写真の電送について 降版間際のカメラマンは現場でこんな感じで写真を送っています。
2009年07月13日 公開
写真の電送について
昨日、東京都議選が行われました。
民主大勝とのニュースの陰に隠れてしまいましたが、NHKが選挙特番の生放送で「当確」を誤るという久々の大誤報を行っておりました。(その後訂正を致しましたが・・・)
原因は人為的ミスとのことのようですが、現場の選挙事務所の心中を察すると・・・。
話は、変わって写真の電送について。
国政選挙のみならず、東京都議選クラスの選挙になると、各社が選挙事務所へカメラを持って当選の瞬間、または落選の瞬間の一コマを写し本社へ写真を電送します。
伝送された写真は本社へ届き、画像処理が施された後、出稿されます。
そして、翌日の新聞に掲載されるわけですが、新聞には毎日締め切り時間があります。その締め切り時間を降版と言いますが、この降版という言葉が近づくと非常にストレスを感じるのは昔も今も変わりません。
新聞社によって降版(締め切り時間)の時間は異なるのですが、多くの社がいくつもの降版時間を持っています。
それは何故か。
新聞が配送される場所によっては配送時間が多くかかるため、早めに降版して印刷作業を開始しなくてはいけない場所があるからです。
なので、配達される地域によって降版時間が変化してくるわけです。
(配達される地域によって完全に内容がことなる版もありますが、ここではその辺りの説明は割愛させていただきます)
ですので、地方に配られた新聞には入っていなかった写真が、都心に配られた新聞には掲載されている、といった事態も多く見受けられます。
通常、都心の地域に配られる新聞が、もっとも降版時間が遅くなるのが普通ではないかと思うのですが・・・。
で、カメラマンとしては、選挙報道に限らず、降版時間ギリギリの取材と言うのは結構緊張するものです。
それは、下記のような作業手順で行われる伝送の流れを見ていただいてらの方が分かりやすいと思うので。
撮影
↓
画像をPCへ取り込む
↓
写真のセレクト
↓
写真のリサイズ
↓
送信ソフトへ写真を登録
↓
撮影場所・キャプションなどを打ち込む
↓
送信
大まかな流れは上記のようになります。
細かなところは、撮影現場の送信環境や社によって方法が異なるかも知れませんが、まあ通常はこんな感じです。
で、撮影を終えたら、すぐにメディアを取り出しPCへ取り込むわけですが、メディア内のデータ枚数が多い場合は、本体に全部をコピーしていると時間がかかるため、メディアから直接数枚をピックアップしてコピーする場合もあります。
その上で、セレクトしてリサイズするわけですが、もともと電送に時間がかからないように、カメラの画像サイズ、画像圧縮ともに一番小さくなるように設定をしています。
(昨日はnikon D700を使用しましたが、設定はSサイズのベーシック)
しかし、それでもFOMAで送信する場合は1分~2分の時間がかかってしまうため、さらにデータを小さくすることも度々あります。
掲載する大きさにもよりますが、通常の2~3段程度の大きさの写真であれば、短辺のピクセルが600程度あれば問題ないので、短辺を600ピクセル程度にしたうえでさらに圧縮をかけることもあります。
そうすることによって、送信時間が15秒~30秒程度に縮めることが可能になります。
サイズを縮小し、圧縮をかけ、さらに撮影場所やキャプションなどの付加情報を打ち込んだら送信ボタンをクリックします。
で、上記の作業をいかに時間短縮して行えるかがカメラマンの能力によって変わってくるのですが、これは紙面に写真が載るか載らないかの大きな違いなので、非常な重要なスキルになります。
慣れれば、撮影完了から送信完了まで1~2分程度で可能になるのですが、昔はハードの技術的な面が発展途上だったためか通信が途中で途切れたりと、ハラハラさせられました。
PHSをデータ送信用の機器として使っていた時代には、大きな現場になると何十人ものカメラマンが同じ場所で一斉にPHSを使うので、基地局がパンク?(実際の原因は何なのか良く分かりませんが・・・)して接続できない人がいたりと、修羅場が多々ありました。
今は、そのようなことはありませんが、それでも降版ギリギリの撮影というのは、いかに早く写真を送れるかと言うスピードが命であることは今でも変わりません。
今後、カメラに送信機能がついて、撮影した写真をカメラ上でセレクトした上で、そのままどこへでも送れる時代が来ることを今から切望しています。
今でも、無線LAN機能を使って、撮影した写真をそのまま送る機能はあるのですが、私が求めているのは、撮影後に写真を選んで、その写真を無線LANなどが無い、どんな場所でも送信できる機能。
需要的には・・・。
ただ、機械が進歩するにつれ、仕事が大変になっているような・・・(~_~;)
