被写体がぼやける! カメラのピントが合わない原因と対処法

今回はデジカメのトラブル対処法について書いていきます。
20年以上もカメラマンをやっていると、撮影中のトラブルは何度も経験しています。そんな私が、初心者が陥りそうなトラブルからプロでもあわてるトラブルまでのいくつかを書きたいと思います。

デジカメトラブルは撮影中に発生することが基本です。自宅でメンテナンスしている時には意外と発生しないものです。なのでイザという時に慌てない為にも事前の知識と経験が大切です。

まずは誰もが一度はあるだろうトラブル。
ピントが合わない!について。

ピントが合わないといってもいくつか種類があります。
まずは慌てずに何が問題になっているのかを突き止めましょう。

もくじ

オートフォーカスが動かないケース

AFモードがマニュアルモードになっている。

オートフォーカスが動かないよ~。という状況下。よく見るとレンズやカメラのAF設定がマニュアルフォーカスになっていたなんて場合が意外と多いものです。
慌てずにオートフォーカスモードに戻しましょう。なぜマニュアルフォーカスになってしまったのか後で検証することが大事です。原因の多くはカメラ鞄に入れた時だったりします。もしくはカメラを鞄から出した時。

何かの拍子に勝手にダイヤルが動いてしまうことが多いもの。
それ以外にも動く要因は人それぞれの使い方によってあるかと思います。同じことが発生しないように原因を突き止めて対処することが大事ですね。

私はダイヤルが動かないようにパーマセルテープを貼ることがあります。こうすることによりゼロではありませんが、動くことは少なくなります。ただ過信は禁物。同じ状況に陥ったときには再度ダイヤルを確認することが大事です。

電池の残量が無い

これはプロであればすぐに判断が付くと思います。
それは内部の電子パネル表示やボディ上部のパネルが表示されなくなります。

ただ表示されている場合もあるかもしれませんが、ファインダーを覗いたときにファインダーから見た映像がいつもよりも暗くなっているはずです。
電池残量がゼロに近くなると絞りが最小絞りになることが多く画面が非常に暗くなります。ですのでこれらの情報を元にすぐに判断が付くと思います。

ビギナーの方は電池残量メーターを見れば分かるはずです。
おそらくこのケースは少ないと思いますが、カメラを使用する前にバッテリーチェックを行っておけば回避できる問題です。

カメラとレンズの接点異常

私は結構あります。この現象に何度もキモを冷やしました。
撮影の頭撮りが数秒しか無い!なんて時に発生したりします。困ったものですが、大抵はレンズを一度軽く外して装着し直すと直ります。

何が原因なのか私もハッキリとは分かりませんが、レンズとボディーの電子接点をエタノールで磨くと比較的症状は出なくなります。

ナノカーボンのような接点用の用品を使ったこともありますが効果がハッキリしないので今ではエタノールで磨くだけにしています。定期的にメーカーにメンテナンスをして頂いているので、その時に接点を磨いてもらってもいます。

追記:
コメントで「天狗さま 」さんに”レンズ取り外しボタン”を押してしまうとAFが動かなくなると教えていただきました。
実際に試してみると本当に動かない。「天狗さま 」さんは縦位置撮影の際に間違って押してしまうことがあったそうです。

これは取り外しボタンを押すことによる接点の異常に近いのでここに追記させて頂きました。
ご指摘ありがとうございます。

レンズまたはカメラ内部電子機器の故障

もうこれはムリ。
現場での対応は不可能ですので、サブカメラに持ちかえて撮影するほかありません。
撮影時間が数秒~数十秒しかない場合には持ち変える早さも重要です。
レンズの長さはメインとサブで違いますから場合によってはレンズもメインカメラと交換しなくてはなりません。その場合にはレンズを落とすことなく冷静にかつ素早く交換する技術が必要になります。

オートフォーカスが動いているのにピントが合わないケース

視度調整または視度調節ダイヤルが動いている

そんなことあるかな~~~。と思われている方もいるかも知れませんが、私がビギナーの話を聞いていて一番良くあるパターンです。

視度調節機能なんてものが存在していること自体知らない方も多いようです。

一番気をつけなくてはいけないパターンが、他人からカメラを借りた場合。
そんな場合には視度調整が自分とは違う位置にダイヤルが動いていることが多々あります。

ビギナーの方は現場に行ってからファインダーを覗いてみて、ピントが合っていないことにパニックになるようです。
実際には合っていないように見えるだけなのですが、慣れていないカメラを使っている時点でキャパオーバーになってしまっていますから、ピントに問題があればその後は大変な騒ぎになったりします。

レンズの異常や故障

これは対応するのは難しいですが、異常発生の部類によっては対応可能です。

私は最短距離や∞位置の場合だけピントがあわなくなったりする現象にも出会ったことがあります。
もちろんどの位置でも会わなくなる故障もありますが、大抵はマニュアルフォーカスに変更して手動ピントあわせをすればOKです。

