震災が多発しているインドネシアのスマトラ島。
数年前には大津波で多くの犠牲者を出したことは記憶に新しいかと思います。
そして、先月も大地震によって多くの方の命が奪われました・・・。
現地入りして、現地の方の生活状況や自衛隊の医療隊などを取材してまいりました。
このブログに載せるのは仕事以外で、プライベートに撮影した写真です。
しかしながら、写真の無断使用や転載等はご遠慮ください。
成田よりインドネシアへ向けて出発。
スマトラ島へ行くには、まずジャカルタへ入り、そこから国内線でスマトラ島のパダンへ入ります。
ジャカルタ市内は、自転車のイベントがあったのか、何車線かが自転車専用レーンになっておりました。
隣の島で大地震が発生したことが信じられないほど穏やかなジャカルタ市内でした。
仕事で行ったので、お見せできる写真がほとんど無いのが残念なのですが、このジャカルタ市内から飛行機で1時間半程度のフライトで地震被害があったスマトラ島へ向かいました。
現地はインフラが寸断されていて、自衛隊はインマルサットの通信機器を持ち込み通信手段を確保していました。
上のパネルが衛星を捉える受信機の一部です。
自衛隊の現地のベース基地では、地元の学生さんが自衛隊の為にボランティアで翻訳や通訳作業にあたって下さっていました。
現地で医療支援を行っている自衛隊の方々はテント生活です。
自衛隊ですから訓練は行っているとはいえ、雨季のインドネシアでテント生活は大変なことと思います。
本当にお疲れ様ですm(__)m
昼間はテング熱、夕方からはマラリアを媒介する蚊が生息するスマトラ島ですからテント生活にはリスクがあります。
話を聞きましたら、やはり感染症関係の病気のワクチンや、飲み薬はしっかりと使用されているとのこと。
ちなみに、私はありがたいことにテント生活ではなく、下の写真のホテルへ滞在しておりました。
もっと大きなホテルもあるのですが、今回の地震で軒並み倒壊。
大きな建物のほうが倒壊するという不思議な現象を目の当たりにしましたが、理由は建築基準がないことが一因。
詳しく書くと長くなりますので省略しますが、日本の建物は素晴らしいの一言。現地の建造物を見るとそれが良く分かります。
なんとホテルはベットがトリプル(~_~;)
蚊が容易に入ってこれる隙間だらけの部屋なので、夜は日本から持っていった蚊取り線香を一応使いました。
それほど気にしなくても大丈夫なのかもしれませんが、仕事が出来なくなると困りますから万全の体制で就寝。
ほぼ赤道直下の場所とあって、年中気温はほとんど変化しません。
ベットにも毛布類の物は何もありませんでした。
ですので、大き目のタオルを毛布代わりに使って就寝。
トイレは部屋の中にあるのですが、水洗のように見えて、実は水洗ではありません。
上の写真を見ると、バケツがありますが、ここに水を溜めて、その水を便器に流すシステムになっています。
また、この場所がバスルームを兼用していまして、シャワーは無いのですが、蛇口の水を手ですくって水をかぶります。
お湯は出ませんが、水が出るだけでも凄い!
現地の方は左手をつかって最後の仕上げをするのでペーパー類はございません。ただ私は、さすがに現地の方法で仕上げる勇気が無かったので、ペーパーを使用しました。
このホテルから2時間ほど奥地へ行くと震源地近くです。
そのあたりの村ではこの有様。
ほんとうにひどい状況です
この場所までは重機は入っておらず、現地の住民の方々は瓦礫を撤去することすら出来ておりません。
この村では自衛隊が医療活動をしております。
とにかく、精神的なショックから不調を訴える方が多く、メンタル面で支えが必要な状態。
これはどの国でも同じことかと思います。いきなり大地震にあって、ショックを受けないほうが不思議。日本も同じ地震多発国として、さらなる支援で貢献できる手立てをすることが急務との感想です。
とにかくインドネシアの雨季(スコール)は激しいんですね。日本で想像してもらうとしたら、台風直撃が毎日あるようなもの。
この被災地で、これからの雨季を乗り越えるためには相当な努力が必要です・・・。
そんな現地でも子供たちの笑顔を見ることが出来ました。
この子供たちも、
住む場所が無いのかもしれません。
上手く言葉が通じなかったので、詳しいことは聞けませんでしたが、こんな状況下でもカメラを持った私を見かけると、撮ってくれ!とせがんで来て、笑顔でポーズを決めてくれました。
多くの(1000近く)学校が全壊しているので、ユニセフも学校用のテントの調達を試みているとのこと。
ただ、学校用のテントというとかなり巨大ですし、金額的にも・・・。
日本では頑丈な校舎の学校が存在しますが、向こうでは屋根があるだけという学校も少なくありません。
充実した教育を受けられることの素晴らしさを感じます。
インドネシアはコメの大量消費国ということもあって、田んぼが多く見られます。
1年に3回も収穫できるそうで、熱帯地方の植物の生育の早さに驚きます。
ちなみに、現地で食べたお弁当は、やはりお米!がメインです。
新聞紙に包まれた弁当をあけると見慣れたお米が。
日本のお米よりもパサパサしていて長細いです。日本でコメ不足のときに入ってくるタイ米と同じような品種だと思うのですが、おコメはとてもおいしいです。
おかずは、魚と鶏肉だと思うのですが、詳しいことは不明。
このお弁当には、水が付いてきたのですが、触ったときに熱かったので、おそらく現地の水を煮沸したものをビニールに詰めたのではないかと。
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