今年の冬は絶対に風邪を引きたくないですよね。
新型コロナウイルスが更に感染拡大しそうな冬。ただの風邪であっても新型コロナウイルスを疑ってしまします。
今年ほど風邪に気を付ける冬も久しぶり。
インフルエンザワクチンは摂取しましたが、基本的な免疫力をアップさせたいものです。
ということで今回は私が数年前から作っているニンニクのハチミツ漬けのご紹介です。
これを作って2回目の冬ですが昨年と今年は、まったくの風邪知らず。ちょっと体調悪いなぁと思った時でも、このニンニク蜂蜜漬けに乾燥ショウガを混ぜて飲むと体の芯から温まり翌朝には体調が戻っています。
これが本当によく効くんです。
どこでも売っているハチミツとニンニクとクエン酸で作れます。飲むときには瓶からスプーンですくって乾燥ショウガを混ぜて水やお湯などで薄めます。どうしても飲みにくい場合は炭酸で薄めると飲みやすくなります。
風邪のひきはじめの喉が痛くなってきたなぁ~。なんて時の第一選択で使用してます。鼻うがいとセットで飲用すると効果抜群。
ニンニクも蜂蜜も栄養価満点で元気が出たり免疫力を高めてくれる食材の代名詞ですが、これを合わせることで効果も二乗になるんじゃないか?と個人的には盲信してます笑
ニンニクと蜂蜜の薬効については最後に書いておきますので気になった方は読んでみて下さい。長い記事になってしまったのであしからず。
とりあえずはニンニク蜂蜜の作り方から。
ニンニクの蜂蜜漬け作り方
材料
- ニンニク(国産のもののほうが大きくて皮を剥きやすいです)
- 蜂蜜(国産以外でも結構ですが蜂蜜100%のもの)
- クエン酸(掃除用ではなく食品添加物のもの)
- 保存容器(ガラス瓶が煮沸消毒しやすい)
- 乾燥ショウガ(飲むときに混ぜると効果的だと思っています)
ざっとこんな感じです。ニンニクは国産以外にも中国産やスペイン産などの産地のものが出回っています。一番安いのは中国産ですが一粒一粒が小さいので皮を剥くのが面倒だったりします。同じ量を剥くのに3倍ぐらいかかるかも。少し高くても国産の方が面倒ではありません。蜂蜜も中国産のものが多数を占めていますが中にはコーンシロップを混ぜたものもあるようです。純度が100%のものが良いかと。
そしてクエン酸を混ぜるのはクエン酸は蜂蜜の甘さを和らげてスッキリさせてくれるのと、長期保存を可能にしてくれます。もともと蜂蜜も弱酸性の食品なので長期保存が可能ですがクエン酸を混ぜることで更に酸性度が高くなります。私は1年前に漬けたものも食べています。ただ食品なので飲用する前にご自身でご確認を!
ちなみに私が使用しているクエン酸はスタンダードな【食品添加物】クエン酸 500g
地元の薬局でも売っていると思います。
具体的な8ステップ
皮を剥く時点から臭いが発生してきますので換気扇の下で作業をすることをオススメします。
リビングのテーブルで皮を剥くと部屋中がニンニク臭くなります笑
ここはお好みなんですが、ニンニク漬けを作るときにニンニクを「すり下ろす」のか「みじん切り」にするのか「そのまま」にするのか。
ニンニクは傷が付くとアリシンが発生しますので臭いが大量に出ます。このアリシンが非常に重要なのである程度は刻んだほうが良いのかなぁ~という個人的な発想。そのまま入れるのと刻んで入れるのとで薬効に違いがあるのかは分かりません^^;
私はニンニクの1/3をすり下ろして1/3をみじん切りに。そして残り1/3をそのまま入れています。これなら全てのバージョンを味わえます。
すりおろしたり、みじん切りにすると匂いが充満しますから、そのままバラにした状態で入れても良いかと思いますが、私は薬効を十分味わいたいので全てのバージョンを入れてます。
