どうでも良いこと第二弾!
最後に気になるリンクを貼っています。
文章は個人的な備忘録ですのであしからず。
一眼レフカメラからミラーレスとなる一眼カメラへと移行しつつある時代になってきましたが、今度は一眼というシングルレンズカメラから複数のレンズを持つマルチレンズカメラへと移行していく時代がスマートフォンなどコンパクトなカメラのカテゴリーでは進みそうな予感がします。
というのもiPhoneでは既にデュアルレンズカメラが当たり前のようになってきていますし、Light L16 Cameraでは名称の通り16個ものレンズを搭載しています。
フィルムの時代でこそ低ISO感度でなおかつ大きなフィルムを使うことでしか解像度を上げることは不可能でしたが、デジタルになった今では複数のレンズに複数の撮像素子へ取り込んだデータを重ね合わせることで良い画像を生むことが可能となりました。
今話題の 「Pixel 3」もシングルレンズではあるものの、Night Sightでは最大15枚もの写真を重ね合わせることで一枚の写真を作り出しています。
マルチレンズカメラと違って軸の差が無いことから重ね合わせが比較的容易でノイズや解像度を上げることが可能です。シングルカメラでありながら、AIを使って深度解析を行いマルチレンズカメラを凌駕する部分がある点は凄いですよね。
一方マルチレンズカメラであれば焦点距離の違ったレンズを使用することも可能な時代となってきました。
構造上ズームレンズを内蔵できないようなコンパクトな筐体であっても焦点距離の違うレンズを複数使うことで疑似ズーム機能が付くことも可能なようです。
また、レンズごとの位置が離れていることから視点の変更が後から可能だという驚きの特許も出てきています。
昔はステレオカメラといって横に並列にレンズを設置したカメラで撮影し立体写真を撮影できるものが流行りましたが、デジタルデータの場合は立体視ではなく3Dデータとすることで後から人物の角度を変えたりということが可能なのだとか。
デジタルでのステレオカメラに関しては既に自動車分野では先進運転支援システムに組み込まえれて実用化されていますよね。距離データを取得するには適した形ですし。なので先に紹介したLight L16 Cameraの技術は撮影に使うだけでなく他の分野でも応用できるように開発を進めているのだとか。
で、こういうことを考えていくと、シングルレンズカメラとかマルチレンズカメラというのは使いたい用途によって変わって来るわけであって、マルチレンズの方が良いとかシングルレンズの方が絶対に良いとかは言えないのかなぁと。
ただ、シングルレンズカメラであってもコンポジットして一枚の画像を生成するという手法に関しては確実に増えてくるでしょうし一般化して違和感なく大衆に受け入れられて行くのだと思います。
今でも一般的なデジタルカメラにも同様な機能がついています。例えばパナソニックのフォーカスセレクト機能がそれですが、あくまでユーザーが任意でその機能を選んで使用する必要があります。ソニーの「マルチショットNR(ノイズリダクション)」に関しても機能を選択することで6枚の高速連写写真データを使ってノイズリダクションを行います。
しかしながら多くのユーザーが求めているのは、シングルショットなのかダブルショットなのかマルチショットなのか、またはシングルレンズなのかマルチショットなのかを知りたいわけではなく、ただ単に思ったとおりの写真が自動で撮れることなんだと思います。
誤解を恐れずに言うならば、つまり生成された写真がシングルレンズでシングルショットで生成された写真だろうとマルチレンズカメラでのマルチショットなのかはどうでも良いわけです。
深度カメラのさきがけだったLytroが事業を停止してしまったのも、あまりに操作が煩雑で分かりにくものであったためにコアなユーザーにしか受け入れられなかったのだと思います。
一昔前は電化製品のチラシには「画像はハメコミ合成です」なんてワザワザ書かれているのが当たり前でした。未だに書かれているものもあるようですが、多くはクレームに対する予防策です。実際にはハメコミ合成写真と明記されていなくても合成されている写真は非常に多く、そのことに違和感を唱えて裁判になるケースもそうそう無いだろうと思います。
真実を写し取るという点ではどうなのか?という疑問も出てくると思いますが、シングルレンズのマルチショットであっても、マルチレンズカメラでの合成であっても、その場で現実で起きた出来事を写し取っている事実は変わりません。あくまで非常に短時間のタイムラグの違いがあったり視点が違う画像を重ねているだけです。
このことを問題視し真実が取れないカメラだから買うのをやめるというユーザーがどれだけ存在するのか?という疑問もあります。
AI技術の進歩によりタイムラグ問題などは見た目で判断できないほど高品質での合成が可能になれば、そのことを問題視することは昔のこととなるように思います。
今後10年の発展がより楽しみになってきました。
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