金魚を小型水槽で飼育に挑戦!背面式ろ過システムで強力な生物濾過を実現
金魚を小型水槽で飼育するのに挑戦!
先日、金魚すくいで金魚が家族入りしたことは前のエントリーでご報告したとおりですが、金魚の飼育方法や水槽のろ過システムなどを少しご紹介してみたいと思います。
長いこと熱帯魚を飼育していたこともあり、淡水魚飼育の基本的な知識は持っているつもり。
新しい家に引っ越してきてからは、熱帯魚を飼育していなかったのですが、息子の金魚すくいが縁で水槽を置くことになりました。
金魚を飼育するのって簡単なようで実は結構難しかったりするんです。
それは、金魚は熱帯魚とくらべて糞の量が多かったりするので、ちゃんとしたろ過システムを導入してあげたほうがベターです。濾過システムが無い金魚鉢でも飼育することは可能ですが、水が汚れるのが速いですし金魚も病気になりやすく、水の匂いが気になります。
大きな水槽に少数の金魚ならば、そういった問題も少ないのですが、最近は家のスペースのこともあって小さなミニ水槽が流行っているようです。
ミニ水槽で金魚や熱帯魚を簡単に飼育するにはどうすれば良いかを考えてみました。
昔は水槽と言えば60センチサイズがスタンダードだったのですが、今では30センチのスクエアサイズなど比較的小さいサイズが人気のようです。
虫かごに水を入れて飼育している人も中にはいると思いますが、金魚一匹だとしても、さすがに虫かごの大きさだと金魚が可哀想。
もう少し大きなサイズにしてあげないと病気にもかかりやすいですし、ストレスで長いこと生きられないことも考えられます。
水の入れ替えも頻繁にする必要性もありますしね。した。金魚にとってストレスを感じにくい最低限の大きさで、なおかつ病気になりにくい水槽!
それが今回の私のお題でした。
生物濾過システムなら病気知らず!?
そのためには、しっかりとした濾過システムを導入することが大切です。
水槽の水を自動的に綺麗にしてくれるのが濾過システムですが、濾過と一言で言っても方法に多数の種類があります。
もっとも簡易的で金魚水槽でよく見かけるのが”投げ込み式”と言われるろ過方式「ブクブク」と泡が出る円柱形のやつです。皆さんも見れば「ああ~あれね」となるはず。
あまり詳しくない方は空気を入れているだけだと勘違いされるのですが、実は濾過システムなんですよ~。
でも、あまり濾過効率はあまり良くないんです。見た目も微妙ですし^_^;
この投げ込み式以外では、小さな水槽で使われるのは外掛式などがあります。一般的な熱帯魚水槽になると上部式や外部式、底面式やオーバーフロー式などもあります。
最近になって人気が出てきたのが、背面式というろ過方式。この背面式のメリットはスッキリとしていてスマートな設置が可能です。しっかりとした生物濾過システムが活躍できてスマートに見せることが出来る理想の形でもあります。
私が購入したのはニッソーのアクリルタンクミニ。上から見ない限りは濾過システムが外から見えることはありません。非常にスッキリとしているのが分かると思います。
この見た目の良さが背面式のメリットのひとつです。生物濾過システムの領域を大きく取れるのも背面式ろ過システムの長所でもあります。
アクリルタンクミニは廃盤
残念ながら2019年6月現在ではニッソーのホームページからアクリルタンクミニが消えてしまいました。8年近く使っても問題ない素晴らしい水槽だったのに残念です。アマゾンではまだ取扱はあるようですが。
テトラのリビングキューブシリーズがオススメ
次に買うとしたらテトラのリビングキューブシリーズです。
私がニッソーのアクリルタンクミニを購入したときには無かったモデルです。アクリルタンクミニが売れてテトラが背面式ろ過水槽を出したのかと。
リビングキューブシリーズは12Lタイプと高さがある20Lタイプの2種類が販売されています。20Lタイプの方が容量がありますので飼育できる数も増えますし見た目もオシャレです。
