Nikon D700の長時間露光テスト 低感度/高感度でのノイズは?
2008年08月01日 公開
Nikon D700の長時間露光テスト 低感度/高感度でのノイズは?
テストした時点では最新機種でしたが今では現行機種では無くなりました。
中古品等を購入する際の参考になればと思います。
【実験内容】
30秒の露光実験。 ISO200~ISO6400までの間の感度で行いました。
結果は以下の通り。
撮影情報ですが、
機種 : NIKON D700
露出時間 : 30.00秒
レンズF値 : F8.0
レンズの焦点距離 : 200.00(mm)
使用レンズAF-S 70-200 F2.8
上記のようになります。
①ISO200(30秒)

拡大部

②ISO400(30秒)

拡大部

③ISO800(30秒)

拡大部

④ISO1600(30秒)

拡大部

⑤ISO3200(30秒)

拡大部

⑥ISO6400(30秒)

拡大部

※全体写真のチャート左上に見える赤い涙型のノイズですが、検証した結果、これは私の使っているレンズが壊れているのが原因のようです。他のレンズを使った場合は出ません。
このレンズを使ってしまったので、この画像をUP致しましたが、通常は発生しないと思いますのでご安心ください。
さて、テストを続けて行こうと思います。
ISO200での撮影では長時間露光独特のノイズは、表立って現れていませんでした。
ISO200で30秒の露光は問題ないことがわかります。
今回は、さらに露光時間を延ばしてみたいと思います。
ISO感度はもちろん200に設定
まず、2分間の露光です。

機種 : NIKON D700
露出時間 : 124.70秒
レンズF値 : F5.6
ISO感度 : 200
レンズの焦点距離 : 60.00(mm)
コントラスト : 標準
彩度 : 標準
シャープネス : 標準
昔のデジカメであれば、2分も露光すれば周辺が赤くなる熱ノイズが出たものでした。
しかし、これを見る限り、周辺部には目立ったノイズは出ていません。
さて、では拡大してみます。

グレー部分を見ればよく分かりますが、まったくノイズらしきものは見当たりません。
2分程度の露光はD700にとってはお安い御用のようです。
では、面倒なので一気に露光時間を16分にしてみました。

機種 : NIKON D700
露出時間 : 956.80秒
レンズF値 : F22.0
ISO感度 : 200
レンズの焦点距離 : 60.00(mm)
コントラスト : 標準
彩度 : 標準
シャープネス : 標準
これを見ても、周辺部に熱ノイズらしきものが見えません。
驚きです。
拡大してみます。

さて、やっとここで長時間露光によるノイズらしきものが見つかりました。
わかるでしょうか?
ポチポチと付いている青い点々。
グレー部分を見ると良く分かります。
見えないようであれば、画像をクリックしていただければ、多少画像は大きくなるように設定しておりますので、見えやすいと思います。
普通の夜景などであれば、人によっては許される範囲内かも?知れませんが、天体写真では完全にNGですね。
やはりISO感度が200であっても、15分以上では冷却装置が必要になるのかもしれません。
時間の関係上今回はこの程度の大雑把な実験になりました。
多少のご判断材料になればと思いますが、長時間露光に関しては撮影の環境など複合的な要素が多いので今回の実験内容が全てに当てはまるとはいい難いものがあります。ですので、15分を超えたら必ず熱のノイズがのるとは言い切れません。あくまでも私の環境下での結果であることをご理解ください。その点をご理解頂いた上でお読み頂ければ幸いです。
もっと、信頼のおける詳しいレビューに関しては、D700が普及してきた段階で天体専門のカメラマンさんがレビューされることと思います。
それを、私も楽しみに待つことにします。
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