7.67MBのJPEGデータが988KBに!新画像フォーマット「Webp」の実力とphotoshopでの扱い方
Googleが開発した静止画フォーマット「WebP」(ウェッピー)ってご存知でしょうか?
2010年9月にグーグルが公開した画像圧縮形式なんです。フォトグラファーでは使っている人は皆無かと思いますが、結構優秀な圧縮性能を持っています。
JPEGやPNG形式と比較しても1/4程度までファイルサイズを小さくでき、若干の劣化を許せるならばタイトルにあるように1/7~1/8程度までは圧縮可能です。
同程度の画質ならば以前紹介したグーグルフォトの圧縮よりも優秀かも知れません。グーグルフォトの圧縮もメチャクチャ優秀ですが・・・。以前のエントリーはこちらです。
Googleフォトは "データが圧縮され劣化して使えない" は本当か? 実際に比較した結果が凄かった。|パソコン全般 デジタル@備忘録
Webpの圧縮性能以外で特徴的なのは、非可逆圧縮でもアルファチャンネルが扱えること。GIFやPNGのように透過した画像であってもWebp形式ならば対応することが可能らしいのですが、紹介したプラグイン等ではアルファチャンネルは対応できていませんでした。なので絶対出来るという確証はありません^^;
なぜだろう。ただ技術的には可能らしいです。
オンラインで手軽に「WebP」形式に圧縮できる「Squoosh」が公開されたので試してみました。
大倉山スキージャンプ上の全景を写した写真の一部分を比較した写真が下の画像です。
左側がオリジナルデータでサイズは7.67MB。右側がWebpで圧縮した写真でサイズは驚きの988KB。圧縮率は自分で選べますが、とりあえず7MB程度の画像を7分の1の1MBまで落とした時にどうなるか試してみましたが、100%表示程度では差が分かりません。200%や300%になってくると差が見えてきます。
画像サイズは小さくしたくないけどデータは小さくしたい。そんな時には便利かもしれません。
ただこのWebpはデメリットもあります。それは最後に書いておきます。
「Squoosh」で写真を圧縮するにはサイトへアクセスし写真をドラッグ・アンド・ドロップするだけです。
データはローカルで処理されるためアップロードはされません。大きいサイズをドラッグ・アンド・ドロップしてもパケットを消費することは無いようです。
PhotoshopのJPEG圧縮などと比べると差がどの程度出るのか試してみました。
下の画像が比較画像です。
右下がオリジナル写真の拡大部。
左上がmozjpegで304KBまで圧縮したもの。
右上がPhotoshopで284KBまで圧縮したもの。(JPEG形式)
左下がWebp形式で圧縮したもの。データ量は最小の241KB。
この3種類の写真を比較した結果、最もサイズが小さくてもノイズが一番無いのが「Webp」形式の写真ですよね。
これは私も驚きました。結構な差があるなぁ~と。
PhotoshopでWebp形式の写真を扱うにはプラグインを入れる必要があります。Telegraphicsのダウンロードページにアクセスし使っているパソコンに対応するプラグインをDownloadします。
ダウンロードしたプラグインをWindowsであれば「C:\Program Files\Adobe\Adobe Photoshop CC 2018\Plug-ins」
にドラッグ・アンド・ドロップで入れ込むだけです。あとはPhotoshopを再起動すればWebp形式の写真を開くことも出来ますし、保存することも可能です。保存時にはプルダウンメニューにWebp形式がJPEGやPSDと同じように出てきます。
Webp保存を選ぶと以下のようなiダイアログボックスが開きます。圧縮率などが選べますので任意の設定で保存します。この画面で保存時のサイズが確認できればもっと良いのですがね。
で、この新画像フォーマットですが、非常に優秀で便利なのですが、使っている人は少数でプラグインを入れなければPhotoshopで使うことも出来ません。Webp形式で圧縮したものをJPEGで再保存するとデータ量は一気に増えるので、そういった裏技的にも使用できません。
また、EXIF情報などのメタデータも全て削除されてしまいます。
こういったデメリットもあるのでフォトグラファーが使う機会は少ないかも知れませんがメールに添付するぐらいならば有効活用出来るかも。
相手がグーグルクロームのブラウザを使っていればスムーズに見ることが出来ます。
JPEGに変わるような新画像フォーマットって、中々出てこないですね。JPEG2000もほぼ流通しているの見たことないですし・・・^^;
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