私の経験でどうにもならなかったのはズームレンズの中のレンズが一枚外れてしまった時。
この時はさすがにマニュアルフォーカスにしてもピンとはあいませんのでサブカメラに付いていたレンズで対応しました。

仕事の業務上、レンズに負荷がかかることが多々あるので撮影後のメンテナンスというかチェックを怠らないようにしています。
それでも撮影中に異常が発生することはあります。そんな時には、その場で対応できるレンズの異常なのか対応できない異常なのかを瞬時に見分けることが大切になります。

オートフォーカスが苦手としている被写体に向けている

カメラの説明書に必ず書いてある注意書きですよね。

でもイザ被写体に向けてみると忘れてしまっていて(もしくは知らずに)ピントが合わないことに慌ててしまう。
そんなケースが私の所へ来る相談としても多いです。

どういう被写体が苦手としているのか知らないビギナーも多いはず。
まずはカメラに慣れ親しむことによって経験値を上げることが最適だと思います。

こんな被写体が苦手ですよ~。というのはどんなカメラの説明書にも書いてあるはず。それを元に自分で似たような場所や物を探して実際に試してみることをオススメします。

被写体がレンズの最短撮影距離よりも近い

プロの方はこんなミスはしないでしょ?と思われがちですが・・・。
実は落とし穴があったりします。

望遠レンズの場合はフォーカスの駆動域を狭くすることによって合焦スピードのロスをなくす為のリミッターが付いているものがあります。

このリミッターを設定していることを忘れているときや設定が動いてしまっている時などはプロであっても一瞬ドキっとします。
原因がすぐにリミッターだと分かれば問題なのですが、焦っていると分からなくなってしまします。常に撮影前にレンズの設定も確認することが大事です。

また、レンズごとに本来の最短撮影距離があって、それよりも近いものにはピントが合いません。これはレンズの性能ですので事前に確認しておくことで回避できます。

レンズが曇っている

レンズが曇っているとピントが合いにくくなります。

ソフトフォーカスの強烈な状況と言うのでしょうか。こうなるとレンズを一旦拭くことが先決です。
ただ、レンズ内部が曇ることも場合によってはあります。

曇りやすい条件はいくつかあるのですが、そもそもレンズが曇る条件とは何でしょうか?

それは、冷えた場所から暖かい場所へレンズを移動させた時に発生しやすくなります。
特に暖かい場所の湿度が高い場合などは顕著です。
冷たい氷水をグラスに入れて暖房の効いた暖かい部屋の中に入れるとグラスの外側に水滴が付きます。これと同じ現象がレンズでも発生します。

なので実際に起きるパターンとして多いのが寒い冬に外で撮影をして、その後、すぐに部屋の中での撮影などになった場合には非常に危険です。
曇ることを前提に対応することが必要です。また、冷えた場所で撮影後に車で次のポイントへ移動する時などは車内の暖房は切っておいたほうが良いでしょう。

車内の暖房は非常にレンズに結露を発生しやすくします。

また、レンズの最前面のレンズが曇るだけならば対処できるのですが、レンズ内部が曇ることもあります。

冬の雨天や雪の時などに撮影した後、暖かい車内や部屋へ入ったときには内部が曇る場合が多々あります。
特にズームレンズは内部に空気の対流を起こすので曇りやすくなります。雨天時などはレンズ内に水が入り込みやすく湿気も高い為に内部まで曇る場合が多いわけです。

内部が一度曇ると全ての曇りを撮るには時間を要します。

時間があるときにレンズ内部まで曇ってしまったときの対処法は書きたいと思いますが、緊急を要している場合には、冷やすよりも一気に暖める方が早く曇りを取る事が可能です。
ドライヤーなどはオススメしませんし外では無いと思いますから、車での移動のさいは、助手席の足元に置くことで時間短縮出来ます。
レンズに負荷がかかる方法ですのであくまで自己責任で行ってください。

対象物にフォーカスポイントが合っていない

最近のデジカメは高機能化が進んで、ピントを合焦させる場所をいくつも選べるようになっています。

ファインダーを覗くと四角いポイントが何個もあるのが分かると思います。これら一つ一つを選択してフォーカシング出来るようになっています。通常は真中の四角に合わせるように設定している方が多いのではないかと思いますが、真中にあわせたつもりで、実際は上の四角だったり左の四角にポイントが移動していた。な~んてコトが良くあります。

プロではありえない話ですが、ビギナーさんには良くある話。この四角形はフォーカスポイントと言って、ピント合わせに使うものですので、ビギナーの方で使い方が分からない方は説明書をよく読んで理解しておいてください。

通常は真中で使うようにすると失敗が少ないかもしれません。

マクロレンズを使っている

誤解されてしまうといけませんから、最初に断っておくと、マクロレンズを使っているからと言ってオートフォーカスでピントが合わないと言うことではありません。

マクロレンズを使うとオートフォーカスすることが難しくなります。
マクロレンズでは、ほんの数ミリの違いでもピントがズレてしまうのでオートフォーカスに頼るよりは手動でマニュアルフォーカスしてあげることが大事です。