煮沸消毒の方法は色々あると思いますので好きな方法で。私は瓶を綺麗に洗ってから熱湯を注ぎ込んで瓶を温めた後に熱湯を取り出します。その後ほんの少しだけ熱湯を瓶に再度入れてから電子レンジで2分ほど温めます。
電子レンジから取り出すときには注意。瓶がメチャクチャ熱くなってます。取り出すのは数分後にした方が良いです。
クエン酸の量はお好みで。私はこの程度の瓶だと大さじ一杯位入れます。あまり酸っぱくしたくない方は入れないか小さじ1杯程度で良いのではと思います。
クエン酸を入れると、中身が緑色に変化します。
正常な化学反応ですので問題ありません。次第に落ち着いた色に変化します。びっくりしないでくださいね。
ニンニクを入れた直後はガスが発生してそのままにしておくと瓶によってはヒビが入ってしまうかも。私は一週間ほどは毎日ガス抜きをしてあげています。
蓋を開けた瞬間にニンニクの強烈な臭いがしますので気になる方は換気扇の下で蓋を空けて下さい。
1~2ヶ月もすると臭いも和らいできます。
作ってから美味しく飲めるのは半年後ぐらいからです。それ以前だとニンニク臭が強いです。半年経っても無臭になるわけじゃないですけどね~笑
そのまま蜂蜜と一緒に飲んでも良いですしコップに入れてお湯で割って飲んでも良いと思います。
私は乾燥生姜を入れて飲むことが多いです。スッキリして体も温まって冬には最高の健康ドリンクになります。
5月~6月に作って置くと今シーズンの冬に飲めることになります。
私が使用している乾燥ショウガは高知県産乾燥粉末しょうが(ウルトラ生姜)パウダー100g
以前NHKで紹介されていた高知県産の乾燥ショウガだと思います。
とにかく少しの量でも強烈に体が温まります。
昨シーズンに作っておいたニンニク蜂蜜漬けがこちら。ニンニクは全て食べてしまって底にある蜂蜜だけの写真ですが^^; なんだかトロトロしてて見た目はローヤルゼリーみたい。味は全く違いますが・・・^^;
そして半年ほど前に作っておいたのがコチラ。ニンニクに蜂蜜が染み込んでいるような色をしています。この時はすり下ろすニンニクは入れずに刻んだものだけで作りました。特に理由はありません。
一年前に作ったものと色がずいぶん違いますが蜂蜜の種類だったりニンニクの産地などによって色に違いが出るのかもしれません。個人的な経験だと国産ニンニクの方が白っぽい気がします。一年前に作ったのは国産ニンニクに中国産蜂蜜。そして半年前に作ったのはスペイン産ニンニクに中国産蜂蜜です。
今回作ったのは国産ニンニクに国産蜂蜜。今回作ったものも白っぽい気が・・・。蜂蜜とニンニクの分量によっても違うのかも。あまり気にして作っていないので答えが無くてごめんなさい^^;
作り方はここまで。
この先はニンニクと蜂蜜に興味のある方は読んでみて下さい。
先日図書館に行ってニンニクと蜂蜜に関する書籍を数冊借りてきて読んでみたら結構面白かったのでその内容を含んでおります。
ニンニクの歴史と薬効
ニンニクといえば古代から食されていた野菜として有名ですね。
ネギ属のひとつでネギ属の他の食材も古代から食べられてきました。
- ニンニク
- タマネギ
- ネギ
- ラッキョウ
- ニラ
五葷最強の食材ニンニク
これがネギ属の野菜。ラテン語ではアリウム属と言われます。この5つを見て思いつくのが精進料理では使っては行けないと言われる五葷(ごくん)です。五葷はいわゆる精のつく野菜。性欲を刺激し体を元気にしてしまうので精進料理では使用を禁止されています。
ただ五葷は地域や時代によって若干変化するようですが、常に禁止されてきたのが「ニンニク」だそうです。これだけは絶対にダメだと。それだけ他のネギ属の野菜と比べても圧倒的に精力がついてしまうんですね。恐るべしニンニクパワー!
