ニコンのフルサイズ機で使えるDX用レンズ!「 35mm f/1.8G 」

もくじ

フルサイズ機でもDXフォーマット用レンズが使用可能!?

ニコンのフルサイズ機であるFXフォーマットカメラを購入している方々にお伝えします。フルサイズ機でも使えるDXレンズが一部存在ます。
FXフォーマット機種にはFX対応レンズを通常は使います。DX対応レンズはフルサイズ撮像素子のカメラに対応していないからです。
その理由は、DXレンズはイメージサークルという枠が小さくてAPSサイズの撮像素子では問題なく使用できますがFXフォーマットである35mmフルサイズの撮像素子をもっているカメラで撮影すると周辺が暗くなってしまうからです。

ですが、一部のDXレンズにはイメージサークルが大きくFXフォーマットであるフルサイズのデジタルカメラでも、それほど問題なく使えてしまうレンズがあるんです。

普通であれば、ニコンのDXレンズをフルサイズ機に付けて撮影すると、四隅がケラれる(暗くなる)ことになります。
どうなりますか」

では実際に本当にそうなるのか!「 35mm f/1.8G 」レンズで試してみました。

テストしたレンズとカメラ

今回はとてもお手軽な価格で手に入るDXフォーマット用の単焦点レンズNikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用でテストしました。

テストに使用したデジタルカメラはニコンのD3です。
D4でもD5でも同じフルサイズ機ですから同じです。もちろんD500やD800等でも同様の結果になります。

3にDXレンズが付いているのは何とも不思議な感じですが、とても興味のあるテスト。ニコンのレンズカタログにはイメージサークルが明記されていないのですが、このレンズは何となくイメージサークルが大きいのを感じていたので今回のテストは結構ウキウキ。

イメージサークルという言葉をご存知無い方もいらっしゃると思いますが、レンズの光がフィルムに入った時に映像を写し込める範囲(カバーしている円)のことです。なので、このイメージサークルが小さいとフルサイズの範囲はカバーしきれずにDX用のレンズになるわけです。


今回テストしたAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gですが、ニコンのホームページにもハッキリとDXと明記されたDXフォーマット用のレンズです。

つまりイメージサークルがFXサイズをカバーしていませんよということ。
でも撮影してみると面白い結果が出ます。

注意:ミラーレスのZシリーズではフルサイズで使えません

1点注意してほしいのが、ミラーレスのFX機でDXレンズを使用すると、自動的に画面内がDXフォーマットに切り替わります。
ですので、今回ご紹介した「 35mm f/1.8G 」を使ってFXフォーマットで撮影しようと思ってもミラーレス機では撮影できません。DXフォーマットでの撮影となってしまいます。
あくまで、今回の主題であるDXレンズをFX機で使うというのは一眼レフ機が対象になります。

撮影してみた結果 ケラレはどうなった?

撮影してみると面白い結果が出ます。下の写真はノートリミング。

ニコンのFX機で撮影した写真です。
四隅がケラレるハズが・・・。
あれ???
四隅はケラレていません。

正確にはケラレが見えにくいだけなんですが^_^;

では、なぜこういう現象が起きるのか解説と共に、本当にAF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gがフルサイズで使えるのか見ていこうと思います。
下の空の写真を御覧ください。

クリックすると大きくなりますが、縮小された画像でもお分かりになると思います。

空のように単調な絵柄の場合はケラレ具合が良くわかります。
先ほどの梅の写真は絵柄的にケラレが見えにくかっただけで、実際には下の写真のように四隅がケラれているんです。

絞りによってケラレ具合は変化する

そのケラレもレンズの絞りによって見え方が変化することが分かるでしょうか。



左の写真の左は開放絞りのF1.8
右の写真はF4.0

あまり変化は見られませんが、若干ながら四隅にケラレが見られます。でもこの程度の周辺光量不足ならば、わざとトイカメラなどで楽しむこともありますから反対にこの周辺減光を使った撮影も楽しめそうです。

下の写真はF5.6とF8.0
F8.0になると一気に周辺光量の減光が目立ってきます。
ここまで行くと周辺減光を楽しむと言うよりも、ケラレてしまった。という表現が似合いそう。

F11以上になると完全にイメージサークルの縁が見えてくる感じでトリミングせざるを得ません。

絞り値 f5.6までなら周辺減光はあるものの実用可能か

このレンズを使ってフルサイズで撮影して思ったのは、F5.6程度までならばFX機(D3やD700などのフルサイズ機)で使えるんではないか。
もちろん、周辺光量不足が発生するのを分かった上で使わないとダメですが、スナップ等で楽しむならば十分楽しめるフルサイズ用のレンズなのでは?との感想。

だって、同じ単焦点の35ミリレンズでFXフォーマット用になると、一気に価格が7倍です!もちろんイメージサークルの違いだけではありませんが・・・。それはここでは置いときます^_^;

Nikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用 がアマゾンで2万円程度なのに対し、FX用の35ミリF1.4レンズは約14万円。

もちろんニコンが公式に薦めることは無いと思いますが、絞りこまないことを前提にしてイメージサークルの比較的大きなDXレンズをFX機で使うのもありかなぁ~と。
でも一眼レフ用のニッコールレンズってイメージサークルが表示されていないんですよね^_^;

4×5用のレンズならばアオルことを前提に考えてるからイメージサークル表記が前提になっていますけど、一眼レフの場合はアオリは無いですから・・・。
いちいち調べないとダメなのかな。

とりあえずNikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G AFSDX35 1.8GはF5.6程度までの絞りなら周辺光量不足を前提にすれば使えそうですね。

Amazonのカテゴリ カメラ用交換レンズ部門でベストセラー1位 

2021年現在においても、Amazonのカメラ用交換レンズ部門で堂々1位です。レビュー数も1000件を超えるモンスターレンズになっています。
Nikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用
私がFX機でも使えるとアナウンスしたことが少しは影響しているのかも。
いずれにせよ、私以外にも多くの方々から信頼され購入されているレンズであることは間違いありません。1000件以上ものレビューがあるのにレビュー評価が4.5って異常なほど高いですよね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Orcaのアバター Orca 管理人

Nickname : Orca   
Gender : man 
My job : Photographer,Drone Pilot

CERTIFICATION
アドビ認定Photoshopエキスパート(ACE)
JUIDA無人航空機操縦士
第二級陸上特殊無線技士
アマチュア無線技士

プロフォトグラファー歴20年になります。ブログ歴は15年。写真やドローン関連を中心に気になる情報を備忘録として書いております。
d.bibouroku@gmail.com

コメント

コメントする

もくじ