スピードライトでバウンス撮影される方は多いかと思います。
バウンスさせたほうが光が回りやすいですし、直接当てるよりも柔らかい光になりますよね。
でも、本当にストロボを使いこなせていますか?ちょっとしたコツでストロボ名人?になれますよ。
たまには手法を変えて問答形式で・・・(~_~;)
ところで、ストロボの使い方ってて知ってますか?
バウンスとか試したことありますか?
ストロボはTTLで直接当てることが多いかな。
バウンス撮影は、あまりやったことないけど、壁とかに当てればいいのかなって感じでつかってるけど・・・
ストロボってヘッドの使い方で随分違ってくるんです。
直接当てるにしてもヘッドの使い方で光が変わって来るんです。
バウンスさせる前にストロボヘッドの使い方を見てみようか。
え~?言っている意味が分からないよ~。
実際に違いを見た方が早いですね。
下の写真を見てもらえますか?
これはストロボを発光させた瞬間を撮影したもの。
クリップオンストロボのヘッドの使い方で光のまわり方が変わる
上の6枚の写真はどれも同じスピードライトを使っているんですよ。光の強さはどれも1/1のフル発光。
なんでこんなにも違うのだと思いますか?
全然光り方が違うけど・・・
これ全部同じ設定なの?
どんなトリック使ったの?
いや・・・
トリックでは無いんですよ。でも光り方が違うでしょ。ストロボヘッドの使い方でこんなに変わるんですよ。
この下で詳しく説明しますね。
ストロボのズームを変えると、どう光が変わるのか
実はストロボヘッドのズームを変えたりワイドパネルってやつを使ったりしてるんです。
それぞれの違いを比べてみますね。
まずはヘッドのズームを24mmに設定してみます。
上のストロボの光がヘッドのズームを24mmにしたもの。
こんどは105mmに設定してみますよ。
下の写真のストロボの光を見て下さい。
上の光よりも上に強く伸びていることが分かります。
ああ!
確かに上の方に光が伸びてる。
これがズームによる光の違いなのね。
なんとなく光が変わることはわかったわ。
それが分かれば十分!
次に「キャッチライト反射板」っていう板を出して発光させたもので試してみますよ。通称ベロって呼ばれてたりします。
こんどは前方に光が拡散しているのが分かりますか?
キャッチライト反射板は、どう変わるのか
確かに。
こんどはストロボの前の方に、うっすら柔らかい光が出ているように見える!
反射板ってやつに光が当たって、前の方に少し光が反射してるのね!
すごい!正解!
その通りですよ。
その調子で次々行きますよ!
では、こんどはワイドパネルっていう光を拡散させるために使うパネルを引き出して使ってみるよ。
これを使うと光全体が丸くなってストロボの周囲に光が回るようになるんだけど分かるかな。
ワイドパネルを使うと、光はどう変わるのか
上に伸びる強い光は弱くなったように見えるけど、全体的に光が拡散
しているように見えるわ。
反射板を出した時は片方にしか柔らかい光が出ていなかったけど、こんどは全体的に柔らかい光が出ているのね!