もちろんオートフォーカスでもOKなんですが、もしもオートフォーカスで上手く行かない場合はマニュアルフォーカスを試して見ましょう。

この時重要なのは、ある程度は大雑把にピンとリングでピントを合わせた後、細かいピント合わせはレンズと対象物との距離を動かすことによってピントを調整します。

要するにカメラのピントリングでは無く、カメラ本体を前後に動かすことによってピントを合わせるわけです。この方法ですとピントリングを回して合わせるよりも、より精度の高いピント合わせが出来るようになります。

ピントの合致マークは点灯しているのにピントが合わないケース

視度調整または視度調節ダイヤルが動いている

この現象ですが、上でも書いた対処法と同じになります。

私がビギナーの話を聞いていて一番良くあるパターンです。
視度調節機能なんてものが存在していること自体知らない方も多いようです。

やはり一番気をつけなくてはいけないパターンが、他人からカメラを借りた場合。そんな場合には視度調整が自分とは違う位置にダイヤルが動いていることが多々あります。

ビギナーの方は現場に行ってからファインダーを覗いてみて、ピントが合っていないことにパニックになるようです。
実際には合っていないように見えるだけなのですが、慣れていないカメラを使っている時点でキャパオーバーになってしまっていますから、ピントに問題があればその後は大変な騒ぎになったりします。

ただ、一番の問題点はピントが合焦しているというマークが点灯しているにも関わらず見た目はピントが合っていないという現実。
この違いに驚いてしまう方が多いようです。カメラ側を信用してよいのか、はたまた自分自身の目を信用してよいのか分からなくなってしまう。そういうことです。

ボディまたはレンズの異常

これは撮影してみてモニタで画像を確認してみないと分かりません。

視度調整が狂っているのかと思いきや実画像もピントがずれてた。反対にファインダーで覗いたときにはピントが合っていたのに、撮影後にモニタで確認してみたらピントがズレていた。な~んてこともあります。

ですので、本番撮影の前のテスト撮影の時には背面液晶で必ず実画像を確認しましょう。

実画像と強調するのは、しっかりと100%の拡大表示で確認しましょうね。ということ。

何故かというと、デジタルカメラは実データの他にサムネイル画像も一緒に生成していて背面液晶で瞬時に見られる画像はサムネイルデータの場合が多いからです。

背面液晶では問題なかったのにパソコンで画像を開いてみたら画像が異常だ!なんてこともあるわけです。

なので、カメラの背面液晶で確認するときには拡大表示、出来れば100%での表示をさせて画像をチェックすることが必要です。事前に異常が分かればレンズやボディーを変更するなどの対応が取れますが撮影後ではどうしようもありません。

現場のその瞬間が勝負のカメラマンにとって事前の確認は非常に大事です。後で撮り直しの可能な場合は少ないかと思いますのでお互いに気をつけましょう。

手ブレを疑ってみる

ちょっと恥ずかしい原因ですが、これが結構ビギナーには多いんですよ。ピントが合わない!!!と叫んでいるので良く見てみると手ブレだったという話。私も何度も相談にこられたことがあります。

ピントが合っていないのと手ブレとの見分け方は、手ブレに関しては画面上の何処にもピントがきてない!
反対にピントがあっていないだけであれば、画面上のどこかにピントがきている事があるんです。それ以外にも見分ける方法はありますが言葉で説明するのは難しいです。
でも手ブレは気をつけましょう!
1/焦点距離。これ以上のシャッタースピードで切ると手ブレがおきにくいというのは昔から言われています。

つまり200mmの望遠レンズを使って撮影する場合には1/200秒よりも早いシャッタースピードで切るようにするんです。これは個人差がありますから絶対と言うことではありませんが、参考にすると良いかと思います。

異常を感じたら行う5つの動作

  • 電源を一度OFFにする
  • レンズとボディーを一度外してから取り付ける
  • メディアカードを一度抜いてから挿し直す
  • バッテリーを一度抜いてから挿し直す
  • ストロボの接点を確認する。場合によっては一度外してから付け直す

この動作を行うことによって大抵は問題解決しますが、これで解決しない場合にはサブカメラに持ちかえます。
また、本当に時間が無い場合にはメインカメラを最初から諦めて、サブカメラに持ちかえます。

ストロボの接点の件は別の機会に書こうと思いますが、ストロボの接点異常によってピンとはあうもののシャッターが切れない現象が発生します。もちろんストロボが発光しないだけという場合もあるのですが、シャッターが切れないという現象を発生させることがありますので、ストロボとボディーの接点をこまめに掃除しておくことも忘れないようにしています。

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この記事を書いた人

Orcaのアバター Orca 管理人

Nickname : Orca   
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My job : Photographer,Drone Pilot

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アドビ認定Photoshopエキスパート(ACE)
JUIDA無人航空機操縦士
第二級陸上特殊無線技士
アマチュア無線技士

プロフォトグラファー歴20年になります。ブログ歴は15年。写真やドローン関連を中心に気になる情報を備忘録として書いております。
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