プロの写真を見るとモデルの後ろがボケてて綺麗な写真だなぁ~と思う人もいるはず。
最新型のカメラだと、「ぼかす」「くっきり」とかの設定が付いていたりしますが、それも絞りの設定を違う言葉で表現しているわけです。
ですので、絞りを変えるとどういう風に「ボケる」のか知っておくと便利です。
そもそも「絞り」って何?
レンズの中に入っている羽根のことです。
この羽根を使って光の入っていくる量を調整しています。
絞りリングと言ってレンズによっては絞りを調整する羽根をレンズのダイヤルを回すことによって調整するタイプのものもあります。
昔はこれが普通だったのですが今ではレンズでは調整せずにカメラ側で調整するようになってきたので絞りが何なのか知らない方も多いはず。
左のレンズの写真でレンズ下に見える数字が絞りの数値を表すようになっています。
レンズの中に下の様な羽根が入っていて光の量を調整しています。
左側が全部開いた状態。
右側が絞りを絞った状態です。
この光の入る量を絞りによって調整することによって、結果的には「ボケ味」も変化してくるんです。絞りの状態によってF値という絞りの値が変化します。
それが下の図
これは例えの図ですが、光の量が多く入るように絞りが開いた状態では数値が小さくなります。反対に光の量が少なくなるように絞りを小さくした状態では数値が大きくなります。
この数値は1を基準に√2を掛け算した数字で増えていきますが、そのことに付いては別の項で解説したいと思います。ここでは絞りは以下の順序で変化することを覚えておいてください。
1 / 1.4 / 2 / 2.8 / 4 / 5.6 / 8 / 11 / 16 / 22 / 32 / 45 /
絞り値を小さくすることを「絞りを開ける」と言います。
絞り値を大きくすることを「絞りを絞る」と言います。
それでは眠くなるような座学的な話はこのぐらいにしておいて、実際に絞りが変化するとどのように写真のボケ味が変化するのか見ていこうと思います。
それでは実践
絞りを開いた状態から絞った状態まで順に比べてみます
「f /2.8」画像の中に書かれた2.8と書かれている数字が絞り値になります。他の画像も同じくf/の隣に書かれている数字が絞りの値です。
いかがでしょうか?
絞りの値が増えていくほど花全体にピントが合っているように見えませんか?
これは絞りを調整することによってピントの範囲が広がっていることを示しています。
下に絞り値がF2.8とF22の写真を並べて比べてみます。
一目瞭然ですよね。
絞り値を変えることによってボケ味がどのように変化するのか、何となく理解できたでしょうか?
理論的に分かるよりも、感覚的に分かることが大事です。難しく考えること無く、絞りを開けるとボケるんだ~。と覚えてしまうことも大事。
反対に全体をシャープに写すためには絞り込む。最初は簡単にそう覚えることも必要です。
レンズの絞りを絞込み過ぎると回折という現象が発生して画質の低下につながることもありますが、そういったことはカメラに慣れてから気を使うようにすると良いかと思います。
回折現象に関しては別の項で解説します。
絞りはレンズの中にある光の入る量を調節する羽根のこと
ボケの量は絞りを開けるほど大きくなる
ボケ味:絞りを開ける(例:F2.8) > 絞りを絞る(例:F22)
ピントを全体に合わせたいときには絞りを絞ると良い
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