ただ深さがありますので水槽の掃除をする時には12Lタイプよりも若干面倒になりますのでその点だけ考慮してみて下さい。
いずれにせよ背面式ろ過システムは現代のスマートな環境に魅せ方としても合致してるのだと思います。価格もオーバーフローの用に高くはなりませんしね。背面式ろ過システムが私の一押しです。
背面濾過システムというのは、ひとつの水槽を2つに分割して、片方を濾過槽にしてしまうというもの。水槽内に濾過システムを作るので非常に見た目がスッキリするのが特徴です。
この背面濾過システムはここ数年の間に人気が出てきた方法で、ニッソーの商品の他にはプレコ社製の背面濾過システムなどが有名です。
私が購入したニッソーのアクリルタンクミニは定価は1万円ぐらいなんですが楽天とかのネットショップで探すと4000円程度で購入できます。2
019年現在は4600円前後となっています。
完璧な濾過システムが全て揃っていてオールインワンですので、5000円程度で購入できるなら安いと思います。
私は楽天ポイントを使ってタダ同然で手に入れました^_^;
正面から見ると、
こんな感じですが。アクリル水槽だからこそ安価な値段の水槽でも角がカーブになっている曲面水槽!
ガラスだとガラス同士を接着する為に直角になってしまうのが普通です。アクリルなので綺麗なカーブで見た目もいい感じです。
ガラスの曲面水槽ももちろん確かにあるんですが、カーブ部分が若干薄くなっているような気がして・・・。
強度の問題が怖いなぁ~と。あとアクリルの曲面水槽と比べれば高いと思います。うちは息子が小さいのもあって、落ちた時のことを考えるとアクリルのほうが助かります。
水槽サイズはW170×D220×H220㎜ということで、A4サイズ程度の大きさです。30センチのスクエア水槽よりもさらにひと回り小さいサイズです。
幅が無いので狭いスペースにも設置できるスマートさが気に入りました。
水槽の容量が約6.5リットルです。そして、重要なのが濾過槽の容量ですが、こちらは約0.85リットル!
水槽の容量に対しては非常に大きな濾過槽です。この大きな濾過槽が気に入ったのもあって購入しました。
背面式の良いところは、濾過システムが見えずにスッキリする点もありますが、その上、水槽サイズに対して非常に大きな濾過槽を持つことが出来るのも大きなメリットです。
金魚は水が汚れやすい魚ですから、なるべく強力な濾過システムを作ってあげないと水がニゴリますが、この濾過の大きさならば大きな期待が持てます。
オールインワンタイプの水槽なので、購入時には既に専用ろ過材として濾過スポンジ・セラミックリングろ材・活性炭がセットになってます。
これを使っても全然大丈夫なんですが、個人的には水槽の立ちあげを早くしてあげたいのと、メンテナンスフリーの水槽に仕上げたかったので、ろ過材は別のものを購入しました。
私が選んだのは、今流行のリングタイプのろ過材。
Zicra(ジクラ)の「硝化菌ろ過材S」
リングタイプのろ過材としては若干高い高級品です^_^;
900mlで2200円ですので、私も購入するのを少し躊躇しました。
でも、この濾過材の凄いところは、すでに生物濾過に必要なバクテリアが既に付いた状態で売られているんです。
水槽の濾過って、大きく分けて物理濾過と生物濾過の二種類あるんですが、結局のところ両方共同じ濾過には変わりません。
ゴミなどを主に除去するのを目的にしているのが物理濾過(ウールや活性炭など)
バクテリアの力を使って水の中の不純物質を除去することを主眼としているのが生物濾過(ゼオライトやリング材)
簡単に言うとこんな説明になります。
ウールや活性炭では生物濾過が出来ないのかというと、そうでは無いです。
ウールや活性炭でも必要十分な生物濾過出来ますし、反対にリング材でも物理濾過は可能です。ここを勘違いしている人もいるようです。
それぞれ長所があるということで、どの濾材を使ってもOKです。
なので自分のスタイルに合った濾過材を選ぶことが重要です。
