先日撮影させて頂いた茅葺屋根の古民家。
茅葺き屋根ってススキやヨシなどを大量に使い(50cm程度)も重ねて出来た屋根なので
空気層が非常に厚く防寒性や断熱性もとても高いそうです。
私が部屋の中に入った時は囲炉裏で木を燃やしていた所で煙がモクモク状態。
何か理由があるのかと思ったら
茅葺屋根の「虫よけ」と梁などの建材を強くしているのだとか。
現代人の私には理解できず詳しく聞いてみると・・・
囲炉裏から出る煙で
・建材を堅固にコーティングし防虫性や防水性などがアップ!
・茅葺屋根の中に虫が発生しないように燻して燻製式防虫対策!
そういうことらしい。
へ~、囲炉裏から発生する煙にそんな効果があるんですね~。
つまり囲炉裏から出る煙で虫の発生をを抑え煙に含まれるタールなどの成分で建材を強くしているんですね。
茅葺屋根に虫が入ると屋根が虫に食べられて傷んでしまうから防虫しているのだと思ったら
直接的には虫が悪さをするというよりは屋根の中に入り込んだ虫を鳥がつついて屋根を荒らしてしまうのだとか。
聞いて見ないと分からないものです。
茅葺屋根って実際に住んでいるから長持ちするのであって
住んでいない場合は囲炉裏を毎日使うわけではないので耐久性が落ちるんだそうです。
囲炉裏を毎日使ってさえいれば
ススキやヨシで作られた茅葺屋根は20年~30年ぐらいは持つとのこと。
反対に囲炉裏を使わないと防虫効果などが無くなって10年程度しか持たない。
実際に住むことによって耐久性があがるなんて
本当によく考えられた生活様式。
住めば住むほど強くなる家!
日本の伝統建築って素晴らしい!
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