デジタルカメラのレンズの拭き方について。
ニコンのプロサービスの方のカメラメンテナンスを目の前で何十回も見ているうちに、自然と私もコツが分かりました。
最後にニコン公式の動画を貼り付けておきますので、正しく学んでください。ただ簡単にエキスのみ知りたいという方の為に肝になる部分だけ、ザッとご紹介してみます。
一番最初はブロアー作業
何はともあれ最初の作業で一番大切なのはレンズに乗っかっている小さなホコリなどの異物を取り除くことです。
まずはブロアーでレンズ面のホコリやゴミをしっかりと落としてあげます。
ホコリやゴミが残った状態でレンズメンテナンスをすると、その異物が原因でレンズ(コーティング)に傷がつくことがありますので最初のブロアー作業がとても重要です。
ゴミが残っていると、どんなに柔らかいレンズペーパーで拭いてもゴミによる引っかき傷なようなものが付いてしまう危険性があります。最初のブロアー作業は本当に大切です。
レンズ専用のクリーニングペーパーを使用する
レンズ専用のクリーニングペーパーを用意します。
同じように柔らかいからと言ってティッシュなどは絶対に止めましょう。 またレンズのクリーニングペーパーは商品によっては表裏があります。ザラザラしている方が裏です。なめらかな面でレンズを拭きます。
手の油が付かないようにレンズを拭く部分は手を触れないようにするのがポイントです。 プロの方の多くはシルボン紙というものを使用します。私が使用しているのはニコンのシルボン紙セット。枚数が非常に多く1回購入してしまえば長期間レンズペーパーの心配をしなくて済みます。
プロサービスセンターの方々も使用しているものなので安心感が違います。
現場に持っていくには小分けにしてあるHCLのレンズペーパーとかなら邪魔になりません。
汚れがヒドイ時はクリーニング液を使用 吹き後が残りにくいものがあります
レンズを拭く時にはペーパーで軽く拭いてあげるぐらいで十分なのですが、特に汚れがヒドイ時にはクリーニング液を使うこともあります。
オススメなのがオリンパスEEクリーナーと呼ばれるOLYMPUS HYPER CLEAN EE-3310という商品。これを使用すると吹き後が圧倒的に残りにくいです。他の製品と全く違います。プロの方々もメインで使用しているクリーナーで私もコレ一択です。絶対的な信頼がありますね。
写真用品店などに行くと「HCL LENS クリーナー」などの名前で売られています。Amazonだと「レンズクリーナー 35093」として売っています。が、なぜか結構高いですね。
中身はエタノールに似た揮発性の高いアルコール溶液です。
エタノールに何か混ぜてあるのだと思いますが詳細は書かれていません。
業務用ですと数リットルの缶売りのようですが、オリンパスのメーカーサイトを見ると製造中止になってる!だから高いんですね。
オリンパスEEクリーナーは非常に定評がありプロサービスの方々もメンテナンスで使用する定番中の定番なのに製造中止とは残念。
今は大量にストックがあるので問題ないですが、今後どうするか検討しないと・・・。
液をつけて1回拭いたペーパーは迷わず捨てる!
このクリーナーをレンズペーパーに染み込ませてレンズの中心から円を描くように少しずつ外側に向かって動かしていきます。
3~4周してレンズの縁まで来たらペーパーを徐々に持ち上げてレンズから離します。この部分は文字で書いても良く分からないと思うのでニコン公式の動画を見て下さい。
一度で綺麗にならない時は、もう一度同じ作業をします。その時に大事なのは、一度軽く拭いたクリーニングペーパーは捨てて新しいペーパーを使用するということ。
レンズ全面の1回の清掃にレンズペーパーは3枚ほど使用するのが良いと思います。
- 1枚目はたっぷりクリーニング液を付けてレンズを拭いてすぐ捨てる
- 2枚目は軽くクリーニング液を使用して仕上げて捨てる
- 3枚目はクリーニング液を付けずに拭き後が残っていれば軽く軽く拭いてあげる
1枚目だけで終わってしまうと拭き後が残ります。おそらく汚れが残っているからだと思います。
2枚目、3枚目とクリーニング液を減らしながら新しいレンズペーパーを使用することで拭き後が残りにくくなります。(オリンパスのクリーニングを使用してます)
クリーニング液を付けてない部分が残っているから!と勿体ぶってはいけません。クリーニング液が付いていない部分は、手の油が付いた部分です。
手の油をレンズに擦りつけるようなことは止めましょう。
一度使ったペーパーはもったいがらずに、すぐ捨てる。これが非常に大事です。
でも、レンズペーパー高いじゃん!という人は
先ほど紹介したニコンのクリーニングキットのシルボン紙セットがお得です。
一束500枚
おそらく1枚1円ぐらいで購入できるはずです。最低単位は2束1000枚からだったような・・・
ただし、このペーパーは表裏がありますので、裏の部分を使わないように気をつけて下さいね。
他にもお徳用のレンズペーパーを用意しているメーカーもありますから、安めの商品を探してみてください。
ちなみに、レンズクリーニング液には界面活性剤が入っている商品もありますが、個人的にはオススメしません。
拭き残しが無いように綺麗に拭くのが大変な上に、それほど綺麗にならないような・・・。
レンズの拭き方についてはニコンが公式に動画で解説しているYouTubeがあります。
最後にリンクを貼りました。
とても詳細に解説されているので一度じっくりと見て正しいレンズのお手入れを覚えておくと良いと思います。
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