ダークバック不要のイタリア製フィルム現像キット「LAB-BOX」明るい部屋で簡単現像!

ダークバックと言っても今の若い人はそもそも知らないですよね^^;
フィルムチェンジングバックとかも言いますけど、暗室以外の場所でフィルム現像するのに必要な簡易暗室のことです。

手軽な方法でフィルムを現像するにはフィルムをリールに巻く必要があるんですが、リールを巻く時に明るい部屋ではフィルムが感光してしまいますから手元を暗くしておけるダークバックの中でフィルムをリールに巻きます。

このリールを巻く作業がダークバックに手を入れてしまうと全く手元が見えないので結構最初のうちは苦戦したりして現像に失敗したりするわけですが・・・。
慣れてくると1つのリールに乳剤面が薬液に浸かるようにフィルムを2枚あわせて2本のフィルムを一気に現像するなんて離れ業も出来たりします。1本のフィルムは反り返った状態で巻く必要があるので結構難しいですが。最初は失敗しますので何度か練習は必要。

そんな失敗を気にせず明るい部屋で手元を見ながらフィルム現像が可能な「LAB-BOX」なるフィルム現像キットがクラウドファンディングサービスのkikkuksutaで支援者を募集しています。
135フィルム(35mm判)と中判カメラ用の120フィルム(ブローニー判)の両方に対応しているそうです。

デジタル全盛のこの時代に、こんなもの買う人いるのかと思いきや^^;
意外に結構な出資があったようで、目標の70000ユーロに対し3000人を超える出資があり435000ユーロを既に超えています。日本円にすると5000万円以上の出資金が集まっている現状。
期間はあと約1ヶ月ほどありますから、更に増えることは間違い無し。

今でもフィルム現像に興味ある人は結構いるみたいです。
モノクロだけでなくカラーフィルムも現像できることから注目されているのでしょうか?

ただモノクロと違ってカラーフィルムは現像するのに工程数が多いですし温度管理や現像時間が非常にシビアです。モノクロのように2倍に薄めて現像時間の誤差を少なくしたり温度が多少違ったら早くあげたり短くあげたりなんて簡単に行かないのがカラーフィルムの難しい所。キットがカラーに対応しているからと言って簡単にカラー現像出来るのか甚だ疑問だったりしますが・・・。

そもそも正しい発色で無くても結果オーライ的な現像には向いているかもしれませんね。光線漏れとかも斬新なのかも知れませんし。

DPE店も数が減りましたし、DPEの価格自体も高くなっていることを考えると自分で現像するというのは当然の流れなのかも。
ただ使用した薬液をどう処分するかという大きな問題が・・・^^;

私は自動現像機という機械を使用していましたが、自動現像機で使用した廃液やプリントで使用した現像液などの廃液は廃液タンクという大きなタンクに自動的に流れていき、定期的に業者さんが廃液回収に来てくれていましたが、今はその廃液回収業者さんも違う業態になっているもよう。少量ならば自宅で流しても・・・なんて時代でも無くなってきましたから自宅現像のハードルは益々高くなりますね。

だからこそ、アナログ写真の価値が高まる?

自家現像に興味のある方は手軽に初められそうなこのキットも検討してみたら良いかもしれませんね。
リールに巻く際の失敗はあまり無さそうですし。

LAB-BOXの早期割引適用価格は現像タンクに135または120のいずれか1つのモジュールが付いて89ユーロ(約1万1000円)。日本への出荷は+39ユーロになります。送料をあわせて約15000円ってことですね。

【LAB-BOX – The first multi-format daylight-loading film tank】
http://kck.st/2l4p48j

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この記事を書いた人

Orcaのアバター Orca 管理人

Nickname : Orca   
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My job : Photographer,Drone Pilot

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アドビ認定Photoshopエキスパート(ACE)
JUIDA無人航空機操縦士
第二級陸上特殊無線技士
アマチュア無線技士

プロフォトグラファー歴20年になります。ブログ歴は15年。写真やドローン関連を中心に気になる情報を備忘録として書いております。
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