昨日、東京都議選が行われました。
民主大勝とのニュースの陰に隠れてしまいましたが、NHKが選挙特番の生放送で「当確」を誤るという久々の大誤報を行っておりました。(その後訂正を致しましたが・・・)
原因は人為的ミスとのことのようですが、現場の選挙事務所の心中を察すると・・・。
話は、変わって写真の電送について。
国政選挙のみならず、東京都議選クラスの選挙になると、各社が選挙事務所へカメラを持って当選の瞬間、または落選の瞬間の一コマを写し本社へ写真を電送します。
伝送された写真は本社へ届き、画像処理が施された後、出稿されます。
そして、翌日の新聞に掲載されるわけですが、新聞には毎日締め切り時間があります。その締め切り時間を降版と言いますが、この降版という言葉が近づくと非常にストレスを感じるのは昔も今も変わりません。
新聞社によって降版(締め切り時間)の時間は異なるのですが、多くの社がいくつもの降版時間を持っています。
それは何故か。
新聞が配送される場所によっては配送時間が多くかかるため、早めに降版して印刷作業を開始しなくてはいけない場所があるからです。
なので、配達される地域によって降版時間が変化してくるわけです。
(配達される地域によって完全に内容がことなる版もありますが、ここではその辺りの説明は割愛させていただきます)
ですので、地方に配られた新聞には入っていなかった写真が、都心に配られた新聞には掲載されている、といった事態も多く見受けられます。
通常、都心の地域に配られる新聞が、もっとも降版時間が遅くなるのが普通ではないかと思うのですが・・・。
で、カメラマンとしては、選挙報道に限らず、降版時間ギリギリの取材と言うのは結構緊張するものです。
それは、下記のような作業手順で行われる伝送の流れを見ていただいてらの方が分かりやすいと思うので。
撮影
↓
画像をPCへ取り込む
↓
写真のセレクト
↓
写真のリサイズ
↓
送信ソフトへ写真を登録
↓
撮影場所・キャプションなどを打ち込む
↓
送信
大まかな流れは上記のようになります。
細かなところは、撮影現場の送信環境や社によって方法が異なるかも知れませんが、まあ通常はこんな感じです。
で、撮影を終えたら、すぐにメディアを取り出しPCへ取り込むわけですが、メディア内のデータ枚数が多い場合は、本体に全部をコピーしていると時間がかかるため、メディアから直接数枚をピックアップしてコピーする場合もあります。
その上で、セレクトしてリサイズするわけですが、もともと電送に時間がかからないように、カメラの画像サイズ、画像圧縮ともに一番小さくなるように設定をしています。
(昨日はnikon D700を使用しましたが、設定はSサイズのベーシック)
しかし、それでもFOMAで送信する場合は1分~2分の時間がかかってしまうため、さらにデータを小さくすることも度々あります。
掲載する大きさにもよりますが、通常の2~3段程度の大きさの写真であれば、短辺のピクセルが600程度あれば問題ないので、短辺を600ピクセル程度にしたうえでさらに圧縮をかけることもあります。
そうすることによって、送信時間が15秒~30秒程度に縮めることが可能になります。
サイズを縮小し、圧縮をかけ、さらに撮影場所やキャプションなどの付加情報を打ち込んだら送信ボタンをクリックします。
で、上記の作業をいかに時間短縮して行えるかがカメラマンの能力によって変わってくるのですが、これは紙面に写真が載るか載らないかの大きな違いなので、非常な重要なスキルになります。
慣れれば、撮影完了から送信完了まで1~2分程度で可能になるのですが、昔はハードの技術的な面が発展途上だったためか通信が途中で途切れたりと、ハラハラさせられました。
PHSをデータ送信用の機器として使っていた時代には、大きな現場になると何十人ものカメラマンが同じ場所で一斉にPHSを使うので、基地局がパンク?(実際の原因は何なのか良く分かりませんが・・・)して接続できない人がいたりと、修羅場が多々ありました。
今は、そのようなことはありませんが、それでも降版ギリギリの撮影というのは、いかに早く写真を送れるかと言うスピードが命であることは今でも変わりません。
今後、カメラに送信機能がついて、撮影した写真をカメラ上でセレクトした上で、そのままどこへでも送れる時代が来ることを今から切望しています。
今でも、無線LAN機能を使って、撮影した写真をそのまま送る機能はあるのですが、私が求めているのは、撮影後に写真を選んで、その写真を無線LANなどが無い、どんな場所でも送信できる機能。
需要的には・・・。
ただ、機械が進歩するにつれ、仕事が大変になっているような・・・(~_~;)
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