デジタル一眼を使い始めると、露出の問題で悩んだりしますよね。
カメラはPモードでもSモードでも、はたまたAモードでも自動で露出を決めてくれますよね。
でも逆光などの時には自分の想像した写真にならなかったりします。
それはカメラの測光方式で解決することが出来るんです。
例えば下の3枚の写真。
同じカメラでプログラムモードのオート露出で撮影しました。
でも3枚とも明るさが違いますよね。
その答えが、測光方式の違いなんです。
カメラの設定を見ると下のようなマークがありませんか?
上から
・マルチパターン測光/多分割測光(各社で名称が違います)
・中央部重点測光
・スポット測光
この3つの測光方式がデジタルカメラにはあります。
どの測光方式をカメラ側で設定しているかによって出来上がる写真に大きな差が出るんですよ。
一番上のマルチパターン測光というのはニコン独自の呼び名で、各社違う呼び方を持っています。
一般的に「分割測光方式」と呼ばれている方式です。
各社で独自のノウハウがあるので、名称が違ってくるのですが、基本的には「分割測光」とひとくくりにすることが出来ます。
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分割測光の各社メーカの呼び名
・マルチパターン測光【ニコン】
・評価測光【キヤノン】
・デジタルESP測光【オリンパス】
・多分割測光【ソニー】
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3つの測光方式の違いですが
・分割測光
画面全体の明るさを参考にして露出を決定します。
・中央部重点測光(部分測光)
画面の中心部分を参考にして露出を決定します。
・スポット測光
フォーカス(ピントを合わせた場所)の部分を参考にして露出を決定します。
下の解説図はキヤノンの解説ページよりお借りしました。
では、実際の撮影画像を参考にして、どの程度の差が出るものなのか見てみることにしましょう。
空が大きく入った画面などで、測光方式の違いが良く分かります。
フォーカス(ピントを合わせている位置)は中央部の雲の部分です。
多重分割測光
画面全体の明るさを参考にして露出を決定しているので球場の照明塔の質感が黒くつぶれずに若干出ています。
中央重点測光
画面の中心部分を参考にして露出を決定しているので中央の空の部分が分割測光よりも重視された露出になっています。
スポット測光
フォーカス(ピントを合わせた場所)の部分を参考にして露出を決定しているので、この撮影ではピントを合わせた中央部の光が差し込む雲間の部分が飛ばないように露出が決定されています。
3つの測光方式の違いはお分かり頂けたでしょうか。
その場面場面で最適な測光方式を選ぶことによって自分のイメージに近い写真が撮影できますよ。
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