正式名称は「国立成育医療研究センター」
先日うちの息子もお世話になりました。
いつもの写真ブログとは関係ありませんが、自分のメモの意味も含めて書いておきます。
国立成育医療研究センター病院
〒157-8535 東京都世田谷区大蔵二丁目10番1号
電話:03-3416-0181
小児専門の救急センター(小児 ER)が設置されている数少ない病院です。
24時間365日、常に小児専門の医者が待機して対応してくれます。
何かあれば迷わずここへ来るお母さん方も沢山いらっしゃいます。
それもそのはず。
普通の救急病院は何科の専門医が当直医として待機しているか分かりませんが、この病院は子供専門の病院ですから必ず小児専門の医者が24時間3654日待機してくれているんです。
なので、我が家でも深夜や休日に何かあればこちらへ連れて行くことにしています。
医療従事者でも驚くほどのシステムが出来上がっているので、至急の処置が必要な場合はどんなに混雑していても順番が早まります。
日本では導入が遅かったトリアージをいち早く導入してシステムに組み入れているからです。
このトリアージについては、トロント小児病院の前救急部長であるジャービス氏が「私たちは、1人の重篤な子どもを救命するために、100人の軽症の子どもを喜んで診察します。」と述べているように、とにかく全ての患者を受け入れて、周りに気付かれにくい隠れた重大な病状をも拾い上げる。という精神の元にあります。
ですので、「救急車で運ばれた子供」も「自家用車で運ばれた子供」も「電車で来た子供」も同じ目線でトリアージを受けて緊急性を判断するんです。
この病院の理念を読むと凄さがよく分かります。
続きは以下。
当院の救急センター(小児 ER)は2002年3月の開院以来、以下の理念を持って診療に当たっています。 救急センターは「具合が悪いので診てほしい」という子ども達を、いつでも、誰でも受け入れます。 救急センターは、夜間(時間外)救急外来ではありませんし、重症患者だけを診る三次救命救急センターでもありません。真の救急の病態をもった患者か否かも問いません。痛みや不安を持つ子ども達とそのご家族のために全力を尽くして治療にあたるところです。 小児診療の一環として救急医療を行い、病院が一体となって救急センターを運営します。救急処置は行います、その場しのぎの応急手当だけを行うのではありません。 "Pediatric Chain of Survival"(小児の救命の鎖)の確立のために、院内のみならず院外への、小児救急医療に関わる教育活動と臨床活動に尽力しています。 子どもたちにとって、不慮の事故や発熱などの急病は突然やってきます。ご両親にとっても、普段元気にしているお子さんが事故や急病でつらそうにしている様子をみるのは心配なことだと思います。私たちの救急センターは、原因に関わらず急な出来事で困っている子どもたちの手助けができるよう、年末・年始やゴールデンウィークなどの長期連休を含め、昼夜を問わず24時間365日、複数名の外来診療担当医を配置しています。診療を希望される方はいつでも救急センターへ直接いらしてくだい。 救急センター(小児 ER)について |
どうでしょう。
これを読むと親としては心強い味方を持った気分になりませんか?
とにかく凄い病院です。
小児科という一括りではなく、多くの専門医がいます。専門医はすべて子供を見ることが日常の医療ですから、子供ならではの病気の判断にも非常に長けているという特徴があります。
内科、精神科、神経科、呼吸器科、消化器科、循環器科、アレルギー科、リウマチ科、小児科、外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、麻酔科 診療科(23科) |
救急には年間で33000名ほどの子供が診察に来るようですが、これを1日平均にすると90人ほど。
確かに待ち時間は長いことが多いようです。
この前は2時間ほど待ちました。
ですが、トリアージ制度を使っているので、急を要する時には最優先で処置してくれます。
反対に待ち時間が4時間に及ぶこともあるそうです。
でも、私の考え方として、何かあったときに地元の救急病院に連れて行って、微妙な診察をされる結果になる可能性を考えれば、最初から専門医に診察してもらった方がいいかなと。
今回紹介した「国立成育医療研究センター」は東京ですが、日本各地にいくつか小児ERは存在します。
近くの小児ERを平時から探しておくとイザという時に役に立ちますよ。
地元の緊急時の病院を前もって知っておくには#8000番に問い合わせると話が早いと思います。
#8000番とは ★小さなお子さんをお持ちの保護者の方が、休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、病院の診療を受けたほうがいいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師への電話による相談ができるものです。 ★この事業は全国同一の短縮番号をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。 |
詳しくは以下の
厚生労働省の#8000番の解説ページをご覧になって下さい。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
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