記念撮影をするときに掛ける言葉「はいチーズ」の由来をがNHKの『チコちゃんに叱られる!!』で取り上げられていました。
でも、集合写真を撮影するのに「はいチーズ」では皆を笑顔にするのは難しかったりしますよね。「はいチーズ」も笑顔にする魔法の言葉ではあるのですが、もっと別の面白い掛け声もありますよ。ということで書いてみました。
このサイトを訪問される方々ならばご存知の方が多いような気もしますがフォトグラファーとして知っていて損することは無いと思いますのでネタの一つとして載せておきます。
後半は、私の必殺の声掛けとコメント頂いたゲストの方の必殺技をご紹介しますね!
ぜひ最後までお付き合いください。
記念撮影時の「はいチーズ」の由来は1963年のCM
NHKの調査によれば1963年放送の雪印乳業のチーズのCMが日本に「はいチーズ」を流行らせた因なのだとか。このCMをYouTubeで探したんですが見つからないんですよね~。残念。流石に古すぎますね。
そもそも1963年って生まれてないですから^^; 当時のCMを覚えている先輩がいらっしゃれば教えてください。
で、要するにこのCM内でモデルの女性を撮影するときにカメラマンが「Say cheese」といってモデルの女性が「Cheese!」と返していたのだと思います。
そこから日本で記念撮影をするときに「はいチーズ」と掛け声をするのが流行ったということですね。
もともとアメリカでは「Say cheese!」といって記念撮影することが多いようです。カメラマンがセイ・チーズ!という掛け声をして、撮られる側の人達も一緒に「チーズ!」と発声します。
なぜ撮影時にチーズと言わせるのか?
それはチーズをネイティブ発音すると口元が綺麗な笑顔を作る「チィー」になり、口角が上がることが理由です。ですので被写体に「チーズ」と言わせるわけですね。緊張で固まっているモデルを自然な笑顔にするためのテクニックです。
でも日本で撮影している現場をみると撮影者が「はいチーズ」と声をかけているものの被写体の方々が「チーズ」と声に出している姿を見たことが無い^^;
「Cheese!」 という発音が口を適度に開かせて笑顔にする効果があるのでモデルに言わせる必要がありますが、実際にはカメラマンが「チーズ」と日本語発音で「ズ」とハッキリ言っているのをよく見ます笑
「Cheese!」 と言わせるのは自然な笑顔にさせるためでチーズではなくチィー〈ズ〉ですね。ズと言ってはいけません。
日本語で自然な笑顔にさせるのに一番簡単なのは1+1=「2!」の「に!」だとNHKでは紹介されていました。
笑顔に見える口角が上がる言葉(単語)は?
大事なのは撮られる側の人が口角の上がった笑顔になること。
そのためには本当に笑顔になるのが一番ですが、そんな簡単にすべての人を一瞬で笑顔にするのは至難の業です。
ということで、何かしらの言葉をみんなに発声してもらうのが一番だったりします。
さきほど紹介した「チーズ」だと、写る側の人が一緒に発音してくれたとしても、ネイティブな発音である「チー」にはならずに、「チーズ」となってしまって最後の音が「ズ」になります。「ズ」の音では口角は上がりませんからオススメできません。
皆に発声してもらう言葉として考えられるものの一例としては以下のようなものがあるかなぁと。
- ウィスキー
- コアラのマーチ
- すき焼き
- お寿司
- ミッキー
- お金持ちー
- ミルクティー、アイスレモンティーなど
これらの言葉を、どう面白く思わせて言わせるのか!これが肝です。
難しいですよね。
幼稚園の記念撮影なんかでは「コアラのマーチ」と園児に言わせて笑顔にしていますが、大人に単語だけ言わせても表情が硬いままだったりします笑
そこで一例をご紹介します。
私が写真を撮る時の掛け声
私はアイスレモンティー!などをよく使います笑
笑顔になる「ティ」を言わせる前にアイスレモンという口を大きく開く言葉を発音させることで口の筋肉を柔らかくすることが出来ますからね。アイスレモンティ!はオススメです。
具体的には、
紅茶にミルクを入れたらミルクティーですよね。じゃーー、紅茶にレモンを入れたら???
???
え?なになに?レモンティー?