そのとおり。
ただ、ベロと呼ばれる反射板を出したときよりもストロボの前面に出ていた強い光は弱まっているんだ。
この違いを頭に入れておくと実際の撮影で便利なんです。
実際の撮影で使うとなると難しいわね。
とりあえず光の違いが視覚化されたので、これを覚えておいて実際に撮影する時に色々試してみると良いのよね。
そうだね。とりあえず、反射板やワイドパネルを使うと光がどう違うのかおおよそ理解しておくと実際に試した時に整理しやすよね。
でも、コレだけじゃないですよね。
「ワイドパネル+キャッチライト反射板」っていう組み合わせもあるんです。下に載せておきますね。
ワイドパネルだけよりも前方へ伸びる光が強くなっているのがわかりますよ。
ワイドパネルと反射板を一緒に使うと、どう変わるのか
2つの良いとこ取り?みたいなセットね。
色々と試してみるのが大事ってことが良くわかったわ。
そうそう。
とにかく色々と試してみて実際にどう変わるのか自分で確かめることが大事ですよ。光の質は変化させることが出来るってことを知ってほしいんだ。
ストロボに元々備わっているもの以外に「バウンスアダプター」なんてものを装着することもあるよ。
ワイドパネルを使ったときと似ているんだけど、こちらの方がより光が丸くなって前方と後方に均等に光が拡散しているのが分かるよ。
バウンスアダプターは、どんな効果があるのか
確かにワイドパネルを使った光と似ているわね。全然ワイドパネルとバウンスアダプターって見た目が違うのに不思議。
ワイドパネルを使ったときよりも、もっと光が全体的に広がっている感じを受けるわ。
確かに。拡散板よりも後方を含めて広がっているね。
これは、番外編と言うとか、試すなら色々組み合わせがあるんだよ。ということで「ワイドパネル+バウンスアダプター」ってのも試してみたよ。
ワイドパネルを引き出した状態でバウンスアダプターを装着した場合です。バウンスアダプターよりも前方への光が強くなっています。
実際の撮影ではストロボヘッドをどう使うのか
光の広がり方は分かったけど・・・。
実際の撮影では、どういう風に使い分ければ良いの?
例えば天井が凄く高い場所で普通にバウンスしても対象の被写体には光が届かないですよね。
でも直接ストロボを当てるのも光が固くなってしまうし嫌だなぁ・・・。なんて場合には「ワイドパネル+キャッチライト反射板」の組み合わせでバウンスをさせれば、天井が高くても前方に拡散した光が届くんです。
じゃ~、天井が黒い場合なんかでも使えるね!
その通り!
反射率の低い黒い天井なんかでも使えたりするよね。
実際に自分でストロボを使って色々試したくなってきたわ。どんな違いがあるのか気になるし。
それが一番大事。いくら読んだり聞いたりして分かったつもりになっても試してみないと分からないもの。
バウンスするときに今度はワイドパネルを出してみたりキャッチライト反射板を使ってみたりするとバウンス効果の違いにビックリするはず。
写真撮影はストロボヘッドの使い方で大きく変わる
今回は手法を変えて対話形式で・・・。
反対に読みにくかったですかね?(~_~;)
でも、バウンスする時のヘッドのちょっとした向きや角度の違いで大きく違ってくるのは楽しいですよね。
同じように、ワイドパネルを使ったりすると光の指向性が大きく変化するので、それぞれの特徴を知っていれば撮影の幅が広がります。
照射角度のズームの使い分けは、実際にはあまり効果が無かったりします。天井が高いからと言って、ズームを100ミリにしたところで、24ミリの照射角度の設定とバウンスしてくる光の強さが大きく違ったりすることはありません。
反対にワイドパネルやキャッチライト反射板は効果がハッキリと分かります。
キャッチライト反射板はバウンス撮影で多用されているのを見かけますが、意外とワイドパネルを効果的に使っている人は少ないかも。
ワイドパネルは超広角レンズの時に使うものだとの固定概念があるのかも・・・。
バウンスでの使用は非常に効果がありますから一度効果を実感してみてください。
10年ほど前まではバウンスアダプターを使っている方を良く見かけましたが、デジカメが普及すると同時にバウンスアダプターを使っている人がデジカメの普及と比例して減っているような気が・・・。
私も最近はほとんど使っていないかも。
う~~ん。何でだろう(~_~;)
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コメント
コメント一覧 (3件)
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どうも、ヤフーブログにコメント頂きありがとうございました。
クリップオンのわかりやすい説明ですね。ちなみに、バウンスアダプターは使ってらっしゃる方はたまに見ます。
が、ほとんど見ないと言ってもいいぐらいです^^;
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今日SB800をはじめてのスピードライトとして買いましたが多機能すぎてどう使えばいいのか…と思ってたところでこの記事に出会えました!!
すごくわかりやすくて勉強になりました、ありがとうございます!!
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秀逸な記事です。
(ワイドパネル +バウンスアダプター+反射板)x前方斜め45度
上記をぜひ試していただきたい…!!見てみたい!!