ボケ味・被写界深度を決める5つのポイント プラス1
レンズの絞りを開ければプロみたいにボケ味のある写真が撮れると聞いたけど、全然撮影できない。
な~んて声もよく聞きます。
その原因は、ボケ味というか被写界深度は以下の5つの事項が複合的に絡んで決定されるんです。
なので、絞りだけでは思ったようにボケ味の美しい写真が撮影出来なかったりします。ボケ味・被写界深度を決める5つのポイント
絞り
レンズの絞り値によって被写界深度が変わるのは以前のエントリーでご紹介したとおりです。
ボケ味は絞りを開けることによって大きくなり絞れば絞るほどボケは少なくなります。
絞りを開ける(例:F1.4) > 絞りを絞る(例:F22)焦点距離
こちらも広角レンズと望遠レンズを使って以前のエントリーでご紹介しました。
広角レンズよりも望遠レンズを使ったほうがボケ味が大きくなります。
>
長い>短い撮像素子サイズ
これは焦点距離と密接な関係性があるのですが、詳しくは別のエントリーで今後書きたいと思います。
簡単に書くと、撮像素子が小さいと短い焦点距離のレンズでも望遠レンズになるんです。
例えば、良くコンパクトカメラで使われている1/2.3型と言う小さな撮像素子だと、35mm程度の焦点距離のレンズで一眼レフの200mm相当の望遠レンズになってしまうんです。
なので一眼レフの35mmレンズで撮影した程度のボケしか出ないんです。
これがコンパクトカメラで撮影すると背景がボケ無い理由のひとつです。
大>小
被写体までの距離
被写体までの距離が近いほど背景のボケ方が大きくなります。(被写界深度が浅くなる)
反対に被写体の距離が離れれば離れるほどボケ方は小さくなります。(被写界深度が深くなる)
広角レンズでも被写体にグッと近づいた時に背景が綺麗にボケるのはこの為なんですね。
なのでコンパクトカメラでもなるべく被写体にグっと近づくようにして撮影すると綺麗にボカすことが出来ますよ。
近い>遠い背景までの距離
これは被写体と背景までの距離のことを言っています。
これは被写体までの距離と反対に遠いほうがボケ味が増します。それは、ピントを合わせる距離の差が大きくなる為です。
遠い>近い
+1(プラス1)
レンズによって変化する
そして+1!
これはビギナーには難しいポイントかも知れませんので+1とさせて頂きました。
そしてこのポイントに関しては明日のエントリーで詳しく解説しようと思います。
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