オリンパスがマニアックなレンズを開発中だとして海外でも話題になっていました。
驚きの使用方法はレンズを逆向きに装着してマクロレンズとしても使えちゃうという一石二鳥レンズ。
【公開番号】特開2014-85525 |
昔からカメラを趣味にしている方にはピンと来るかもしれません。
そう。レンズの逆付けマクロです。
標準レンズや広角レンズを逆向きに付けてマクロレンズとして使ってしまう型破りな撮影方法はマニアの間では昔からリバースアダプターというアクセサリーを使って行われていました。マクロレンズを新たに購入するには資金が・・・という方などは安価なリバースアダプターやクローズアップレンズなどでマクロ撮影をしている方もいたはず。
もちろん現在でも通用する方法ですが、アマチュアの方はあまりご存知無いかと思います。
そんな玄人向きのマニアックなレンズ活用法をオリンパスがデジタルカメラの時代に復活させようとしています。
実際に使用した際のモニター画面表示までシミュレーションしているところを見ると発売される日は近いかも!
・標準距離で撮影したいときはレンズを逆に接続して下さい(マクロレンズとして使用している場合)
・近距離を拡大して撮影したいときはレンズを逆に接続して下さい。(標準レンズとして使用している場合)
特許公開された図をみるとポートレートと花のマクロ撮影が例に作られています。
レンズを逆向きにして装着する方法はアダプターを使用すれば現在でも可能ですけど、完全自動なデジタルカメラに慣れた人には結構難しい撮影手法です。電気接点はありませんからピントも露出も手動で行う必要がありますしレンズの選択からして素人には現実的ではない方法だったりします。
そんなマニアックな手法をオリンパスがデジタルカメラの時代に再興させようと言うのは面白い試みだと思います。
5年ほど前に糸崎公朗氏がデジカメWatchで『標準ズームを“逆付け”した「高倍率超マクロレンズ」』という記事でオリンパスの「ZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6」のレンズ接点を外して逆サイドに接点を付け直すという離れ業で自動絞りを可能にした「リバースマクロ 14-45mm」の作り方を公開しています。
氏は既に電気接点を逆づけする手法に関しては2005年には制作していたというから驚きです。
こうしたマニアな試みをオリンパスも存知していることは想像できます。ユーザーの行動がメーカーを動かした???
メーカーが制作するとなれば、AFやAEも使えてレンズの描写も十分考えられての一石二鳥レンズでしょうね。
まさに前からも後ろからも使える両刀使い!商品化されれば素晴らしい。
via:Latest Olympus Patent – Transparent Display and New Reverse Lens
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