今日の読売新聞の1面に「首都直下型 4年内70%」との記事が掲載されていました。
(この直下型地震はM7級の地震)
ついに来るのか!
そう思って記事を読んでいたんですが、同じようなことを『列島強靱化論―日本復活5カ年計画』 (文春新書)の中で藤井聡教授が書いていたことを思い出しました。
3.11の東日本大震災後に書かれた本ですが、この本の中で東日本でM8以上の地震が発生したときには、100%の確率で10年以内にM6~8クラスの「首都直下型地震」が発生していると強烈な事実を明らかにされているんです。
70%とかのレベルじゃないじゃん。という感じですが100%は言いすぎだろう・・・^_^;
でもよく読んでいくとこれが大げさではないことが判明。それは後で書くとして、地震の研究者でさえ30年以内に88%の確率で発生すると発表している地震があるのをご存知ですか。
そう「東海地震」です。
なんで東海地震だけそれほど確率が高いのか良く分からなかったんですが、発生時期をフォトショップを使ってイラスト化してみたら良く理解できました。
数字だけ見ていても実感がないのですが、イメージで捉えると分かりやすくなるものです。
それが下の図
三連動地震って最近良く聞きますが、三連動地震とは南海地震と東南海地震と東海地震が同時に起こる地震のこと。
で、今までの地震はこの3つの地震が同時もしくは、ごくごく近い期間に発生しているんですね。
でも、今は東海地震だけ発生していない。
なので非常に危険だということが図を見ると直感的にわかります。
今までの歴史を見ると東海地震だけ発生していないことは確かにあるんですが・・・
その次には必ず3つ同時に発生しているんです。(意味が分かりにくいと思うので下の図を↓)
下の図を見てください。
上の図は私が作成したものではなくウィキペディアからお借りしたものです。
左の目盛が西暦です。赤い線が南海地震。青い線が東南海地震。緑の線が東海地震の発生を表しています。
1361年の地震の時にも東海地震だけ発生していないのですが、137年後にはほぼ同時に3つの地震が発生しているのが分かります。
なので、次は東海地震だけの地震ではなくて3つの地震が同時に発生する三連動地震の可能性が高いことが分かります。
話は戻りますが、今日の読売新聞で書かれていた首都直下型地震の件。
最初の方で藤井聡教授が100%の確率で10年以内に首都直下型地震が発生することを警告していますが、具体的にはどういった地震が発生しているのか気になるところですよね。
以前『列島強靱化論―日本復活5カ年計画』を読んだ時のメモ書きが手元にあったのでそこから引用したいと思います。
それによれば昭和三陸地震が発生した時には10年後にあの有名な関東大震災が発生しています。
昭和三陸地震はM8.1の大地震です。
また明治三陸地震の時も2年離れて明治東京地震というM7の地震が東京で発生しているそうです。
この因果関係をあなたはどう見ますか?
藤井氏は地震の連動だけでなく富士山の噴火も連動する可能性を指摘しています。
その具体的な根拠ですが、
宝永大噴火は宝永4年11月23日(1707年12月16日)に発生しましたが、この噴火の49日前に宝永地震(東海・東南海・南海地震)が発生していたということ。
さらに貞観大噴火(じょうがんだいふんか)は、貞観6年(864年)に発生しましたが、こちらは大噴火の3年後に貞観地震が発生したそうです。
こうした関連性から富士山噴火も気をつけろと警告されています。
そう考えると、東海地震の発生周期から言っても、三連動地震が発生する可能性はあるし、東北でM8以上の地震が発生した時には10年以内に首都直下型地震が起こるという可能性もある。東海地震と首都直下型地震との関連性は分かりませんが、このどちらかが発生することによって、連動する可能性だって0ではないんでしょうね。
調べると色々可能性が出てきてとても怖いです。
本当に日本って地震大国なんだと改めて実感します。
あと1ヶ月半ほどで東日本大地震から1年。
あらためてまたもう一度、地震について真剣に考え備えておく機会にしたいですね。
私も東日本大地震の撮影取材を続けています。
数ヶ月近く東北へ行き多くの方々の話を聞き撮影をしてきましたが、陸前高田市の市長をはじめ多くの方が恐れていることのひとつは
「もう東北は復興し始めたんだろう。通常の生活が出来ているんだろうな」
といった間違った認識を持たれることだと実感しています。
またまだ被災地の現状は瓦礫を避けて集めただけで完全な焼け野原状態と同じなんです。
完全に崩れ去った建物の瓦礫の撤去はだいぶ進んでいますが、全壊せずに一部が壊れた状態で、かろうじて建物が立っている建築物に関しては所有者の許可を貰わないと崩して撤去できないんです。
ですのでこれからは一つ一つ確認を取って建っている建物を崩して、瓦礫を撤去してという作業が始まりますが、その瓦礫の量も半端無いものです。
ですので被災地域を真っ平な状況にするだけでも、非常に多くの時間がかかるんです。
その上で地盤沈下してしまった土地は真っ平らにした後に盛土をしなくちゃいけない。
それが終わってから、やっと徐々に道路を作ったり建物を建て始めたりといった作業になっていくんだそうです。
気の遠くなるような作業と時間がかかります。
完全に復興するまで自分自身に出来ることの範囲内でしっかりと応援していきたいと思います。
首都圏でも東海地方でも、はたまた日本全国どこでも地震が発生する可能性が高い地震列島日本。
しっかりと意識して備えて行きましょう。
コメント
コメント一覧 (1件)
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「首都直下型 4年内70%」
この地震が来たら怖いです。うちは東京に近い埼玉に住んでいるのですが、マンション住まいで、マンションが壊れたら住むところはありません。ただただ来ないこと祈っているばかりです。