LED蛍光灯のフリッカー現象は甘く見るな! 露出差が激しく想像以上のちらつき明暗差
カメラマンが蛍光灯と聞いてスグに思いつくものの一つがフリッカー現象だと思います。
フリッカー現象回避のために蛍光灯下の撮影では東日本で 1/100 以上、西日本で 1/120 以上のシャッター速度で撮影しないように気をつけている方も多いと思います。
特に気にせずに撮影している方もいるかと思いますが、LED蛍光灯下では今までの蛍光灯以上に明暗差が激しいために気をつけざるを得ない状況が増えると思います。
周波数が50Hzの東日本では電圧が1秒間に100回の頻度でオンとオフするので1/100秒で撮影するとフリッカー現象が無くなりますが、このスイッチのオンオフ時の蛍光灯の光り方が蛍光灯の場合は残光があるためにオフになった状態でも極端に暗くなることは無いようです。
しかしながらLED蛍光灯の場合はオフ時の光が極端に暗くなる場合が多く、粗悪品の場合は完全に消滅するのだとか。安価な粗悪品のLED蛍光灯の場合は人間の目で見てもフリッカー現象が何となくわかるそうです。
私がテストしたLED蛍光灯は有名メーカーで定評のある蛍光灯ですが、それでも上の写真のような明暗差がハッキリと撮影できました。
下の写真は同じカメラでシャッタースピードも露出も同じ設定で撮影したもの。
シャッタースピードを早くするとフリッカーの影響をモロに受けることになります。通常の蛍光灯と違うのは、相当な明暗差が出ること。残光が無いためここまでハッキリとした違いが出るのだと思います。
カメラの設定は同じ(同露出で撮影したもの) | |
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ちなみに、シャッタースピードを早くした状態で撮影した動画をアップしましたのでご覧ください。
通常の蛍光灯との差が分かるようにLED蛍光灯と通常の蛍光灯の両方を撮影しています。
念のため断っておきますが・・・
上の動画はフリッカー現象が分かりやすいように撮影していますので、肉眼ではこのようには見えません。
撮影していて思ったのが通常の蛍光灯は明暗差もさることながら光の色変化が大きく感じますが、LED蛍光灯では光の色変化はほとんど感じることはありませんでした。
そのかわり点滅時の明暗差が想像以上。
通常の蛍光灯は1/100秒以下であれば大丈夫!と考えていましたが、LED蛍光灯だと明暗差がキツイので、1/100秒もしくは1/50秒以下で撮影しないと露出差が目立ちます。
ようするに1/80秒ではダメなんです。
今までの通常の蛍光灯でも厳密に考えれば東日本で 1/100秒、西日本では1/120秒のシャッタースピードで撮影しないとフリッカーは発生しますが、1/100秒以下であれば1/80秒でも残光があるため目立ちにくかったように思います。
しかし点滅の明暗差が激しいLED蛍光灯の場合は結構キツイです。
この結果を見て私が危惧したのが、取材先でパッと見ではLED蛍光灯なのか分からない場所での撮影。
通常の蛍光灯とLED蛍光灯の違いは遠くから見ただけでは分かりません。
今から蛍光灯の下では1/100秒で撮影するクセを付けておく必要性があるかも・・・。
それと同時に思ったのが、この点滅って目には見えませんけど体への影響って本当に無いの????
フツーに考えれば影響ありそうだけど・・・。
凄い疑問なんですけど誰か教えて下さい^_^;
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