ニンニクの原産地
ニンニクの原産地はキルギス共和国の国境近く、天山山脈の北西側と言われています。中央アジアから中国へ。中国から朝鮮、そして日本へ伝播したようです。
栽培しやすく保存がきくのでタマネギと同様に多くの文明で主要な食品として重宝されてきた歴史があります。
古代から使用されてきたニンニク
ちなみにアリウム属は最古の栽培植物といわれていて古代メソポタミヤやエジプト、ギリシャなどでも栽培されていた形跡が残っているそうです。
古代メソポタミアの食文化を知るために重要な遺跡にエール・バビロニアン・タブレットと呼ばれる、紀元前1600年頃の襖形文字が書かれた3枚の粘土板があるのですが、そこにはタマネギ、リーキ、ニンニクが頻繁に登場しているのだとか。(エール・バビロニアン・タブレットに関してネットで検索してみたのですが見つかりませんでした)
それだけ昔から人々に必要とされてきた食材ということですね。
古代エジプトに関しては歴史家ヘロドトスの記述になってしまうものの、ヘロドトスが現地調査へ赴いたときにピラミッド建設にあたってダイコンやタマネギ、ニンニクが使われていたことを聞いたという話が残っています。ヘロドトスもピラミッド建設当時の人ではありませんので現地取材で判明したことなのかぁと。ピラミッド自体にニンニクのことが刻まれているというのは誤のようです。
また「医学の父」と称されるヒポクラテス(紀元前460頃~375頃)は傷を治す効果以外にニンニクを利尿薬として処方したりしていたそうです。利尿作用もあるんですね。
また近代においても自然の抗生物質として戦争で負傷した傷の治療や殺菌にタマネギやニンニクの汁が使われていたようです。(米国の南北戦争や第一次・第二次世界大戦など)
医療技術や医療品が発達した現代に於いては使用することは無いと思いますが、ニンニクの汁は連鎖球菌、ブドウ球菌、赤痢菌などを抑制することがわかっているそうなので、当時の人々の使用方法はニンニクをはじめとしたアリウム属の特性を理解してのことだったのですね。
ニンニクの薬効成分
ニンニクには抗炎症効果や抗酸化効果、抗菌効、がん予防に至るまで多くの機能性が備わっていると言われていますが、それに関しては日本微量栄養素情報センター(ライナスポーリング研究所と新潟薬科大学の共同研究事業)の情報をお読みいただくと話を盛ってない正しい情報が得られます。
中国産と日本産のニンニク
話は変わりますがスーパーでよく見かけるニンニクといえば中国産ニンニク。
中国産のニンニクは4~5個入パックで100~200円程度の安価な値段で手に入ります。それもそのはず2015年FAOの統計ではニンニク生産量世界一は中国。1850万トンの生産量。日本産ニンニクの生産量が2万1000トンですからケタ違いです。
そりゃ~日本産ニンニクは高いはずです。
ニンニクの臭い成分アリシン
ところでニンニクといえば強烈なニオイが特徴です。吸血鬼ドラキュラが嫌うニオイとしてもよく登場します。
あのニオイはアリシンという物質によるらしいのですが、ニンニクをすり下ろしたり切ったりしなければ強烈なニオイは発生しません。
ニンニクに含まれる無臭成分アリインがすり下ろしたりスライスすることで酵素アリナーゼという物質の作用により強臭刺激性のアリシンが発生するとのこと。
そのアリシンが更にジアリルジスルフィドという物質に変化して空気中に気化して刺激臭を撒き散らすのだとか。こういう難しい話は文系の私には難しい・・・。アリインとかアリシンとかアリナーゼとか・・・。栄養学でも学んでないと理解できません^^;
重要なのはアリシンには、疲労回復や殺菌効果、抗菌効果、血行促進作用、免疫力を高める、胃腸の働きを増進させる、といった様々な効能があるといわれていて、その中でも抗菌性は有名で一説には瞬間的にグラム陽性および陰性菌に対しペニシリンにも相当する抗菌性があるのだとか。(ただしシャーレの中での話だと思います。臨床に関しては別かと)
ニオイは強い!でも効果も凄い!これだけ凄い力を持つニンニク!食べたくなりませんか?笑
はちみつの歴史と薬効。幻の蜂蜜について
次にハチミツの話。
こちらも古代から食されてきた天然の甘味料。エジプトの文献に出てくるのは紀元前3500年ごろ。紀元前2600年ごろには養蜂が行われていたことを表すレリーフがあるんだそうです。
天然はちみつは腐らず、そのまま手を加えることなく食べられるので古代から重宝されました。
ニンニクと同様にハチミツも感染症対策や免疫システムの改善などの効果があるといわれています。このハチミツの効能を信じて毎日大さじ一杯の生ハチミツ摂取を心がけている人も多いですよね。
