デジタルカメラで撮影した時、出来上がった写真の色を左右するのは
1、ホワイトバランス
2、仕上がり設定
この2つが大きな要素です。
で、今回取り上げるのは「仕上がり設定」の方です。
仕上がり設定と聞いても???という方も多いのでは。
それは各社での名称が違うのでピンと来ないのだと思います。以下は各社での名称を箇条書きにしたものです。
ちなみに、ニコンではピクチャーコントロールという呼び方をしています。それを聞いて「ああ、あれか」と思った方もいるはず。
各社の仕上がり設定の名称
・ピクチャーコントロール【ニコン】
・ピクチャースタイル【キヤノン】
・クリエイティブスタイル【ソニー】
・フォトスタイル【パナソニック】
・仕上がりモード【オリンパス】
・カスタムイメージ【ペンタックス】
名称は違ったり設定できるカスタムの種類の違いはあるものの、色の仕上がりを左右するという意味ではどれも同じです。
ですので、自分の使っているカメラの仕上がり設定を変更させるとどんな違いが出てくるのか実際に知っておくことは大事です。
取扱説明書には、仕上がり設定について文字での説明はしてありますが、文字では色の想像はしにくいものです。
例えばニコンのピクチャーコントロールの説明を引用してみようと思います
- ニュートラル「素材性を重視した自然な画像になります」
- スタンダード「鮮やかでバランスの取れた標準的な画像になります」
- ビビッド「メリハリのある生き生きとした色鮮やかな画像になります」
非常に考えられた素晴らしい解説だとは思うのですが、やはり言葉だけでは色の再現はかなり難しいのでは?と思います。
どの程度の違いがあるのかまでは、さすがに判断が付きません。
なので、実際にご自分でそれぞれの設定で撮影して見ることをお勧めします。
ここでは私がニコンのカメラを使ってピクチャーコントロールの各設定の違いをご紹介します。
ほ~~、こんな違いがあるのか。などど一つのご参考にして頂ければと思います。
仕上がり設定の違い。 ニュートラル / スタンダード / ビビッド
(クリックで拡大表示)
上の3枚の写真は同じレンズで同じシャッタースピード・絞りで撮影したものです。
変化したのは仕上がり設定のみ。
でもこれだけの違いが出てくるんですね。
初期の設定値は真ん中のスタンダードです。
鮮やかな方が良いと最初は思いがちですが、そうでも無くて、後でパソコンで処理することを考えるとニュートラルのような色を抑えた仕上がりのほうが良かったりもします。
しかしパソコンは持っていないので、最初から鮮やかな設定にしたいと言うのであれば、自分好みの設定を見つけることが大事です。
それぞれの設定を更にカスタマイズ出来るメーカーもあります。
例えばニコンならば、スタンダードの設定の中に
・輪郭強調
・コントラスト
・明るさ
・色の濃さ
・色合い
などを微調整できます。このように自分の思ったような仕上がりにカスタマイズ出来る機能もありますので、どうぞ活用してみてくださいね。
設定でこれだけ違う
仕上がり設定の違いでここまで画像が変化します。
左はビビッド設定から彩度+3 / 右はニュートラル設定
ぜひ試してみてくださいね。
ホワイトバランスと仕上がり設定が色を左右する
仕上がり設定の違いを理解する
自分のスタイルに合った仕上がり設定を見つける
コメント