2017年10月21日に公開され世界中で話題になった画像拡大ソフト(Webアプリケーション)Let’s Enhanceがリメイクされましたのでご紹介します。
Photoshopよりも凄い無料の画像拡大ソフト
2022年現在は5枚まで無料で使用できます。数年前までは25枚まで無料で処理できたのですが、トライアル出来る枚数が減ってしまったようです。そこは少し残念。
とりあえず5枚は無料で試せますから気に入ったら、追加処理分を購入して処理することが可能です。
Let’s Enhanceはニューラルネットワークを使用して画像拡大をするWebソフトです。
マジックフィルターと書かれているものがLet’s Enhanceを使用して拡大したもの。
通常のソフトで行われている画像拡大と手法が異なり、最初にポートレートや風景、食品など画像種類やタイプを認識。その上でネットワークを使用し画像タイプごとに自然な画像拡大を実現。
使い方はサイトへアクセスしてPC内にある画像をドラッグ&ドロップするだけ。本当に簡単です。
Googleクロームの翻訳機能を使用すれば自然な日本語で使用することも可能です。
Let’s Enhanceに画像をアップロードすると即座に処理が開始され約2分程で画像処理が完了します。ただAiの処理能力の限界なのか混み合っているのか分かりませんが、時には5分程度処理に時間がかかることもあります。
画像をドロップして追加すると下のような画面になります。
表示されるのは
- 処理する画像のサムネイル
- ソース画像の解像度(入力解像度)
- 処理後の解像度(出力解像度)
また処理の設定として以下のようなものが選べるようになっています
- 写真/デジタルアート/スマートエンハンス
- 拡大倍率
- ライトAIのON/OFF
- トーンエンハンスのON/OFF
- カラーエンハンスのON/OFF
拡大倍率はアップロードする前に設定した値がアップロード後に適用されるので事前に設定しておく必要はあります。なお、無料の場合は4倍が限界です。8倍、16倍は有料バージョンのみ選択できます。
公開当時は画像処理された画像は3つの処理が別々にほどこされておりました。
「アンチJPEG」、「ボーリング」、「魔法/マジック」の3つです。
それぞれ別々にダウンロードすることが可能だったのですが2022年現在は処理済み画像は1種類になっています。
それぞれの処理の良い部分をミックスさせた感じなんだと思います。またユーザーが設定できるライトAIなどの項目ですが、ざっくり書くと以下のような変化が適用されます。
・ライトAI
色のバランスを取りつつ画像の明るさも若干変化するようです。
・トーンエンハンス
コントラスト、明るさ、露出が変化する設定になります
・カラーエンハンス
彩度が高くなり明るさも若干変化するようです。
ちなみに「アンチJPEG」、「ボーリング」、「魔法/マジック」がどういう処理なのかは以下に書いておきますが、今は別々になっていませんので参考までに、このソフトがどういう処理を行っているのかを知るために興味があれば見て下さい。
処理が完了されると下部に処理済み画像が表示されダウンロードが可能になります。
数年前までは処理が行われた画像をクリックするとオリジナル画像と処理画像が現れ、3つの処理画像をそれぞれダウンロードすることが可能でした。
個人的には過去の仕様の方が好きですね。
①「アンチJPEG」
・この処理は画像拡大は行わずにJPEGの高圧縮によりブロックノイズなど圧縮によって発生したノイズを綺麗に取り除いてくれます。画像をのっぺりボカす処理ではなくシャープさを保ったままノイズだけ取り除くことが出来かなり優秀です。これだけでも驚きの処理結果です。
②「ボーリング」
・ボーリングという言葉をなぜ使っているのか良く分かりませんが、これは画像拡大は行うものの③の「魔法/マジック」処理ほど擬似的な補完処理を行っていない感じです。元画像のテクスチャを比較的残したまま拡大されており劇的な変化はないものの③の魔法ほど強い処理だと違和感が残る画像には適しているかと思います。
③「魔法/マジック」
・3つめのマジック処理がこのWebソフトの醍醐味たる処理になります。①のアンチJPEGの状態にした上で元画像を4倍に拡大します。これは言葉による説明よりも実際の画像を見たほうが圧倒的に早いと思いますので説明は要りませんね。
↓ これは元画像。これに対しマジック処理を行うと・・・
↓こちらがマジック処理が行われた画像です。4倍にpixelが拡大され細部まで綺麗に補間処理されていることが良くわかります。
これは本当に驚きですね。
今までも画像拡大を始めとしたAI処理による技術は見てきましたが、まだ開発中などで実際に使えるものは多くありませんでした。これは実際に試せるのが凄い。
↓ ちなみに下の写真はPhotoshopで同様に4倍に拡大したもの。
この魔法/マジック処理の凄いところは元の写真では失われてしまった細部を再現することにあると思います。いかに優秀なソフトでも無いものを作り出すことは出来ませんが、このソフトはあるいみ作図して再現することに成功しています。
このソフトプログラムはAlex Savsunenko(アレックス・サスネンコ)氏によって開発されているそうです。ウクライナの方なのだとか。既にこのソフトがWikipediaに登録されていますので気になる方はご確認を。
シロクマだけですと分かりにくいので他の画像も載せておきます。
凄くないですか?これ。
色々と試してみたいのですが、無料で使用するには1日に処理できる枚数には上限があるようです。
昨日は7枚処理でリミットでした。
将来は有料化も考えているようです。
サイトでの説明によれば有料会員の画像は優先的に処理されるようです。
2022年現在の有料プランは以下の通りになります。
サブスクリプションタイプ
サブスクリプション版
価格によって月間に処理できる枚数がことなります
- 未使用のクレジットはロールオーバー
- 最大256メガピクセルのアップスケール
- 6ヶ月間無制限の保管
- 優先度の向上
- チャットサポート
- 新機能への早期アクセス
- いつでもダウングレード、アップグレード、またはキャンセルできる
オンデマンドタイプ
オンデマンド版
こちらは使い切りタイプです。
- 最大256メガピクセルのアップスケール
- 6ヶ月間無制限の保管
- 優先度の向上
- チャットサポート
- 新機能への早期アクセス
どちらで契約するかは使い方しだいですね。
たまに画像拡大するぐらいであればオンデマンド版。画像拡大を仕事にするならサブスクリプションという選択肢でしょうか。
とりあえずは25枚までなら無料で使用することが可能です。是非試してみて下さい。
LINK
Let’s Enhance
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