特にプロポリスやローヤルゼリーなんかは絶対的なファンがいたりします。私も一時期プロポリスは天然の抗生物質だから喉の痛みに効くはずだ!と思って高いプロポリスを購入して風邪の初期に飲んだりしていましたが・・・。私にはプロポリスはあまり効果なし。今回紹介したニンニクの蜂蜜漬けの方が圧倒的に効果を感じます。
ただニンニクと同様に科学的証明はハチミツもほとんどされていないのだとか。シャーレの中での試験やマウスを使用した試験などはあるかも知れませんが臨床試験で結果を出すのは大変なのでしょうね。
傷口治療薬として認められたマヌカハニー
ただ傷口の保護、治療(特に口内炎の治療)や咳をやわらげてくれることは多くの人が実感しているかと思います。
海外ではマヌカハニーというハチミツが傷口の治療のために医療品として認定されていたりします。なので傷の治癒にハチミツは一定の効果があるのでしょうね。
このマヌカハニー。日本でいちばん有名なハチミツかと思います。(高価格という点でも)
マヌカハニーはニュージーランド産の蜂蜜でギョウリュウバイ(マヌカ)の蜜から作られ、傷口の治療に認められています。
日本では「薬品レベルのマヌカハニー」という文言で宣伝されていると思いますが、マヌカハニーはあくまで傷口用の加工品の原料として認められているのであって飲用効果として薬品認定されているわけではありませんので誤解の無いように。
幻覚作用をもつ幻の蜂蜜「マッドハニー」
世界的にはマヌカハニー以外にも健康効果が非常に高いといわれているハチミツが多数存在します。
一般的に購入できるハチミツで最も高価で効果が高いといわれるのが「シドルハニー」です。
マヌカハニーに勝るとも劣らない有名な蜂蜜です。
また、幻覚作用があり希少性の高さからも幻の蜂蜜といわれるグルン族(ヒマラヤの山岳地域に住む)が集める「マッドハニー(Mad honey)」もしくは色が赤みを帯びていることから「レッドハニー(Red honey)」と呼ばれるハチミツも有名です。
こっちの蜂蜜の方が日本では有名かもしれませんね。
その薬効や希少性、採取の大変さなどから日本のテレビでも度々報じられますから。
Googleで「グルン族 ハチミツ」と検索すれば断崖絶壁に作られた蜂の巣を命がけで採取する映像や写真が出てきます。
グルン族の「ハニーハンター」たちが集めるハチミツの幻覚作用を試しに世界中から取材を含めて人々が訪れるようです。
春に採取されるハチミツには毒性の強いシャクナゲの花の蜜が多量に含まれていてそれが幻覚作用を起こしているのだとか。春と秋の2回だけグルン族はハチミツを採取するのですが、春のハチミツにだけ幻覚作用があるらしいです。
日本ではまず手に入らない一品ですが手に入ったとしても秋に採取された幻覚作用を持たないハチミツかと思います。知らない人が手に入れてしまったら危険が高すぎますからね。
マッドハニについて興味のある方は海外の動画も含めて大量に情報がありますので調べてみてください。
いずれにしてもハチミツには科学的に証明されていないとはしても多くの薬効があって一般的には感染症予防だったり免疫システムの向上やギズの治療、防腐などに効果があるとされます。
防腐に関してはpH値が弱酸性なのでハチミツ自体がそもそも腐りません。ハチミツに賞味期限はあっても消費期限が無いのはそのためです。
ですのでハチミツに漬けることによって保存効果もあります。
なのでニンニクをハチミツ漬けにする一つの理由があるわけです。
ハチミツ漬けにすることでニンニクの強烈な刺激をやわらげ、そして長期保存も可能になります。クエン酸を混ぜることで更なる長期保存も可能になりますしハチミツの甘さだけでない酸味を足すことも可能です。
こんな素晴らしい蜂蜜と最強の食材ニンニク!これをプラスアルファーで一緒に飲めるニンニク蜂蜜漬け!
気になった方は作ってみて下さい。劇的に何かが変わるようなものではありませんが高い健康食品を購入して飲むよりは良いかなぁと個人的には思っています。
せっせと働き蜂(ミツバチ)が集めてくれたハチミツに感謝しながら飲むのも乙なものです。
ミツバチ一匹が生涯に集められるハチミツの量はスプーン一杯程度といいますから大切に使いたいですよね。450グラムを作るには、およそ200万の花の蜜が必要なのだとか。自然の恵みが詰まってますね~。
今回は蜂蜜とニンニクの話でした。
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