紅茶にレモンを入れたら当然レモンティーでしょ~~、なんかメチャクチャ考えててメチャクチャ眉間にシワ寄ってるひといるんですけど~
そっか~!笑
笑笑笑
じゃー、もう一度聞きますよ?いいですか!紅茶にミルクを入れたらミルクティー!! じゃーー、紅茶にレモンを入れたら???
レモンティー!!!!
こんな感じで声掛けしたりします笑
1回目の声掛けの時には絶対に上手くいかないので、一回目の失敗を笑いに変えて皆の緊張をほぐします。ここが重要!
そして本番では「皆さん声を揃えて下さいよ~~~!」とか言って本番の声掛けにします。
どんな声掛けでも構いませんが、緊張をほぐして自然な笑顔が出るような雰囲気を作るのが肝ですね。
なんてことを書いたらコメントでも独自の声掛けを教えて下さった方がいらっしゃいました。
なおさん、ありがとうございます!
“なおさん”の集合写真を撮る時の面白い掛け声
コメントで頂いた、なおさんの声掛けを紹介します。非常に素晴らしい掛け声です。私も実践してみようと思っています。
「私が『写真は?』と言ったら、『もういいー!』と叫んでください!
みなさんの気持ちがひとつになれば2秒で撮り終わります!
でも怒らないでね!慈愛に満ちた『もういい!』で!」
とのこと。
これは面白いですね!慈愛に満ちた「い」の言葉は確実に口角が上がりますからね笑
記念撮影って気の短い方にとっては苦痛だったりします。また式次第の最後に行うことが多いですから、みんな早く帰りたい!笑
そこでカメラマンから共感の声掛けがあれば、一瞬なら笑顔作ってやろうか?と思う人もいるはず。素晴らしい声掛けですね。
なおさんによると、説明している時点で笑ってくれる人が多いので、そこで撮影!
そして、本番の声掛けで再び撮影!
なおさんの素晴らしいところは、更に追い打ちをかけて笑いを引き出すところ!
本番撮影後にカメラfixのままで一度ファインダーから目を離して皆さんの方を吹き出しながら向いて、
「(笑)ちょ、ちょっと待ってヤクザの盃交わした後みたいな人いる!そんな集合写真ちゃうやん!怖い怖い怖い笑ってください!(笑)」
と場を最高に盛り上げてメチャクチャ笑ってくれたところをパシリ!と撮影!
素晴らしいっす。
私も今度使ってみよう!
素晴らしい実践撮影方法ありがとうございます。
世界各国での記念撮影時の掛け声は?
NHKでは世界各地の写真撮影の掛け声を紹介していました。
- スペイン → ウィスキー
- スウェーデン → オムレツ
- 韓国 → キムチ
- 中国 → ナス(チェーズー)
- ロシア → チーズ
ウィスキーはオジサン達は自然と笑顔になりますね!
最後に一番オーソドックスな定番を!
もっとも簡単で笑顔になるのは、1+1=「2」
1たす1は?
2!!
凄い定番でちょっと恥ずかしくなりますが、言わないよりは口の形は良くなりますかね。恥ずかしいのは一瞬。記録は永遠です。
もしも、さらに上級の声掛けがしたい方は上で紹介した方法を試してみて下さいね。
私はアイスレモンティーを基本に色々と研究しつつ頑張ります\(^o^)/
もっと、こんな掛け声が良いよ~というかたは是非教えてくださいね。
コメント
コメント一覧 (2件)
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確かに、アイスレモンティは良いですね!
凄く分かります。
ハイチーズももちろんですが、
フレーズ的にはあきてきたので、
そこで、アイスレモンティを使いたいと思います!
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私の場合、「私が『写真は?』と言ったら、『もういいー!』と叫んでください!みなさんの気持ちがひとつになれば2秒で撮り終わります!でも怒らないでね!慈愛に満ちた『もういい!』で!」と言ってます。
そう言うと、その時点で大体の方は素で笑ってくれます。
その瞬間にまずは数枚撮影。
で、実際に「もういいー!」を言ってくれたところで数枚。
そのあと、カメラfixのままで一度ファインダーから目を離して皆さんの方を吹き出しながら向いて、
「(笑)ちょ、ちょっと待ってヤクザの盃交わした後みたいな人いる!そんな集合写真ちゃうやん!怖い怖い怖い笑ってください!(笑)」
で、最後めっちゃ笑ってくれて数枚押さえで撮影。
これで失敗したことないです。