い軍艦島ですが、これを見て簡単に行けそうだなぁ~と思って頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

Orcaのアバター Orca 管理人

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My job : Photographer,Drone Pilot

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アマチュア無線技士

プロフォトグラファー歴20年になります。ブログ歴は15年。写真やドローン関連を中心に気になる情報を備忘録として書いております。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    軍艦島へのルートを分かりやすくありがとうございます。
    人生に一度は、必ず行ってみたい場所の一つです。
    少し、怖いイメージもあるのですが、歴史的なまた世界遺産をしっかりとこの目で見てきたいと思います。

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