新聞社がプロカメラマンを一括解雇? フリーランスとの契約が主流になる!?
2013年06月03日 公開
シカゴ・サンタイムズが社のフォトグラファー28人を即日解雇・・・
今朝のAFPBB Newsを見て驚きの見出しが・・・。
「米シカゴ有力紙、写真部員を全員解雇」
http://www.afpbb.com/article/economy/2947119/10826883
え?なんだって?
記事の内容を要約すると、
シカゴ・サンタイムズの写真部門の全社員を解雇した。今後はペン記者が写真や動画を撮影する。ペン記者では難しい主要記事の写真はフリーランスカメラマンが撮影した写真を使うとのこと。
んんん???
それって、簡単に言えばカメラの性能が高くなって、ペン記者でもある一定レベル以上の撮影が可能になったのでカメラマンは要りませんってこと?
ペン記者が撮影してくる写真も昔のようにピントが大きく外れていたり露出が全く違ったりといった事例が減ってきているのも事実。
コンパクトデジカメのズーム機能やオートの精度も高くなってきているのも事実。
フィルムの伝送技術が無くともスマートフォン一つあれば写真が送れる時代に専門職は不要ということでしょうか?
でもね~~~。思い切ったことしますね^_^;
解雇されたカメラマンにはの中には、ピュリツァー賞を受賞したカメラマンも含まれているというから、その徹底ぶりが伺えます。
日本でも通信社のカメラマンなどはスチールだけでなくムビーも撮影することが増えているようですし、テレビ局では下請けの制作会社カメラマンが撮影している番組も多いですよね。
ただ今回の解雇で失ったカメラマンの存在をペン記者撮影の写真で置き換えると聞くと、なんだか悲しくなるというか、その程度の写真で問題なしと考える制作側の考えに疑問を持たざるを得ないというか。
ただ一番の原因はフィルム時代のカメラと違って、その場で画像が確認できるデジタルカメラの時代になったことによる結果なのかなぁ~と。
ペン記者が撮影した写真でも経営サイドとしてはOKというレベルに達しているという現実を再認識。
誰でも簡単に物撮りが出来る撮影キットまで売られている昨今。
多くのカメラマンにとって今後のことを考えざるを得ないようなニュースだと思います。
カメラの性能が良くなったからプロカメラマンは不要?
今回の事例で重要だと思った点は、カメラマンに写真撮影のレベルの違いは一切関係ないという点。
写真が上手いから解雇されないとか、そういうレベルの話ではないってこと。
一律に解雇。一定のレベルの写真が上がってくるならそれで良いという話です。
で、その一定レベルというレベルそのものが技術の進歩によって10年前と比べると雲泥の違いがあるんですよね。これが本当に驚くほどの違い。
10年前にペン記者でパノラマ撮影できる人がいましたか?HDR撮影できる人がいましたか?1000mm望遠のカメラで月を撮影できる人がいましたか?簡易撮影キットが無い時代にフィルムカメラで今のような物撮り写真が撮影出来ましたか?ハイスピード撮影できる人がいましたか?
今では少し値のはるカメラと多少の知識があれば誰でも撮影出来ますよね。
要するにそういうことなんですよね~。
これからの時代はカメラマンで食って行こうと考える人は皆無になってくるでしょうね。
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