当初であれば既に発売されている新型レンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRですが、某所でテスト撮影させて頂く機会があったので個人的な感想を。(既に銀座ニコンでも触れるそうです)
まだ未発売ですので作例画像は載せていません。
見た目は一回り大きくなっていて特に長くなっている印象を受けますが持った感じはしっくり来ますので大きさ的な違和感はありませんでした。
フードの大きさが現行品よりも小さくなっています。フードを装着すると新旧の長さの違いは相殺される感じです。
レンズ自体が大きくなっているのと同時にフィルター径が77mmから82mmに大きくなっています。これは少し驚き。
今まで主要なF2.8レンズは77mmで径が統一されてきたニコンです。
望遠系の主力レンズである70-200や80-400も77mm。
広角側の17-35や17-55などの主力レンズもフィルター系は77mmです。
ということは、いままで77mmだったレンズも新型になって登場する時には82mmになってくるのかな?と将来の予想をしてしまう変化です。
さて描写に関しての個人的な感想。
色々なシチュエーションで現行型の24-70と比べて撮影してみたのですが、一番差を感じたのは逆光時のフレアやゴーストの軽減です。
現行型の24-70mmもナノクリスタルコート採用で発売当時は逆光撮影にも強くて良いなぁ~と思っていましたが、既に発売から8年。8年もの間にレンズやレンズコーティングの技術ってこんなに良くなってるんだと実感させられました。
勝手にナノクリスタルコートの技術が向上した結果だと思っているんですが、もしかしたらNIKKOR初のED非球面レンズが採用されているので、このレンズの効果も加味されている可能性も高そう。
現行型の24-70もニコンの顔とも言えるレンズの1本ですから当時の最高の技術で作られた製品。そこに妥協は無かったはず。
それでも今回の新型レンズと比べてしまうと一目瞭然の違い。これには驚きました。
解像力に感じては広角側が特に良くなっている印象を持ちました。広角側の周辺部では特に大きな差を感じます。
しっかり解像されているのに硬さを感じませんでした。現行レンズは少し硬い印象。
また色収差は確実に良くなっている感じがしましたね。これがED非球面レンズの効果なのかもしれません。
あとボケは非常に綺麗になっています。
ボケを重要視する人は嬉しい仕上がりなんじゃないかなぁ。逆光時での安心度や綺麗なボケはさすが新型レンズと唸らせてくれます。
ニコンの新型レンズというとAF-S 200-500mm f/5.6E ED VRがあまりに注目度が高くて、今回紹介した24-70mmは価格的にも高価なので注目度が低いかもしれませんが、レンズの完成度は素晴らしい印象を持ちました。
ただVRを付けたことで恩恵を受ける人は多くなったと思いますが、手持ちと脚付けが頻繁に変化する撮影手法の人によっては多少のリスクがあるかもしれませんね。このレンズだけに言えることではありませんが・・・。
手持ちで撮影してる途中で脚に付けて撮影するなど頻繁に手持ちと脚とを使い分けて撮影するパターン時などはVRのON/OFFを忘れると結構痛いかも。これだけ描写の良いレンズですから三脚につけた時にVRをONにするのはもったいない気がします^^;
ただメーカー的には三脚使用時にもVRが使えるとの話ですから、気にしすぎなくてもいいのかな?
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