エアコン室外機の音が気になる方向けに私が対策した方法を書いております。
特に私が気になったのは低周波音。同じく室外機に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
まさに、私も一軒家に住んでいて二階のベランダに初めて室外機を置いて「うるさい」「気になる」を体験し何とかしようと対策した話しを書いております。
エアコン室外機の騒音対策を施してみた・ベランダ編
エアコンの室外機の設置場所によっては室外機の騒音が気になる場合があります。
壁面やベランダ、屋根などは特に騒音が気になる場合があると思います。
初めて、エアコンの室外機を地面ではなく、2階のベランダに設置したのですが、ベランダからの室外機の騒音と、ベランダ直下の部屋へ響く低周波音に悩まされました。特に2階ベランダの直下の部屋へ響く音は本当に耳障りです。
ブーンというかゴーというか・・・。
しかし、色々と対策をして、現在はストレスはほぼゼロ!
直下の部屋への音は耳を澄ましても聞こえないレベルにまで減りました。ベランダ隣接の部屋も窓を締めさえすれば、ファンの回転音だけが小さく聞こえる程度になり、ストレスは無くなりました。
ネットを見ると困っている方々予想以上に多いことに気が付きましたので私の対策も何かの役に立つかもしれませんので載せておきます。
室外機の騒音は低周波音が原因?
人の耳は2000Hz~5000Hz付近が一番感度が良いらしいです。
数値が高くなるほどキーンという高い音になり、数字が低くなるほど低い音になります。
低い音の中でも、100Hz以下の音を低周波音と呼ぶそうです。ちなみに20Hz以下を超低周波音と呼び人間の可聴域を超えますが、聞こえなくても体はこの音を感じ取り、非常に不快感をもたらす音として知られていますね。
エアコンの室外機からは、この100Hz以下の低周波音も出ていて、これが結構体にとって不快感をもたらすようです。実際私は結構気になったので色々と試す結果に。
実際にエアコン室外機直下の部屋で測った音の波形が下の画像になります。
この低周波音は建具を振動させる力もあるようで、2階のベランダから発生したエアコン室外機による低周波が1階天井からの騒音として伝わって来ます。これが厄介。室外機自体はそれほど音を立てて無くても1階では結構な振動音が鳴り響きます。
なんとも言えない、この低い低周波音が少しでも聞こえると気になって仕方ありません。
ベランダに室外機を設置すると、こんなデメリットがあるなんて。
75Hzの音が一番悪さをしている音であることが分かります。
100Hz以下の音ですから、低周波音ということになります。
防振ゴムと人工芝などを使って対策するも・・・
室外機の低周波音の騒音対策には、防振ゴムが一番との情報をネットで調べて、防振ゴムを設置してみました。
この防振ゴムだけでは効果が低い。確かに少し良くなるものの振動音が少し減る程度。これでは目的は達しません。
そこで防振ゴムの下に庭に使う飛び石を敷いて、さらにその下に人工芝を敷いて対策しました。
上の写真を見れば分かりますが三段構え!
防振ゴムだけよりも非常に騒音が減り元々の騒音が100としたならば30ぐらいまで減少。
防振ゴムは2枚重ね、人工芝も二枚重ねです。1階でエアコン作動時の音を聞いてみると、かなり軽減されています。
かなり満足!最初と比べれば雲泥の差。防振ゴムは900円。飛び石は家にあったものを流用なのでタダ。人工芝も余ったものを使ったので、計900円!非常に安価に対策できました。
まあ、それでも耳を澄ませば聞こえてしまいます。
最初はこれで満足していたのですが、欲が出てくるもので、少し聞こえてくる振動音を何とかして無くしたい!
人工芝はすぐにヘタってしまって、音が大きくなってきます。
音をゼロにしたい!ということで新たな対策を施しました。
室外機振動の最終兵器を投入
防振ゴムと飛び石と人工芝の三段構えで、騒音はかなり小さくなったものの、シーンとした夜になれば、聞こえるものは聞こえます。ブーーンという音が。
一回気になりだすと音が困ったもの。
そこで他に方法は無いものかと、ネット上を散策していると室外機振動の最終兵器!と銘打った商品に出会いました。
エアコン室外機の土台を全て防振ゴムで作り上げたという代物。これは期待度マックスです。
早速設置してみると、室外機の音そのものが驚くほど非常に小さくなりました。土台一つで室外機の出す音が小さくなるものなんですね。驚きです。
おそらく防振ゴムで作った土台が室外機の振動そのものを吸収して発生する音を減らしているのでしょうね。本体から発する音がここまで小さくなるとは想像していませんでした。
ただベランダ直下の部屋で低周波音の騒音を確認してみると、やはり小さいながらも音が聞こえます。今まで対策していた防振ゴム+飛び石+人工芝の時とは少し違った音が響いてきます。これはこれで気になる音。たぶん周波数が違う音なんでしょう。
そこで、「 室外機振動の最終兵器 (防振ゴム土台)」+防振ゴム+飛び石+人工芝の組み合わせにしてみました。
防振架台と防振ゴムなどの合せ技で階下への振動音はかなり少なく
室外機振動の最終兵器 (防振ゴム土台) を設置しただけの場合、室外機の音は非常に小さくなるものの階下への振動音は依然として聞こえてきます。(プラスチック架台と比べれば非常に小さくなっています)
そこで土台に +防振ゴム+飛び石+人工芝にしてみました。
すると!
階下への振動は全く聞こえない!ついに振動音ゼロ!?
