傘の撥水性能を復活させるにはアイロンで乾かし防水/撥水スプレーで加工
あさイチでも紹介された雨が弾かなくなった傘の復活方法をご紹介。テレビでは触れていなかった点や個人的な経験も踏まえて書いていこうと思います。傘専門店のサイトなどをチェックしながら失敗が無いように作業しました。
ポイントは傘の汚れを落としたあとに傘の内側からアイロンをかける。最後に防水スプレーで完了。
では詳しく説明していこうと思います。
2022年の今年も梅雨に入りました。
入ったものの例年東京は水不足なんてことも。水源地に水が降らないだけで雨天の日は多いですよね。
雨の必需品と言えば傘。
高価な傘や気に入っている傘。プレゼントの傘や思いでが詰まっている傘など、大切にした傘は色々あると思いますが、使っていると水を弾かなくなって傘立てに眠ってしまっていたりして。
私も丈夫で軽いお気に入りの折りたたみ傘があるのですが、長らく使っているうちに水を全く弾かなくなってしまいました。
ひどい状態です。もう買い替える段階の傘ですが、このレベルの傘を何本も蘇らせました。
こんな状態の傘でも、一手間かければ新品同様の状態に戻せるんですよ~。
たったの数分?もう少しかかるかも知れませんが、簡単に出来る素晴らしい方法を紹介します。
私の水を弾かなくなった折りたたみ傘がこちら。
昨日の雨で使ったのですが帰ってきた時にはこんな感じです。見事に弾いてないですね^^;
しかし数分後には下の写真のように復活です。アイロンをかけただけ。
これ同じ傘ですよ~。ちなみに下の写真は撥水スプレーすら吹き付けていません。
この傘に撥水スプレーを吹き付けると、小さな水玉でさえ転がり落ちていきます。
これはレインウエアーでも使われている方法で、水を弾かなくなってしまった撥水加工をしてあるウィンドブレーカーやレインウエアーなどでも使えます。
やり方には少しコツがあるので以下に書いていきます。
具体的なやり方の手順と注意点
汚れが付いている状態ですとキレイに復活しにくいです。その時は良くても直ぐにヘタリます。まずは洗濯するつもりでジャブジャブ水をかけて綺麗にしてあげて下さい。普段使用する38度程度の温水シャワーで数十秒程度洗い流すのがオススメ。
これが一番大事です。とにかく汚れていると臭いも出ますし乾かしても撥水効果は短時間で無くなってしまいます。本当に汚れている場合には石鹸を使って優しく洗って下さい。汚れが付いたままですと結果が残念なことになりますから。
裏表面の水分が取れるのと同時に汚れも拭いてあげます。急いで作業を進めたいときには傘を乾かす必要はないです。裏表面の水分だけ吸い取って上げて下さい。時間に余裕があれば太陽の光で完全に乾かして下さい。日光をあてたほうが匂いも取れやすい気がします。
傘の素材でピニールは絶対にアイロンはダメですよ。当たり前ですけど。
傘の素材によってアイロンの温度は調整してあげて下さい。とても繊細な素材の場合はあて布をした上で弱温で試してみると良いと思います。
大事なのは裏地をアイロンがけすること!表地ではなく裏地です!
濡れている傘にアイロンをかけると
「ジュワ~~~~ジュワ~~~~~~~~~」と心地良い音が♪
最初に綺麗に洗っていないとアイロンをかけると同時に部屋に臭いが充満します^^;
しっかりと最初に綺麗に洗って下さい!
アイロンの音が
「ジュワ~~~~~~~~~」
↓
「ジューーーーーーー」
↓
「ジュッ、ジュッ」
と変化してきて最後には綺麗に水もシワも含めて取れていきます。
天日干しした傘はジュ~ジュ~なりませんが、アイロンで熱処理してください。
たったこれだけの方法でほぼ新品状態に回復です♪
ただ、表面がちょっと怖いな~という方は無しでもOK。裏面からのアイロンだけでも大丈夫です。
最後に一番大切な工程がありますから、あと少し!
