この記事を最初に書いたのは2007年。もう10数年前のテクニックになりますが2019年現在でも使える生きたテクニックです。
カメラが良くなりトーンジャンプが発生しにくくなっているので、こうしたTipsが必要なケースは減ってきているかも知れませんね。
ただノイズを乗せることによって見た目のトーンジャンプを埋めることは今でも可能です。結果としての効果は画像ごとに違いはあるでしょうから実際トーンジャンプを修復してみたい画像で試してみて下さい。
やり方は以下に書きましたが、レイヤーをコピーしてコピーしたレイヤーの描画をカラーにしてノイズを乗せるだけです。非常に簡単です。一度試してみて下さい。
2019年5月追記
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なんだか聞いた事のあるようなタイトルですが、そう○塾の方が話してくださっているTipsです。
しかし、私なりに一点だけアレンジを加えました。
そもそも、トーンジャンプは暗い画像などを明るくした時にヒストグラムが歯抜け状態になった時のことを言いますが、この歯抜け状態のヒストグラムを滑らかにする方法として、塾長は「ノイズを乗せる」と教えてくださいました。
「ノイズを乗せる」
これは、コロンブスの卵の様な衝撃があり、また○塾様の方の頭のやわらかさに驚嘆しました。
やっぱり凄い○塾。
今回、このTipsに1つアレンジを加えるとどうなるか書いてみたいと思います。
トーンジャンプが発生した画像に、ただ単にノイズを乗せてしまうと、ヒストグラムが滑らかになっても、もちろん画像にノイズが載ってしまいます。
これはノイズを乗せるコマンドを実行しているわけですから当たり前のことなんですが・・・(~_~;)
ただ、このノイズを目立たないように乗せながら、ヒストグラムを滑らかにする方法は無いのか考えてみました。
私の結論としてでたのは、ノイズを加える前に
①レイヤーを複製する。
②複製したレイヤーの描画モードを「カラー」にする。
③複製したレイヤーにノイズを乗せる。
これでどうでしょうか?
実際にレイヤーを複製せずにノイズを乗せたものと、複製して描画を「カラー」に変換してから乗せたものを比べてみたいと思います。
では、トーンジャンプを起こしている画像にノイズを乗せるとどうなるのでしょうか。
以下は一連の流れです。
まずは、こういった暗い画像があったとします。
それを、このぐらいまで明るくした場合は、こんなトーンジャンプが発生しています。
これは拡大画像です。
そして、普通にノイズを乗せてみます。
ヒストグラムは滑らかになりましたが、障子の部分にはノイズが乗っているのが良く分かります。
では、これを下のようにレイヤーを複製して描画を「カラー」にして処理してみます。
出来上がったのが下の画像です。
ヒストグラムも滑らかな上、障子にノイズはまったく見られません。
これは、16bit処理をしてもトーンジャンプが発生する場合や、なんらかの理由でトーンジャンプが発生した画像に有効に使えるのではないでしょうか?
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