いやいや、深夜になったら少しぐらい聞こえるのでは?と思って深夜にエアコンを動かしてシーンとした階下の部屋で耳を澄ましてみました。
・・・・・・・・・
なんと、振動並びに騒音はゼロ。まったく聞こえなくなりました。
※時間の経過と共に人工芝がヘタってくると効果が薄れることが分かりました。その対策は最後に書きます。
防振ゴム架台に防振ゴム+飛び石+人工芝にすると、防振ゴム架台単体使用の時よりも若干だけ室外機からの音は大きくなりました。ただ、階下への振動は全く無くなります。
低周波音はよりカットされているようです。その代わりに可聴域の音が少し大きくなるということでしょうか。
詳しいことは分かりませんが、気になるほどの大きさではなくベランダ隣接の部屋でも窓を閉めてしまえは気になるほどはありません。
防振ゴム+飛び石+人工芝をセットにして使用したほうが、低周波域の音が消されているためか、窓から音がしても不快感がありません。
やはり不快感の原因は低周波域の音だったのかも知れません。
ただ、この方法だと人工芝が元気な最初は良いのですが、時間の経過と共に人工芝が潰れてしまって、若干の低周波音が復活することが分かりました。
そこで最終案として使ったのがこちら。
ステンレスたわしをプラスして静音化する
新品の人工芝のように弾力性があって長いこと使ってもヘタりにくいものは無いか。と探していた時に見つけたのが、ステンレスたわし。雨に濡れても弾力性に影響は無さそうですし、ちょうどよいスプリング具合。こちらを使ってみました。
このステンレスたわしを防振ゴムの間に入れて対策を試みました。
と同時にコンクリートブロックを下に設置。しかし、このコンクリートブロックの効果は感じられませんでした。
最初はステンレスたわしを設置せずにコンクリートブロックのみ追加したのですが、全然変わらずガッカリ。非常に重量のあるコンクリートブロックだったのでそれなりに効果があるかと思ったのですが・・・。
次に、防振ゴムの間にステンレスたわしを挿入。写真は設置してから1年ほど経過したものですので、かなり潰れていますが、これでもしっかり効果が出ています。
ステンレスたわしは人工芝と違って耐久性がありますね。さすがです。
防振ゴムブロックと室外機の間に追加でゴムを挿入してみましたが、こちらもそれほど効果は感じられませんでした。
なので私の騒音対策は結果として、以下のような状態になっています。
- 差し込み式ゴム
+ - セイコーテクノ 防振ゴムブロック
+ - 一般的な防振ゴム
+ - 100均ステンレスたわし
+ - 一般的な防振ゴム
+ - コンクリートブロック(一番下)
黄色いアンダーラインを引いたものが特に効果を感じられた対策です。
もしも、どうしても低周波域の音を無くしたい方は室外機振動の最終兵器 (防振ゴム土台)を試す価値はあるかと思います。ただこの室外機架台だけだと階下への振動は、(私の場合は)ゼロになりませんでしたので、プラスの対策が必要な場合もあるかと思います。その時は私のケースを参考にしてみて下さいね。
ではでは。
ちなみにセイコーテクノの土台の上に使用している差し込み式ゴムは以下のものです。
そして、タワシを上下で囲っている防振ゴムは長巻の安い防振ゴムを使っています。地元のDIYセンターに行けば売っていると思いますが、検索しても出てきますね。
一つ購入しておけば、好きな長さに切って使用できます。
コメント
コメント一覧 (2件)
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こちらの記事大変参考になり、私も同じ防振ゴムブロックを購入しました!
一つ質問させて頂きたいのですが、この記事では2階から1階への振動音を抑えるために人工芝や飛び石などをさらに下に敷いていると思うのですが、このような敷き方をした場合、下の階だけでなく、同じ階(室外機が設置してある階)の振動音もただ防振ゴムブロックを着けているときだけよりもさらに軽減されたでしょうか?
それとも同じ階(室外機が設置してある階)への振動音に関しては、防振ゴムブロックから更に飛び石や人工芝などを追加してもあまり違いはなかったでしょうか?
もし可能であれば、ご回答頂けますと幸いです!
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> 2階から1階への振動音を抑えるために人工芝や飛び石などをさらに下に敷いていると思うのですが、このような敷き方をした場合、下の階だけでなく、同じ階(室外機が設置してある階)の振動音もただ防振ゴムブロックを着けているときだけよりもさらに軽減されたでしょうか?
コメントありがとうございます。
飛び石やコンクリートブロックは思ったよりも効果が無いなぁというのが個人的な感想です。
人工芝は同じ階でも効果があるのですが、ヘタるので、ステンレスタワシとかの方がおすすめです。
記事に追加しようと思っているのが、100均で売っているメラニンスポンジの活用です。このスポンジは元々の用途が緩衝や防音なのでかなり効果あります。私は人工芝の代わりにメラニンスポンジを現在は使ってます。
防振ゴムブロックは非常に効果が高いのですが、これだけですと低周波音まで消すことは難しいです。そこはメラニンスポンジやステンレスタワシの合わせ技で対応させています。
> それとも同じ階(室外機が設置してある階)への振動音に関しては、防振ゴムブロックから更に飛び石や人工芝などを追加してもあまり違いはなかったでしょうか?
記事内にも書いたかと思いますが、防振ゴムブロックの静音効果は驚くほど高いですが、低周波音が残ります。そのため最初は人工芝とかを使いましたが、上に書いたようにメラニンスポンジなどの併用で低周波音に対応させています。