映画の広告業界って、広告の歴史が長いし色を大切にしてるから、さすがはプロなんだなぁ~と実感した出来事。
今にはじまった事では無いんですが、ディズニーとか映画業界の広告って色使いがうまいなぁ~と。
新聞の印刷になった時に感じます。
というのも、原稿が入稿された時のデータが新聞印刷で出る色の範囲内でしっかりと勝負して来てくれてるんです。
書き文字などのイラストも同じなんですが、色使いのうまいデザイナーさんと、新聞印刷の現状を把握していないデザイナーさんとでは、出来上がりがまったく違ってくるんですね。
え~、説明が下手なので、画像で説明しますと、
上の画像を見てもらうと分かりますが、Japan standard V2でデータを作った場合、日本の標準的な新聞印刷のインクでシュミレートした場合、下のような色になってしまうんです。
そもそも、ちゃんとしたデザイナーさんであればJapan standardで作ることは無いとは思うのですが・・・。
でも、デザイナーさんによっては、新聞印刷のインクでは再現できない領域の色をメチャクチャ使ってデザインを作っちゃうんです。
スタンダードなのかは分かりませんが、多くの新聞印刷の場合、インキの色特性はSWOP(新聞紙)、色分解の種類はUCR、黒インキの制限は95%、インキの総使用量の制限を240%程度に設定するのが多いようです。
既存プロファイルを使う場合はJapancoler2002 Newspaperが手っ取り早いのだと思いますが・・・。
なので、もしもJapan standard V2あたりのプロファイルでデータを作成してしまうとモニターの色と印刷される色はまったく違う訳で、場合によっては再度印刷所で色の大きな変更をすることになってしまうんですね。
これって、どうなの?と思ってしまいます。
広告原稿では比較的少ないのですが、やはりデザイナーさんのレベルによっては、その辺りのことを理解されていない方も・・・。
さすがに、映画業界の広告はメチャクチャ色使いが上手いです。
ガマットが狭い領域で、綺麗な作品を仕上げて来る技術は素晴らしいですね。
ですが・・・
全てのデザイナーさんが理解している環境にはまだなっていないようで・・・。
フォトショップやイラストレーターであれば、簡単にシュミレート出来るはずなのですが。
他の色も下の画像のように変化します。(あくまでもシュミレートであって実際とは異なります)
上の画像はJapan standard V2の限界値を含んだデータですので、メチャクチャ色の違いが出ています。
これって、色に詳しくないエライ方に話して理解してもらうのって結構大変でして、デザイナーさんに、出ない色は使わないで!と言いたいところなんですが、私が担当しているわけではないので・・・。
どうなんでしょう?
この辺りのことを理解されていないデザイナーさんって実は結構多かったりするのでしょうか?
コメント
コメント一覧 (13件)
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でも、
Orcaさんは、CMYKの%で色を判断できますか?
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yukinyaaさん
いやいや、CMYKどころか、RGBの%でも色は判断出来ないです(笑)
でも、それと、これとは何か関係がありますか?
それともインクの総量のことを言われていますか?
> でも、
> Orcaさんは、CMYKの%で色を判断できますか?
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デジカメデータが入稿される前は、デジタルデータと言えばスキャンデータだったわけですが、それはすでにCMYKで最適化されていましたよね。
なのでいまだにその感覚が抜けてなくて、sRGB?AdobeRGB?って何?というデザイナーは、まだまだ多いです。
で、使用環境を聞いてみると、Photoshop5.5だったり。
そういう人たちと話をすると、その人たちは「赤が~%のところが出てない」とか表現するわけですよ。
だから、sRGBでいくつとか言っても、そもそも色に対する使用言語が違うわけで、ここでsRGBを新聞用プロファイル変換して説明して見せても、???ではないかと思うのですが。
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yukinyaaさん
ありがとうございます!
