今までもエントリーでGP-1を取り上げておりましたが、本日はじめて実物を手に入れ使ってみました。
使ってみた感想は色々あるのですが、とりあえずGP-1を使うとどのようなことが可能なのかをご紹介したいと思います。
まずは、GP-1にコードを繋げて、本体とドッキングします。
あとは電源を入れれば勝手に測位してくれます。
そして、シャッターを押せば、撮影した写真データのEXIF情報にGPSデータが書き込まれるようになっております。
色々なソフトでそのGPS情報は見ることが出来ますが、ニコン純正のサムネイルソフトであるViewNXですと下のような感じで表示されます。
しっかりと北緯と東経、それに標高が表示されています。
結構感動!(^^♪
しかし、これだけではもったいないですよね。
GPSデータが入った画像は色々と遊び方があるようですが、誰でも簡単に手に入るものとしては、やはり一番はグーグルアース上に表示させると言うものではないかと思います。
グーグルには「ピカサ」という画像サムネイルソフトがありますが、このサムネイルソフトとグーグルアースをパソコンにインストールしておけば簡単に連動させて画像表示させることが出来ます。
まずは、ピカサでGPSデータの入った画像を表示させます。
そして、ツールからジオタグを選び、グーグルアースで表示するを選ぶと・・・
このように、グーグルアース上に撮影した緯度経度から割り出した場所に写真が表示されます。
ちょっと分かりにくいので拡大したものを貼り付けておきますね。
測位の精度は10メートルほどの誤差があるとのことですが、まさに10メートル程度の誤差で表示されています。
この程度の誤差であれば実用上はほぼ問題無いように思えます。(私の場合ですが・・・)
取材で、様々移動しながらの撮影の場合などや、県境や市町村の境で撮影した場合など、非常に威力を発揮するかと思います。
そのうちカメラの内部に入るとは思いますが、現段階では非常に画期的なツールだと感じました。
次に、GP-1のGPS情報精度がどの程度か?というのを測ってみました。
今までは経度・緯度をもとにした位置情報の精度に関して書いていましたが、今回は標高(高度)表示はどの程度正しいのか?という点を見てみようと思います。
前回アップした写真の場所を見て、気が付かれた方もいるかも知れませんが、精度試験に使用した場所は・・・
そう、「憲政記念館」です。
なぜ、この場所を選んだかと言えば、下の写真に写っているものが答えです!
ご存知の方もいるかも知れませんが、この憲政記念館にある建物は日本の水準原点を表しています。
つまり、日本の標高を示した場所になります。
明治24年に日本の標高の基準値を作ろうということで、この建物が作られたそうです。
下の画像はそのことを示した文章です。
この文書を読むと、この建物の中にある水晶板の目盛りの中心のようです。
建物の中を見ることが出来なかったので、厳密にはどの高さの位置が水準原点なのかは分かりませんが、この場所が水準原点であることは確実です。
で、水準原点の標高は?というと、
「24.4140メートル」
では、この場所で撮影した写真のGPSデータは何メートルになっているのか!!!
じゃ~~ん!
26メートルを表示していました。
ということは、
誤差は約1.5メートルほど。
かなり正確ですね(^^♪
継いて、今度はGPSを捕捉しにくいビルの谷間で使ってみました。
周りは駅ビルや高島屋など比較的高いビルが建っています。
この場所で、370枚ほど撮影したのですが、GPSが捕捉出来たのは370枚中343枚でした。
また、ビルの谷間の場合はどの程度のGPS精度かを調べるために、ほとんど移動せずに撮影した約150枚ほどの写真のGPSデータをマップ上で表示してみました。
その結果が以下の画像です。
これを見ると、やはりビルの谷間の場合は、衛星の捕捉数が少ないことがあるためか実際の撮影ポイントと離れているものもかなりの数あります。
撮影中、ランプが点灯したり点滅したりと、衛星の捕捉数が変化していました。
ちょっとした数メートルの移動やGPSユニットの角度によって捕捉出来る数が変わってくるようです。
緯度経度に関しては、地図で見る程度の誤差ですが、標高(高度)の誤差については、どうなのかも気になりました。
標高に関しては横浜駅の正確な標高が分からないので、実際の標高とどの程度の差があるのかは調べにくいのです。
ただし、横浜市の
・最高地は栄区上郷町 海抜 159.4m
・最低地は西区高島二丁目 海抜 -6.6m
この間であることは確かです(笑)
でも、これですとあまりにも大雑把なので、国土地理院で横浜駅に最も近い基準点を調べたところ、 「神奈川県横浜市西区浅間町3-170番地」
上記の基準点が見つかりました。
この基準点の標高は「2.2444 m」とのこと。
おそらく、横浜駅も近い値だと思います・・・(~_~;)
で、ほぼ同じ位置から撮影した150枚の写真のGPSデータすべての標高を見てみました。
結果
最高値74メートル
最低値-50メートル
比較的多かった値は20メートル前後でした。
横浜市の最低標高は -6.6m ですから、-50メールというのは明らかに間違いですね。
周りがひらけていて、障害物が無い場合は比較的正確な値が表示されるようですが、ビルの谷間など衛星の捕捉数が少なくなってしまう場所などでは位置についても標高に関しても、誤差が拡大することがわかりました。
緯度経度情報に関しては、100メートルほどの誤差が出たように思います。
標高に関しては、正確な誤差はわかりませんが、もしも横浜駅の標高が2メートル程度だった場合は、約70メートルほどの誤差が出たことになります。
GPSについて詳しいサイトなどで調べると、平面の誤差と標高の誤差は同じ程度になると書かれていました。
実際はGPS関係に関してほとんど知識が無いので詳しいことは書けませんが、私が実際に使ってみた結果、上記のような誤差が生じました。
捕捉速度などはかなり早く、実用的には問題無いと思いました。
一度衛星を捕捉してしまえば、その後は定期的に衛星を捕捉し続けているようで、電源を切ってもクイックスタートをすることが可能で、電源をONにしてから数秒で捕捉します。
2万円程度のGPS機器でこれだけの性能を出したことにかんして、ネット上では、かなり高評価のようです。
コメント
コメント一覧 (2件)
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こら~~!
道路の真ん中で写真撮っちゃいか~~~ん!
って、叱られたりして。(^_^;)
Lightroomのライブラリからは、グーグルマップに飛ばして表示できます。
キヤノンにもはやくそれ作るように言ってよ。
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yukinyaaさま
おぉ!!
そう言えば、そのような内容のエントリーをyukinyaaさんのブログで読んだ記憶が!
ど忘れしていました(~_~;)
早速ためしてみま~す♪
C社さんのことだから、もっと良いもの考えているかもしれませんね。
でもこの際ニコンユーザーになってしまったらいかがでしょう(~_~;)