先日行われたGoogle I/Oデベロッパー・カンファレンスのキーノートで発表されたGoogle Lensという新しいテクノロジーが非常に話題になっていますね。
この技術を使ったGoogle Lensアプリを使うことによって何が出来るのか?
たとえば、
・Google Lensアプリを使ってカメラを「花」に向けると花の名前を教えてくれる
・カメラをお店に向けるとお店の看板を読み取ってお店の情報を表示してくれる
・コンサートのポスターにカメラを向けるとコンサート情報が表示されオンラインでチケットを購入できる
などなど
これを聞くだけでも結構凄いですが、私が一番驚いたのは、写真を撮影した際の不要物の除去!
キーノートで事例として紹介された画像が以下のフェンス越しに撮影した野球の写真。
これは凄いですね。
一昨日お伝えした飯塚助教が開発した新技術に似ているものがあります。
人工知能を使った次世代画像補完技術はレベルが違いすぎる!
人工知能というか正確に言えば更に発展したディープラーニングを使った画像補完技術が予想を上回るレベルになっています。
この除去がワンシャッターで可能なのかどうかが一番気になります。
というのも、昨年の夏にGoogleとMITが共同不要物の除去に関しての技術を発表したのですが、その技術での不要物の除去方法は複数枚の写真を撮影することによって完成するものだからです。
複数枚の撮影が必要になるものの、ガラスの写り込みや柵や金網など手前にある邪魔な被写体は、ほぼ完全に除去できる作例で紹介されていました。
うわ!これは凄い。撮影時のガラスへの写り込みを完全除去できる驚きの新技術
GoogleとMITが共同でとんでもない技術が開発中らしいです。ガラスの写り込みや柵や金網など手前にある邪魔な被写体をほぼ完全に除去できる恐るべき技術です。
その写真がこれです ↓
この時公開された映像をみると、写り込みの激しい窓ガラスの前でカメラを動かしながら複数枚の写真を撮影し、手前にある被写体や写り込みを解析し消去しているようです。
さらに複雑なかなお宮落書きなども除去が可能。
下のキャプチャーの3枚の画像ですが、一番左がソース画像。真ん中が不要物を除去した画像になります。
この技術を使えば金網は除去できそうですが複数シャッターが必要になります。
この技術とは少し違うのかな・・・。
で、実はGoogleのフォトスキャンというアプリはご存知でしょうか。
このアプリにはすでに反射除去機能が搭載されています。
フォトスキャンを使って撮影した反射画像が下の写真です。
普通に撮影するとビニールが反射して中の絵柄が見えません。
しかし、Googleフォトスキャンを使用することにより反射を除去することが可能です。
Googleフォトスキャンでは最初の1枚プラス4枚の計5枚の写真を合成することにより反射を除去しています。
昨年夏に公開された技術に非常に近い形ですが、除去できるのは基本は反射のみ。
アプリが気になる方は以下のリンクからどうぞ。
フォトスキャン
今回発表されたGoogle Lensは飯塚助教の新技術を超えるレベルのものなのか!
1日も早くリリースされて欲しいですね。
コメント