カメラ撮影用のポータブル赤道儀「TOAST-Pro 」現行品は『TP-2』

2019年現在はかなり改良され第3世代のポータブル赤道儀『TP-2』が発売されています。
この記事は2011年にCP+で展示された初代の「TOAST-Pro 」です。業界に相当な衝撃を加えた素晴らしい逸品です。

『TP-2』は現在85,000円(税込91,800円)で販売されています。
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天体撮影をするのに便利なポータブル赤道儀。
今までもポータブルというものはあったものの、名前ほどはポータブルではなく運ぶのには難儀な大きさのものや、あまりに簡易的なつくりで広角レンズ以外では使い物にならないポータブル赤道儀など、もっと精度が出るものでポータブルの名前どおりのものは出ないかなぁ~と思っていたのですが・・・。

じつは存在していたことを先日知りました。
その赤道儀とは「TOAST-Pro 」
https://www.toast-tech.com/index.html

今までの赤道儀とは全く違ったスタイリッシュなデザイン。

そして、その本物が今回の展示会に来ると言うことで楽しみにCP+へ(^^♪

写真真中のメーカーの方に様々お話を聞いて素晴らしい商品であることを確信。
来年の冬に向けて資金を準備しようと思っています。

このメーカーさんですが、

もともと特撮を主戦場としたメーカーさんとのこと。
自分たちが必要で様々な撮影機材を自作してきた歴史があるそうです。

その中で一般の方にも使ってもらえるのでは?ということで商品化を進めたのが今回のポータブル赤道儀。
作り始めてまだ3年目とのことでしたが、何十年と赤道儀を作り続けている天体メーカーよりもスタイリッシュで精度の高いものに仕上がっている理由が特撮専門チームだということで納得できました。

カメラに装着すると以下のような感じになるのですが、この赤道儀の凄いところは広角レンズだけではなく、なんと300mmレンズでもず~~~っと追尾出来るとのこと。

いくらなんでも・・・。
ポータブルなのに、そこまで精密に北極星に軸をあわせるのはムリじゃないですか?と聞いてみると。
出てきたのが下のスコープ。
このスコープを覗くと普通ポータブル赤道儀の軸あわせの望遠鏡とは全く違うシステムになっていました。

北極星かカシオペアに合致させてから、最後に北極星に軸をあわせるシステムになっていまして、その手法を使うことにより非常に精密に軸をあわせることが出来るそうです。

しかし、このスコープを使わずとも非常に簡易的な軸あわせでも広角レンズなら大丈夫ですとのこと。
ちなみに、説明してくれた方が簡易的な軸あわせで5分露光で撮影した写真が以下のもの。
う~ん。撮影場所が最大の因だとは思いますが、素晴らしい写真です。

本体自体は89250円ですが、それではスコープは付かないとのこと。
以下のフルセットだと約10万円。

ただ、それでも十分安価だと感じました。
稼動も単三電池4本で動くとのこと。12時間は稼動するそうです。

ハッキリ言って、私が星野写真を日常的に撮影していたとしたらノドから手が出るほど欲しいかも。
ただ撮影の頻度で言えば私の場合は本当に少ないので10万円・・・・。と言われると今すぐとは行きませんが、年末に向けて購入検討の筆頭にエントリーされたブツでした。

商品サイトは
https://www.toast-tech.com/index.html

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プロフォトグラファー歴20年になります。ブログ歴は15年。写真やドローン関連を中心に気になる情報を備忘録として書いております。
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コメント

コメント一覧 (4件)

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    始めまして。
    いつも楽しく読ませていただいております。
    このポタ赤、わたしもつい先日存在を知りまして、非常に興味を持っています。
    仰せのとおり、なんと言ってもスタイリッシュだし、驚くほど軽量です。そして300mmまで使えるというのは驚異的な性能です。
    私の場合、星景が主で、広角が主力になりますので、最近流行しつつあるオルゴール簡易赤道儀(2万以下で買えるので)を買おうかと思案していたのですが、このTOASTは、広角星景専用の動作モードまであるので、大いに惹かれています。
    私も貯めなくっちゃです(^^;

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    ken2様
    初めまして。
    ご訪問いただきありがとうございますm(__)m
    また、コメントまで頂き大変にありがとうございます。
    赤道儀の件ですが、本当に驚きに値する素晴らしい商品ですよね。
    ビクセンでも、さらに軽量な赤道儀を展示していましたが、そちらは登山するときにも持っていけるようにかなり軽量化に特化させて作ったようです。なので広角レンズをメインに開発したようです。
    300mmで使えると言うのは、このサイズでは初なのでは???と思っておりますが、専門分野ではないのでハッキリとは書きませんでした。
    > 私の場合、星景が主で、広角が主力になりますので、最近流行しつつあるオルゴール簡易赤道儀(2万以下で買えるので)を買おうかと思案していたのですが、このTOASTは、広角星景専用の動作モードまであるので、大いに惹かれています。
    星野写真がメインですと広角が主なのは当然ですよね(^^♪
    でも精度は高いに越したことはありませんよね。
    オルゴール簡易赤道儀とはどのような製品ですか?初めてお聞きしました・
    2万円以下で買える簡易赤道儀があることも初耳です。
    宜しければご教授願えますでしょうか?
    > 私も貯めなくっちゃです(^^;

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    Music Box EQ と言います。米国製です。
    7分間のキラキラ星のオルゴールゼンマイを動力にしています。
    巻き始めと巻き終わりの各1分を除くと、およそ4分間の追尾になりますが、高感度のデジタルカメラでは十分かなぁと思っています。
    追尾の精度は「それなり」ではありますが、星景を撮るには十分です。
    重量は700g、お値段は19800円です。
    オルゴール赤道儀で検索していただければ、輸入しておられる業者もわかると思います。

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    ken2さま
    早速検索して商品を見てみました。初めて見るものです。名前だけ知らなくて実物は見たことあるのかな?と思っていたのですが、見たことありませんでした。
    オルゴールの原理を使った赤道儀って発想が凄いですね。動力がゼンマイというところも凄い。
    少し出費を決意して、他のポータブル赤道儀を買うか迷いますね。広角で数分だけで十分なのか、もっと撮影したいのか。
    私の場合は撮影頻度で悩みます。あまり天体を撮影する適当な場所が近くに無いのと、あまり時間的余裕が今は無いので。
    オルゴール赤道儀の情報ありがとうございました!

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