デジタル画像をフーリエ変換してモアレを除去しようと・・・
デジカメの場合は、モアレが出ることがあって、それを回避する為にメーカーはローパスフィルターなどを付けている訳ですが、それでも縞模様のネクタイとかシャツなんかはモアレが出ることがありますよね。
そんなモアレを除去するのには画像処理ソフトをつかって、モアレ部分をボカスってのが基本的な王道?なんですが・・・(~_~;)
でも、モアレって何とかならないかなぁ~と昔から考えていたのですが、フーリエ変換を使ってモアレを消し去る方法というのを知りました。
デジタル画像を周波数成分に変換することをフーリエ変換というのですが、周波数成分に変換してモアレ部分の周波数をマスクしてやることによってモアレを除去することが理論上は可能です。
(フーリエ変換に関しては専門用語辞典などで解説されていますが、私は良く理解していないので、フーリエ変換については詳しくは述べませんOrz)
そもそも、ローパスフィルターのローパスっていうのも低周波数(ロー)をパスするからローパスという言葉になっているわけで、
画像を周波数で処理するというのは画像処理にとって不可欠なことだったりします。
ちなみに、高周波数をパスするのは「ハイパス」です。フォトショップにもハイパスフィルターというのがありますよね(^^♪
とは言っても、かなりマニアックな方法で実用的なソフトにはなっていない(普通の人が使うレベルのものは)と思うので、今すぐ使える方法ではないのですが(笑)
ただ、普通に使えるソフトとして「モアレ除去子」というソフトが一応あります。
モアレが出やすい例と言えばデジカメでテレビ画面を撮影したときですが、その画像をソフトで処理してみました。
下のキャプチャ画面の右側がテレビ画面をキャプチャしたものです。左はその一部分を拡大したものですが、斜め線のモアレが発生していることがわかります。
下のキャプチャ画面はソフトでフーリエ変換して周波数にマスクをかけたところなんですが、左上の画像はモアレが出ていますが、真ん中上の画像はマスクが適用されたことによってモアレやJPGのブロックノイズまで消えていることが分かります。
しかし、このマスクはモアレを発生させている周波数以外にもマスクをしてしまっているので、このまま元画像に適用させてしまうと、テクスチャが全然無くなってしまいます(~_~;)
フーリエ変換した画像に、モアレの部分だけマスクするというのは、文系カメラマンの私には難しいようです(~_~;)
ノイズ除去ソフトは様々出ていますが、基本的にはノイズ部分の周波数を除去させているわけで、モアレ除去に関しても同じことかと・・・。
これだけデジタルカメラが普及したというのに画像処理ソフトで、写真の一部分に対して特定周波数を除去してモアレを除去出来る機能が付かないはナゼかなぁ~?
私のように文系カメラマンにとってフーリエ変換して特定の周波数をマスクして、逆変換しなおすなんて難しいことをすることは無理(笑)
日本の優秀な技術者の方であれば、簡単にソフトの機能として組み込めそうなんですが・・・。
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