確かに(~_~;)
イラストデータなどは元々CMYKで作成しますもんね。
昔ながらのJapan standardとかで比べたほうが良かったかもしれませんね。
いや~、でもご指摘受けて、非常に勉強になりました♪
ありがとうございます(^^)
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ところで、
>映画業界の広告はメチャクチャ色使いが上手い
とお書きですが、映画業界のスタンダードなカラースペースってご存じですか?
また、あると思いますか?
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釈迦に説法だと思うのですが、以下長々と・・・(~_~;)
朝日新聞の場合は、独自の「A-CAP I.C.C. Profile」というのを提供していたりして、シュミレート出来るようにしているようですね。
当たり前ですが、入稿の際にはプロファイル埋め込みはタブーなのであくまでもシュミレート用です。
他にも、各社で色のシュミレートする方法をお持ちのようですが、詳細は存じ上げません。
画像を広告原稿の中に入れて入稿する場合も、インキの総使用量が250%を超えないようにするのは大前提のようで、これは各印刷会社とも同じですね。
(カスタムCMYKで色分解の種類をUCRにしてインキの総使用量の制限を250%)
中には240%指定の社もありますが・・・。
ただ、CS2以降のフォトショップはプロファイルが存在するので、写真の場合はプロファイルをJapancoler2002 Newspaperにすれば、UCRが240%になるので、あえてカスタムCMYKを作る必要は無いのかも知れません。
昔は。インキの色特性をSWOP(新聞紙)に設定して色分解の種類をUCR、黒インキの制限を95%程度、インキの総使用量の制限を250%に設定して入稿していたようです。
映画業界の広告は上記のことを遵守した上で、何か独自の入稿方法があるのかも?しれませんね。
ただ、上記のことをご存じなく入稿してくる方もいらっしゃるような気がしてならないものですから、今回のエントリーを書かせていただきました。
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エントリ、大幅に書き直しましたね・・・・
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yukinyaaさん
ご指摘頂いたとおり、ちょっと変えました(~_~;)
いつもyukinyaaさんのご指摘はハッと気づかされる事ばかりで、勉強になります。
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あけましておめでとうございます。
って去年のエントリーに書くなって?(笑)
いや~、その"映画の広告のような"ってヤツに詳しいもので。。。
こちらのポジションの意見を申しますと、「こちらはお客様の側なんだから、お客様にはお茶とお菓子とお座布団くらいは上座に用意するのが客商売の基本でしょ?」って感じで(笑)
媒体社さんのご都合主義(特にNP屋さん)には、いつも悩まされているのですよん♪
てかね、製版作業は製版所にやってもらう条件じゃないと、ウチは進んではやりません。←遠回しな答えです(笑)
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商業印刷会社のスタッフカメラマンを12年しました。 ニコンD1を導入してから、切り抜き、4色分解までさせられるハメに。 製版会社の方に指導を受け、チラシレベルの4色分解なら何とか出来るようになりました。 カスタムでスミ版生成のトーンカーブを設定するのが、大変ですね。 自分が撮影、切り抜き、4色分解した画像がすぐに工場に行けば確認できます。 やはり印刷はスミの量 命 ですね。
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画像屋さま
あけましておめでとうございます(^^♪
本年もどうぞご教授よろしくお願いいたします。
で、コメントのご発言はごもっともかと(笑)
ですが、私の言っていたのは、データではなくて、色見本として出してくるものが・・・ちょっとなぁ~。
というものでして。
この色にしてくれと言っても出ないものは出ない。
広告媒体さんに説明するよりも、身内に説明する方が大変というか(笑)
何とかならないものでしょうか。という疑問をちょっと書いたのでした。
気分を害さないでくださいね。
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アリュールスポーツさん
お~~、素晴らしい経歴ですね。
ご自分で、4色分解出来るなんて凄い。
私は、スミの量やカスタムカーブに関しては素人なので、まったく分かりませんが、一度勉強してみたいと思っていますが、機会に恵まれず(~_~;)
印刷の仕組みを知っていて撮影や画像処理するのと、知らないで行うのでは、差が出るでしょうからね。
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今更感がありますが・・・。
シュミレートではなくシミュレートですね。
気分を害さないでくださいね。