驚きの電波到達距離! CactusワイヤレスフラッシュトランシーバーV6の実力がハンパじゃなかった! 

Cactus(カクタス) ワイヤレスフラッシュトランシーバーV6の通信飛距離をテストしてみました。
少しだけCactus V6の説明を。


この手の製品はワイヤレスラジオスレーブなどと呼ばれたりしていますが、ワイヤレスフラッシュトランシーバーと呼ばれる今回紹介するCactus V6もラジオスレーブと同じく2.4GHz帯の電波を使ったトランシーバー的なレリーズです。
遠くに離れていてもカメラのシャッターを切ることやストロボを光らせることが可能な機器。

今まで安価で使い勝手が良いRF-603などの機器が使われていましたが、日本の基準に適合していると認証されていないのでおおっぴらに使えませんでした。もちろん日本製のラジオスレーブもあるのですが価格の割に使い勝手が悪く合法で使える安価で使い勝手の良いラジオスレーブの登場を皆が待っていたところへ登場したのがCactusワイヤレスフラッシュトランシーバーV6です。

ただ単に同調させるだけのラジオスレーブではなくて16チャンネル仕様の4グループ分けでの調光が可能。遅延タイマーまで付いた驚きの(価格的にも)製品です。

で、早速待望のワイヤレスフラッシュトランシーバーV6の性能の一部をテスト。
今回のテストは到達距離。つまり2台の機器がどの程度離れていても使えるのかというテスト。電波の飛距離テストってことですね。電波って飛距離とは言わないのかも(笑)

メーカーの公表している最大実効距離は100メートル。実際に100m離れても使えるのか。はたまた100m以上離れても使えるのか!そのテストを行いました。

最初には訪れたのは絵画館前広場。
かなり開けた場所で直線距離も問題なく取れるのでチョイス。
直線距離を計測できる地図サービスを使い、まずは最大実行距離100m以内の74mからチャレンジ。

        

地図サービスでポイントを打った場所を目安に立ち位置を決めテスト。下の写真がテスト結果です。
70m強ということもあり、問題なくクリア。これは当然の結果です。
都内ということのあり、電波が入り乱れているので、もしかしたら届かない???という心配もしたのですが杞憂に終わりました。

        

次に少し距離を伸ばして100m超え。122mでテストしてみます。
最大実行距離100mを超える距離ですので反応しないかな???

        

テスト結果が下の写真。
バッチリ同調しています。若干の誤差はあるかと思いますが100mを超えていることは確実。都内の電波過密地帯で問題なくクリアする実力に驚きです。ちなみにストロボ同調だけでなくスポードライトの調光設定などの機能も有効でした。

         

ここまで来ると、あとは性能の限界を知りたいところ。
一気に距離を伸ばして次はこの距離に挑戦↓

       

絵画館前広場でのキャパ限界の220mにチャレンジ。
ハッキリ言って結構な距離です。世界的な陸上選手が全力で走っても20秒かかる距離。メタボな大人が全力で走ったら40秒は確実。果たしてこの距離で成功するのか???

結果は見ての通り!!!!
ハッキリとストロボ光が見えています。凄い! 凄いぞ。これで合法だっていうんだから嬉しい。
この距離でも本体のダイヤルを動かせばスレーブの調光が可能です。
発光だけでなく調光に関しても正常に作動する点は素晴らしいです。

        

さて。先ほどの広場では200mを超えるテストは不可能。さすがにここまで到達するとは思っていなかったのですが、場所を変えて直線で見通しの良い場所へ移動。

チョイスした場所はこちら。

        

テレビや映画のロケでもお馴染みの外苑の銀杏並木。
ここの銀杏並木の直線距離がちょうど300m。
もうコレ以上のベストなポイントは見当たらないのでテスト開始。

       

テストの結果の前に少し電波法の部分の確認を。

日本電波法技術適合商品である「Cactus V6」
技適の認証番号を得ているため日本国内で問題なく合法で使用可能です。この点は確認しておきたいと思います。
恐ろしく電波の飛距離はありますが、あくまで合法。

技適に関しては総務省の電波利用ホームページ " 技適マーク、無線機の購入・使用に関すること"に分かりやすく書かれています。

「Cactus V6」に貼り付けられている日本電波法技術適合の番号の表記を見ると工事設計認証番号の新表記となっています。

下の写真が「Cactus V6」に貼られている認証番号。この表記の違いでどちらで申請されたのか判別が可能。

技適と呼ばれる技術基準適合証明は原則として生産した製品全てを審査するとのこと。
「Cactus V6」に関しては技適の中でも認証と呼ばれる工事設計認証になります。

一般財団法人 電気安全環境研究所のサイトにある"電波法:技術基準適合証明・認証"のページに詳しく書かれていますが基本的に工事設計認証制度は、特定無線設備が電波法に適合するものとして工事設計について認証する制度。大量生産製品の設計方法の審査を行い認証します。

生産された機器一台一台全て審査するわけではないようですね。製造段階で多少の誤差はあれ規格的にはOKってことです。

何度も書きますが「Cactus V6」は明確に認証を受けた合法 ワイヤレスフラッシュトランシーバー。
そのことを確認した上で、驚きのテストの結果を(笑)

再確認ですが、テストに使ったのは直線で見通しの良い300mの銀杏並木。
都内の真っ只中ですので色々と電波は飛び交っているはず。

300mで距離があるので標準レンズでは確認しずらいので400mレンズでテスト。
テストの結果は見ての通り。
300mでもしっかりと同調しています。

凄いですね。正直驚きました。
カクタスの別の製品ですが、ドイツでテストしたら400m超えという情報も耳にしていたので、もしや?と思っていたのですが、これほどの実力とは。

ただ、同調はするものの機器間の調光調整に関しては若干認識しにくい場合もありました。
つまり手元で調光を変えてもサブの方の光の強さが変わらないってことです。
ですので300mにもなると、やはり実用的にはどうかなぁという感じ。

200mの時には問題なく調光ダイヤルが動きましたから見通しの良い場所であれば200mは実用範囲内だと思います。どんなシチュエーションで使うのかは難しいところですが・・・。

16チャンネル仕様の4グループ分けでの調光が可能など電波の飛び以外の点でも本当に素晴らしいワイヤレスフラッシュトランシーバーです。

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この記事を書いた人

Orcaのアバター Orca 管理人

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