低コントラストなポートレート写真の画像処理

今回は久しぶりに「フォトショップの使い方講座」をUPします。

本当は、詳しく丁寧に解説したいのですが、ちょっと忙しくて細かく説明出来ないかも知れませんので、最後に今回の処理と同じものを登録したアクションをダウンロード出来る様にしてみました。

(今回の処理で使った方法を一つ一つ、今度時間のあるときにでも初級編で解説しようと思います。)

今回、コントラスト不足なポートレート写真の画像処理として内容を書いていますが、私としては限定的な処理として理解してもらうよりも、このような処理をするとどのような結果になるかを知ってもらいたくて書きました。

ただ、ひとつの処理技術を説明しても面白くないので、あえてコントラスト不足の写真の補正方法として書きましたが、べつにコントラスト不足の写真の補正方法だけを解説したい訳ではない事をご理解頂ければ幸いです。

今回の内容を読んで(動画を見て)分からない方はアクションをダウンロードして試してみて下さい。

さて、前置きが長くなりましたが、解説に移りたいと思います。

ポートレート撮影って逆光で撮影することも多々あると思います。

その時に、必要以上に低コントラストになってしまって、なおかつ肌の色がくすんでしまったりすることってあると思います。

そんな画像を処理する方法の一例をご紹介します。

低コントラストのポートレートを処理する方法は様々あると思いますが、基本的に多くの書籍で書かれている方法は元の画像データを傷めてしまう方法が多いように見受けられます。

ですので、データの痛みを最小限に抑える方法で処理してみたいと思います。動画もUPしましたので、そちらを詳しくはご覧ください。

さて、下の画像。逆光で撮影しているために若干コントラスト不足。そして肌の色も多少くすんでいるようす。

下の画像は今回の処理で補正した結果です。
もっと丁寧な処理方法はありますが、今回はアクションで登録できる範囲内での処理です。

ですが、ここまで処理しても画像はあまり痛んでおりません。
それはトーンカーブやレベル補正などは基本的に使わずに、元の画像に乗せて行く方法で処理している結果です。

では、若干詳しく処理方法を解説したいと思います。


まず、以前にも肌を綺麗にする方法として解説したことがありますが、肌の色を出すのに彩度の調整をしてしまうと画像に負担がかかってしまって、画像が痛みます。

ですので、今回もLabチャンネルに変換してaチャンネルを乗せる方法で処理しました。

最後に動画で処理画面を公開しております。

おそらく、文字で説明しても分かりにくいような。ですが一応書いておきます。
スクリーンキャプチャ画像などを使い説明した方が分かりやすいとは思いますが、その代わりに動画をUPしておりますので、そちらを参考にしてみて下さい。

・Labチャンネルに変換
 ↓
・新規レイヤーを作成し、画像操作でaチャンネルを選択。
 ↓
 aチャンネルで作成したレイヤーの複製を2つ作る。
 ↓
・複製したレイヤーを含めてaチャンネルのレイヤーが3つ存在。そのうち2つは描画をソフトライト。1つをスクリーンに設定。
 ↓
・RGBへ変換
 ↓
・画像操作でブルーのレイヤーを作成。描画でソフトライトに設定。
 ↓
・背景レイヤーを複製。複製レイヤーの描画をスクリーンに設定。
 ↓
・レッドチャンネルを選択範囲として作成し、aチャンネルで作成したレイヤーのレイヤーマスクとして使用。レイヤーマスクをトーンカーブなどで調整。
 ↓
・それぞれのレイヤーの不透明度を調整し、画像を仕上げる。

で、上記のような処理を施すことにより、下の画像が変化します。

上の画像に同様の処理を施した結果が下の画像です。それぞれのレイヤーの不透明度などを丁寧に調整することによりもっと良い画像にも仕上がります。

以下が動画になります。
ゆっくり作業しましたので、上記の文章を読んだ上でご覧頂ければ理解できるかと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Orcaのアバター Orca 管理人

Nickname : Orca   
Gender : man 
My job : Photographer,Drone Pilot

CERTIFICATION
アドビ認定Photoshopエキスパート(ACE)
JUIDA無人航空機操縦士
第二級陸上特殊無線技士
アマチュア無線技士

プロフォトグラファー歴20年になります。ブログ歴は15年。写真やドローン関連を中心に気になる情報を備忘録として書いております。
d.bibouroku@gmail.com

コメント

コメント一覧 (2件)

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんばんは
    Lebカラーは僕も補正では良く使う手ですが、最近は風景に限って言えばレイヤースクリーンで済ませてしまっています。
    HDR画像も元をただせばそんな作業の繰り返しで出来てしまいます。
    金属的なものには焼き込みツールなんかで表現したりもしますね。
    補正も面白いですがフォトショは写真をカンバスにしたりゼロから面白い画像を作れるのが魅力ですね。

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    Ryosukeさん
    確かに私も最近はLabカラーで処理することはほとんどないですね~。今回はLabカラーにした時のaチャンネルが欲しいが為にLab変換をしただけですので、Labでの処理は実際は何もしていません。
    > 金属的なものには焼き込みツールなんかで表現したりもしますね。
    部分的に焼きこみツールを使われるなら、ヒストリーブラシでモードを乗算やスクリーンにして調整した方があとで元に戻すことが可能ですから、こちらの方がわたしとしてはオススメです(^^♪

コメントする

もくじ