こんな超簡単な方法で復活しますので是非試してみてください。
アイロンだとさすがに怖い!という人はドライヤーで代用することも可能です。やらなくてもOK。
アイロンの場合はドライヤーよりも多少時間がかかると思いますが原理は同じですのである程度は復活すると思います。
※この工程は必ずマスクを付けてスプレーを吸い込まないで下さい。絶対にです!撥水スプレーを吸い込むことは非常に危険です。必ずマスクを着用して下さい。
綺麗に洗濯し、完全に乾かし、アイロンで熱処理した傘に最後に防水/撥水スプレー、もしくはテント用に使われる撥水剤等を加工します。
汚れた傘や熱処理していない傘にスプレーをかけてもスグに撥水効果は無くなってしまします。
いちばん大事なのは一度新品同様に傘を綺麗にしてあげてから撥水スプレーをしてあげること。
防水スプレー大きく分けて以下の2種類があります。傘にはシリコン系を私は使います。
・フッ素系スプレー:一般的に通気性を求める靴などに使用されます。持続性はシリコン系に劣ります。
・シリコン系スプレー:通気性を活かさないため、通気性を求められる靴やゴアテックス等には向きません。また、シミになる場合があるので革の使用は好まれません。持続性はシリコン系の方が勝ります。
非常に長持ちさせたい場合にはテント用の撥水剤などを使って傘を溶液に含浸させたりする方法もあるようです。業者に頼むとこの方法で傘の布地を撥水剤の溶液に浸したりするそうです。個人でやるばあいには若干お金がかかりますし難しそうですね。
非常に気に入っている傘などであれば、色が変わらないことをうたっている撥水溶液もAmazon等で売っていますので、そちらを使用する方法もあると思います。
作業時の注意点 防水・撥水スプレーは必ず屋外でマスクを装着
作業はいたって簡単なのですが、注意点はありますので、簡単に書いておきます。
- 最初に傘をキレイにすること
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汚れていると撥水効果はすぐに無くなります。アイロンがけしたときにも匂いが部屋に充満します。最初に汚れを落としてキレイにしてあげて下さい。
- 裏地をアイロンがけする
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メインのアイロンがけは裏地です。傘の骨があるほうです。こちらをアイロンがけします。表面はやらなくてもOKという話も聞くぐらいです。最低温で表面はサッと触る程度に。
- 防水・撥水スプレーを吹き付けるときは屋外の風通しの良い場所で行い、マスクを絶対に着用してください
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防水・撥水スプレーを吸い込むことは本当に危険です。傘だけでなく、靴にスプレーする時、レインウエアーにスプレーするときなど、とにかく必ずマスクを着用して下さい。布マスクではなく不織布マスクをオススメします。
絶対に室内で行わないことです。風通しの良い場所で行い、マスクを付けて、スプレー缶を持った手を伸ばし、出来るだけ噴射した成分を吸い込まないように気をつけて下さい。毎年100人近くが防水スプレーを吸い込んで体調不良になっているという報道もあります。救急搬送され、入院したケースもあることから、気をつけて下さい。
- 防水・撥水スプレーする時に傘に近づけ過ぎるとムラになるときがある
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スプレーの効果を最大限に強めようとして、近づけてスプレーしたくなるかも知れません。ですが、あまり近づけてスプレーするとムラが出来る可能性が非常に高くなります。傘に優しく降りかかる程度の距離までスプレーを離して均等に傘にスプレーしてあげて下さい。せっかくの傘にスプレー吹付けのムラが出てしまったら残念な気持ちになってしまいますからね。
傘にオススメの撥水スプレー
100均一でも撥水スプレーなどは売っているので、100均一で購入するのもありだと思います。
ただ、中にはムラになりやすいスプレーなどもありますから(私は100均スプレーでムラになった経験あり)、傘にも使えると説明欄にある撥水スプレーが安心です。
Amazonで評判が非常に良く、傘にも使用できるスプレーが3種類見つかりました。サクラのレビューが無いことをチェックした商品です。成分がフッ素系、シリコン樹脂に分かれます。
それぞれリンクを貼っておきましたので、気になる商品の詳細をチェックしてみてください。
LOCTITE(ロックタイト) 超強力防水スプレー | [コロンブス] アメダス 撥水・防水・防汚スプレー | 3M 防水スプレー スコッチガード SG-P345iS |
容量:420ml 価格:500円~600円 主成分:フッ素樹脂 | 容量:420mL 価格:1700円~2200円 主成分:フッ素樹脂、石油系炭化水素 | 容量:345ml 価格:1200円~1500円 主成分:シリコン樹脂 |
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