今月、香港で競売会社6社が8日間にわたって開催中のオークションで1930年頃のライカ製カメラが750万香港ドルで落札されたとのこと。
Bloombergが2012年11月26日に報じました。
750万香港ドルを今のレートで計算すると79631377円。約8000万円。
記憶にあたらしいものとしては、今年の5月に1923年製のライカ試作機が過去最高の2億2300万円で落札されたことが話題を呼びました。
このド級の価格はライカの試作機であることが一番の要因だと思いますが、今回のカメラは試作機ではないでしょうから、当時一般に流通していたカメラがこれだけの価格が付くのは驚きです。
2007年にも1923年製のライカオーストリアの首都ウィーンでオークションにかけられ33万6000ユーロ(約5400万円)という小型カメラの史上最高の落札価格(当時)で落札されたのを考えても、今回の8000万円の落札が非常に高いことは伺えます。
やはり香港という場所が影響しているのかな?中国資本の凄さ?
1930年といえばライカがネジ式のレンズマウントを搭載しレンズ交換式の「ライカC型」を発売した年です。
おそらく今回のオークションで出品されたのはこの「ライカC型」なのかなぁ~と。
このライカCの前に発売されたライカB型は1926年ですし、後に発売されたライカⅡ型は1932年ですからね。
ライカC型はレンズ交換式モデルですので、発売と同時に交換レンズも発売されたらしいのですが、同時発売されたのは、
・エルマー50mmF3.5
・エルマー35mmF3.5
・エルマー135mmF4.5
この3本。
今回のオークションではカメラだけだったのか、レンズも含んでいるのかで落札価格も変わってくるのだと思いますが・・・。
それにしても凄い価格ですね。
サザビーズなどでは写真の落札が最低価格に届かず落札されない事例が多いという中で、香港のオークションは盛況ですね~^_^;
中国人はいったいどれだけ金を持っているのか・・・。
私はライカのことは素人同然であまり知識が無いのですが、ライカの歴史上一番価値が上がりそうなカメラってなんでしょう?
やはりライカB型やC型のようにヴィンテージカメラと言われる古いカメラが歴史を考えても価値があるのかな。今回落札されたと思われるライカC型なんかは初のレンズ交換式カメラですからマニアとしては喉から手が出るカメラなのかも。
私は当時のカメラにそれほど興味は無いのですが、初のレンズ交換式カメラやマウントからフィルム面の距離がこの当時に28.28mmで統一されるなどの歴史を考えるとカメラマンとしてはもっと興味を持たなくてはいけないかな?という気持ちもあります。
今回落札されたカメラも写真機の黎明期時代を象徴するものとして非常に貴重なカメラだということは理解しています。ただ約8000万円という値段には驚きます。
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