日本の大学では無いのですが、オーストラリアのビクトリア州のメルボルン近郊の都市のジーロングにあるディーキン大学のウォーターフロント・キャンパスに今年新しく暗室が建設されたそうです。
デジタル化がここまで進んでフィルムは廃れるばかり。フィルムの値段は上がり現像代を考えるとフィルム世代の方々もデジタルにほぼ移行したというのに、暗室を新建設とは!
暗室建設にも携わり暗室作業の講師も行っているダニエル・アームストロング氏によれば「90%はデジタルの内容だが暗室作業を通して写真の歴史を学ぶことは非常に重要だ」とのこと。
今のデジタル全盛期に暗室を建設とは大胆なことですが、暗室作業を行ってきた世代から考えるとデジタルカメラしか知らない世代にもフィルムの現像や暗室のプリント作業の楽しさや今のInstagramのフィルターなどはクロス現像や光線漏れ、使用期限の切れたフィルム使用の失敗などを参考に作られていることを知る良いきっかけかも知れません。
フィルム時代を経験している私もピンホール撮影は非常に大きな経験として残っています。あのピンホールで作品を撮り続けた期間は無駄では無かったと思います。
暗室が残っている大学はあるのでしょうが、新しくキャンパスを作る時に暗室を改めて建設する大学は少ないでしょうね。
写真を学ぶ上でコストはかかりますが非常に重要な経験をさせてくれる学生思いの大学があることに感動。
人気の講座はセレン調色だというですから本当に驚き!私はやったことないです^^;
写真が上手くなるかどうかは別としてもフィルムやピンホール、カメラもオートフォーカスではなくマニュアル機や大判などのカメラなども経験するとグッと世界が広がりますよね。
フィルムの持っている階調表現やプリント手法を学ぶことでPhotoshopやLightroomなどの作業も変わってくるはず。なんせ自然な処理が自然と出来てくるわけですから。
久しぶりにほっこりする話題でした。
海外の複数のサイトで詳細が書かれています。
LINKを貼っておきますので気になる方は流し読みしてみて下さい。
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