Microsoft PixはiPhoneで使えるMicrosoft Researchが開発したカメラアプリでAI(人工知能)を搭載した画期的な新アプリです。アンドロイド版は今後公開予定とのことです。
【Microsoft Pix】
Microsoft Pix カメラ
Microsoft Corporation無料posted withアプリーチ
Microsoft Pixの凄い点
とにかく凄いカメラアプリなんです。笑。
カメラマン歴20年の私が言うんです。他のカメラアプリには無い画期的な機能が色々と付いています。
- シャッターチャンスを気にしなくて良い
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ャッターボタンを押した瞬間に前後5カットずつ計10枚のシャッターが切られ最も良い瞬間を勝手にアプリが選んで保存してくれています。信じられないならば、アプリを立ち上げて、スマートフォンを動かしながら撮影してみて下さい。ブレていない写真が保存されているはずです。
それはシャッターボタンを押す前から実はアプリはシャッターを切っていて、ブレていないカットを探し出して保存しているからです。恐ろしい機能。ほんと凄いです。 - iPhoneで無音撮影が可能
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iPhoneの無音撮影カメラで探してMicrosoft Pixにたどり着く方も多いようです。たしかにこのアプリはiPhoneで撮影しても音が鳴りません。無音で撮影できます。Microsoft Pixの付随機能程度に考えてほしいです。このアプリ、もっと評価されるべき点がありますから笑
- 上下左右のパノラマ撮影が可能
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iPhoneの標準機能のパノラマ撮影だと左右のパノラマ、上下のパノラマしか撮影できません。しかしMicrosoft Pixだと左右と上下を合わせたパノラマ撮影が可能です。つまりステッチ撮影というやつです。
パノラマ撮影を選んでiPhoneを上下左右にゆっくりと動かしていくと、自動的にパノラマ化されていきます。その様子を見ているだけでも感動モノ。
私はこの機能にホレた部分があります。ぜひMicrosoft Pixのパノラマ機能を使って見て下さい。 - 動画撮影時にスマホの前後カメラを同時に録画可能。ワイプ表示も出来ます
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動画撮影時に「マルチカメラ」機能を使用すると、前後のカメラを同時に録画することが可能です。前後のカメラを平均分割した2画面化で録画することも可能ですし、ワイプとして左上や右上に片方のカメラの画面を表示させて録画することも可能です。
- 音声でテロップをリアルタイムに表示させ録画してくれます
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こんな動画カメラありました?
動画を撮影している時に、音声でコメント等を吹き込むと勝手に音声認識にてテキスト化され画面下にテロップとして表示させ録画してくれます。これ凄いですね。
後で動画にテロップを付けるのって面倒ですよね。別ソフトで動画データを読み込んでテキストを打ち込んでと色々と作業が発生します。
しかし、撮影中に音声を吹き込むだけでテロップとして表示させてくれるなんて!あまりに便利です。
最初に感動したこと
このアプリ、何が凄いって最初感動したのか。
それはシャッターチャンスにシャッターボタンを押すという概念を根底から変える可能性があったからなんです。
少し誇張して表現すれば、バーストを使って連射をしなくても、一瞬の動きに集中しシャッターボタンを押さなくても、適当な瞬間に動いている被写体に向けてシャッターボタンを押すとベストなショットが撮影できる可能性があることに感動しました。
そんな事がなぜ可能なのか・・・。
それはシャッターボタンを押した瞬間に前後5カットずつ計10枚のシャッターが切られ最も良い瞬間から順番に3枚の写真を自動的に選択してくれたからです。この3枚の写真を自動的に選択したのはアプリの公開当初の仕様で現在では1枚の写真だけが表示され保存されるようになっています。
これって今までには無かった画期的な新しいカメラアプリです。
コンデジなどでは記念写真の際に目の開いているカットを自動的に選択してくれるカメラなどもあったような気がしますが、iPhoneカメラアプリとしては確実にレベルが違う完成度のカメラだと思います。
既にスマイルシャッターなど笑顔を検出して自動的にシャッターが切れるコンデジなどもありますが、あれを進化させたようなカメラアプリです。今後バージョンが上がっていくとどんな新機能がついてくるのか今から非常に楽しみな可能性を感じさせてくれる新次元のアプリのような気がします。
撮影のイメージとしては下のキャプチャー画像の感じです。押す前の5カット、そして押した後に5カットが撮影されいるようです。
アプリ公開当初は数カット(3枚程度)が自動選択されていました。
その画像を色々と見てみると、
目が開いている閉じているだけではなくブレや動きなども総合的に見ているようです。
シャッターボタンを押す直前に遡って撮影してくれるので、シャッタボタンを押した直後にカメラを急激に動かしてもブレの無い写真がベストカットとして自動セレクトされます。
また逆光気味に撮影した人物写真なども露出補正することなくアンダーになってしまった顔の部分を自動的に補正してくれます。
この補正に関しては人物など特定のシルエットを認識している訳ではないので風景写真でもアンダー部分を明るくします。この点は良い場合もあれば余計な場面もあるでしょう。
アンダー部分を強調したい場合などは逆効果になりますので、そんな時には別のアプリを使ったほうが良いですね。
露出の補正だけでなくホワイトバランスの調整やノイズとブレの軽減もも自動で行われます。
また、撮影した10カットを利用し露出や手ブレなどを補正したループ動画を作成する「Live Image」(約2秒)の機能もあります。
そして驚くことにハイパーラプス動画も作成可能。(これは現在撮影できません。)
動画撮影の際に非常に強力な手ぶれ補正がなされます。この手ぶれ補正はかなり優秀です。
ハイパーラプス動画として書き出すことが可能なのですが、1倍速で書きだした場合には通常撮影した動画の速度で手ぶれ補正された動画として保存できます。
ただしこの際にプレビュー再生では音声が消えるようです。保存した際には音声が復活しますのでご安心を。
今までのハイパーラプス動画は処理に時間がかかったり露出が変化したり解像が若干悪くなったりと今一歩の点がありましたが、Microsoft Pixのハイパーラプス動画はかなり改善されているように思います。とにかく今までのカメラアプリとは一線を画する新アプリです。
とにかく使ってみればこのアプリの凄さが分かります。一度はMicrosoftがこのアプリの開発をやめて公開を停止するのでは?という噂が出ましたが、2022年の年末である現在でもバージョンアップが重ねられています。
今後さらにバージョンアップしていけば写真撮影の概念が変わるほどの影響力があるかと思います。
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