カメラ修理というと、私の場合は「関東カメラ」を最初に思い浮かべてしまうのですが、今日の「ちい散歩」ではニコン専門修理工房の「フォト工房 キィートス」が紹介されたとのこと。
今、デジカメ主流の時代に変わってしまって、カメラをオーバーホールするなんて知らない方も多いかと。
時計の世界で言うと、機械式のアナログ時計から、水晶を使ったクウォーツ時計へと変化した時代と同じでしょうか。
デジカメは壊れてもメーカー修理が基本ですが、機械式のフィルムカメラはメーカーでも欠品してしまっている部品が個人の修理工場にあったりします。
なので、フィルムカメラ全盛だった10年ほど前までは、修理工場はメーカーでも直せないカメラが直せる場所として非常に重宝されていましたよね。
今でもライカなどの修理専門店は需要は変化していないのかも知れませんが、ニコン専門・キヤノン専門・ミノルタ専門などの国産カメラ専門の修理工場は需要が減ってきてしまっているのかも。
な~んて思っていたら・・・。
同じくカメラ修理店で有名な東京カメラサービスさんが年間の修理台数を公開してくれていました。
- 1998年 4722台
- 1999年 4961台
- 2000年 3988台
- 2001年 4880台
- 2002年 3515台
- 2003年 4770台
- 2004年 5052台
- 2005年 4548台
- 2006年 4001台
- 2007年 4586台
- 2008年 5010台
- 2009年 4393台
東京カメラサービスさんの古い国産カメラの年間修理完成台数。
これを見ると驚いたことに、2000年以降もカメラの修理台数が一定していて10年前と台数がほとんど変化無し。
東京カメラサービスさんの修理の腕をこの数字が表しているのかもしれませんが、フィルムカメラの流通対数は大幅に減っていると言うのに、修理台数が減っていないとは凄いですね。
話は戻りますが、今日ちい散歩で紹介されたカメラ修理工房はフォト工房 キィートス。
社員7名のうち、ニコンのOBメンバーが5名というニコン専門の修理店。
昔はニコンカメラ製品、ほぼ全機種の修理が可能だったようですが、今では部品がだいぶ少なくなってきているのか、一部の機種に関しては部品交換を伴わない修理は相談可能となっています。
ちなみに、キヤノン専門修理工場としては、大阪にある
「ヒガサカカメラサービス」が有名のようですね。
こちらは、どちらかと言うとデジタルカメラの修理に軸足を移行させているようなホームページの作り。
私はキヤノンユーザーでは無いので詳しくは無いのですが、メーカーに出すよりも安いのかな?
色々と調べていましたが、メーカーでの修理が難しくなっている今、こういった修理専門店は反対に今後需要増大するのかも知れないな~という感想。
腕の良いお店だけが残るのは仕方がありませんが、これからもカメラ業界を支える匠集団として元気でいてもらいたいです。
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