D800発売から2年の時を経て本日予想通りNikonから待望のD810が発表になりました。爆発的にヒットしたD800/D800Eの後継機だけに何がどう変化したのか気になる人も多いと思います。
そこでスペック表を基本にして両機の違いを一覧にしてみました。
下の一覧をご覧頂きたいのですが、その前にスペック表からだけでは読み取れない進化した部分について簡単に触れておきたいと思います。
・撮像素子は新型
・「RAWサイズS」が追加(記録画素数は1/4 ファイルサイズは約1/2)
・ピクチャーコントロールシステムに明瞭度設定がプラス
・新撮像素子とEXPEED 4の搭載によりノイズ低減がアップ
・位相差AFシステムの精度が向上
・ホワイトバランスのカスタム調整が細かいステップで可能に
・背面液晶モニターのカラーカスタマイズが可能
・i(アイ)ボタンの追加(使用頻度の高いコマンドを登録可能)
・微速度動画時の露出変化低減機能
上記のような変化があった上で、以下の一覧表で違いを確認すると、D810がD800から大きなスペック向上がはかられていることがよく理解できます。ソフト面だけでなくハード面でも進化していることが分かります。
カメラ本体 |
D800E |
D810 |
発売日 |
2012年 4月12日 |
2014年7月中旬予定 |
最安価格 |
最安価格(税込):266,000 |
最安価格(税込):313,470 |
画像処理エンジン |
EXPEED 3 |
EXPEED 4 |
撮像素子 |
FXフォーマットCMOSセンサー |
新開発撮像素子 |
記録画素数 |
撮像範囲〔FXフォーマット(36×24)〕 7360×4912(L) 5520×3680(M) 3680×2456(S) |
撮像範囲〔FX(36×24)1.0x〕 7360×4912(L) 5520×3680(M) 3680×2456(S) RAWサイズ選択が可能に RAWサイズS |
有効画素数 |
36.3メガピクセル(3630万画素) |
3635万画素 |
レリーズモード |
S(1コマ撮影) |
S(1コマ撮影) |
レリーズタイムラグ |
約0.042秒 |
約0.052秒 |
連続撮影速度 |
・ボディ本体のみ(EN-EL15使用時) 撮像範囲〔FX、5:4〕
・マルチパワーバッテリーパックMB-D12 撮像範囲〔FX、5:4〕
撮像範囲〔1.2×〕
|
・ボディー本体のみ(EN-EL15使用時) 撮像範囲[FX、5:4]
撮像範囲[DX、1.2x]
・マルチパワーバッテリーパック MB-D12 撮像範囲[FX、5:4]
撮像範囲[DX]
撮像範囲[1.2x]
|
ISO感度 |
ISO 100~6400 (1/3、1/2、1ステップ) ISO 100に対し約1段の減感が可能 ISO 6400に対し約2段の増感が可能 |
ISO 64~12800 (1/3、1/2、1ステップ) ISO 64に対し約1段の増感が可能 ISO 12800に対し約2段の増感が可能 |
ホワイトバランス | オート(2種)、電球、蛍光灯(7種)、晴天、フラッシュ、曇天、晴天日陰 プリセットマニュアル(4件登録可) 色温度設定(2500K~10000K)、いずれも微調整可能 |
オート(2種)、電球、蛍光灯(7種)、晴天、フラッシュ、曇天、晴天日陰 プリセットマニュアル(6件登録可能、ライブビュー時にスポットホワイトバランス取得可能)、色温度設定(2500K~10000K)、いずれも微調整可能 |
記録画素数 フレームレート |
1920×1080 1280×720 |
1920×1080 1280×720 |
録音装置 | 内蔵モノラルマイク 外部マイク使用可能(ステレオ録音) マイク感度設定可能 |
内蔵ステレオマイク 外部マイク使用可能(ステレオ録音) マイク感度設定可能 |
液晶モニター |
3.2型TFT液晶モニター 約92万ドット(VGA) 視野角170°、視野率約100% 明るさ調整可能、照度センサーによる液晶モニター自動明るさ調整機能 |
3.2型TFT液晶モニター 約122.9万ドット(640×RGBW×480)(VGA) 視野角約170°、視野率約100% 明るさ調整可能 カラーカスタマイズが可能 ライブビュー時の液晶モニター拡大表示 |
マイク入力 |
ステレオミニジャック(φ3.5mm) |
ステレオミニジャック(φ3.5mm) プラグインパワーマイク対応 |
質量 |
約1000g 約900g(本体のみ) |
約980g 約880g(本体のみ) |
上の一覧表での違いで大きいなぁと私が感じるのは
EXPEED 4の搭載とQCと表記される静音撮影での連射機能。この静音連写機能はD4にも付けて欲しいなぁ~と感じます。
シャッター音が大きすぎると感じる場面も多々ありますが、そういった場合に静音連写は強い味方のような気がします。
そしてRAWサイズSはニコンが搭載するか疑問もありましたがD810ほどの高画素数になれば必要との判断だったんでしょうね。だってサイズがデカイですからね。ここまで大きなサイズを仕事で必要とされる場合って毎度毎度のことでは無いと思います。
サイズが大きければそれなりにデメリットも出てきます。そんな声にもきっちり応えてくれるニコンさん素晴らしいですね。
また動画の機能を含めD810を既に使っている方々のインタビューなどはニコンの公式ユーチューブチャンネルにアップされていますのでご参考にどうぞ。
【youtube NikonImagingJapan】
https://www.youtube.com/user/NikonImagingJapan/videos
上でご紹介したユーチューブチャンネルにD810で撮影した微速度撮影動画もあります。この動画に関しては新機能として微速度動画のチラツキを低減する露出変化のスムージング制御が使われると思われます。
【D810 ニコンイメージング】
http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d810/index.htm
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