水質を安定させるのに重要なのは生物濾過ですから、私の場合は生物濾過に優れていて、なおかつメンテナンスが少なくて済むリング濾材をセレクトしました。
リングろ材は名前の通りリング状の濾材。
目詰りを防ぐためにリング状になっています。粒タイプの濾材もあって、そちらの方が能力が高いかも知れませんが、その分メンテナンス期間が短くなります。つまり目詰り状態になるまでの時間が速いので、数ヶ月程度でリセットする必要があったりしますが、リングろ材の場合は1年以上はメンテナンスフリー。この点が素晴らしいですね。
生物濾過はシステムが安定すると非常に強力なのですが、バクテリアが濾材に住み着くのに非常に時間がかかります。
なので、私は気が短いこともあって、バクテリア付きのジクラ・超多孔質セラミック濾材をチョイスしました。
私が購入したのはSサイズの900ml入なんですが、アクリルタンクミニの濾過室の容量がピッタリこのサイズ。
もともと入っていた濾過材を出して、この濾過材を全部投入しました。
900mlの濾材で60センチ水槽に対応できるようです。
標準的な60センチ水槽の容量は約60リットル。
60リットルの水を濾過できる量の濾過材でアクリルタンクミニの約6.5リットルの水を濾過するわけですから、メチャクチャ強力な濾過システムになりますね。
60センチ水槽用の濾材が全部入ってしまうことを考えるとアクリルタンクミニの濾過槽の容積が非常に大きいことが良く分かります。
濾過槽に入れる時には、付属しているネットに入れてから投入すると取り出す時に便利です。
こんな感じ。
入れた直後には水が白く濁ります。
これは説明書きにも書かれているので心配することはありません。
一日経過したら下のように濁りが綺麗に消えます。
説明書きには数時間で濁りが無くなると書かれていますが、それは60センチ水槽ほどの大きさの場合だと思います。
アクリルタンクミニだと容量が7リットル程度しか無いので、数時間では濁ったまま。約1日程度は濁ります。
ここで一つ疑問を思う方がいるかも知れません。それはエアポンプを使ったエアレーションはしなくても大丈夫なの?ということ。
結論を言えば大量の魚を飼育する場合以外は問題ありません。
水草が多少入っていて、水面が多少波打つ程度の水の流れがあればエアレーションをしなくても酸素は自然に水に溶け込みます。
そもそも、エアレーションは空気のブクブクで酸素を溶かしているわけではなくて、空気をブクブクさせることによって、水面を波立たせて、水面から酸素が溶けこむのを助けているんです。なので、水面が多少波打つほどの水の対流があればエアレーションでなくとも大丈夫なんです。
水草を沢山植えている水槽などは、エアレーションは使用しませんし、なるべく水面が波打たないように工夫するほどです。
ということで、この濾過システムはエアポンプを使用する必要が無いので、エアポンプや泡が弾ける音がありません。エアポンプや泡の弾ける音って静かな夜になると結構うるさいんですよね。
この底面濾過ならば水中モーターも非常に静かなので、夜中の静かな部屋でもほぼ無音です。
静かさを求める人にとっても最良の濾過システムだと思います。
あと、金魚を飼育する場合は金魚の糞は思っている以上に多いのでリング材だけでなくウールやスポンジなど目の比較的細かい濾材もセットで入れて下さい。
リング材だけですと目が荒すぎて素通りしてしまいます。
金魚だけでなく熱帯魚の場合も多少はウールやスポンジなど物理ろ過するための濾材は入れることをオススメします。
ウールは長期間使用することは出来ませんが生物濾過としても物理ろ過としても活躍してくるスーパー濾材です。リング濾材のように長期間使うことが出来ずヘタって来たら捨てる必要がありますが多少は入れておくことをオススメしますね。
ではでは。
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