デジタルカメラでの実践的なホワイトバランスの取り方

これは私の自己流なので、同じようにやって、色が出ない!とかのクレームはおやめ下さい(~_~;)
あくまでも、私の非常事態の自己流であることを明記しておきます。
ホワイトバランスの正しい取り方マニュアルではありませんのでお気をつけ下さい。
一応、簡単に正しいホワイトバランスのおさらいをしますが、グレーボードを使って(これも安いものではなく、マクベスのような個体差が無い高級品を使うことが良いとされていますが)被写体の位置にあわせて正しくプリセットをするか、グレーを写しこんで、あとで現像ソフト上にてグレーポイントをチェックして正しい色を出す。
まあ、簡単に書けばこんな感じだと思います。
しかし、実際はどうでしょうか?
私の仕事では、こんなことやってられないことが結構多いです。
そもそも、被写体の場所まで行けないことって無いですか?
スタジオならともかく、会見場だったり、劇場だったり、議会だったり、ホールだったり、室内競技場だったり。
被写体の場所まで行ける場合もあるでしょうが、行けない場合だって多々あります。
ホワイトバランスってデジタルカメラの設定で非常に重要な部分です。
私の場合ですが、基本的にはジャケットの内ポケットにグレーカードを入れてありますが、たまにジャケットを着替えたときなんかには、グレーカードを入れ替え忘れ、グレーカードが撮影現場で無い場合だってあります(笑) 特に夏はジャケット着ませんし・・・。
そんな時に役に立つのが
「白い紙」
それも、何か書いてある書類の紙だって構いません。
書類でも裏が白ければ良いんですが、両面印刷の紙しか無い時だってあります(~_~;)
それだって構いません。
元が白ければ良いんです。
だって、ホワイトバランスを取る時って、ピンとはあわせませんよね。
字が印刷してある紙だって、ピントをウンとずらせば白っぽくなります(笑)
こんなものでも結構ホワイトが取れるものです。(取らないよりはベターです)
ただし、白い紙をオーバーに撮ってしまうとエラーになるか正しいホワイトは取れませんので、若干アンダーで撮影してみてください。
(注意点としては、白い紙であっても、その紙に蛍光加工がしてあったりする場合には正確に取れない場合もあります。)
で、問題は白い紙は手元にあったとしても、被写体の場所まで行くことが必要になります。
しかし、先ほど書いたように被写体の場所まで行けないことも多々あります。
そんな時にどうすれば良いか。
被写体の近くや、被写体にあたる光源下と同じ光源下にあるものであれば、強引な言い方をすれば白っぽいものであれば何でも使えるわけです。
撮影現場にある白いものなら何でもね。
だんだんと暴論化していきそうですが(笑)
これは、さすがに光源が違うとヤバイのですが、同じ光源下であれば、白いものならなんでも使えます。
いちいち、1つずつ説明していくと大変なので羅列しますが、
・ガードレール
・他人の白い服
・ワイシャツ
・雲
・垂れ幕の白い部分
・白っぽい絨毯
・白っぽい壁
・雪
・氷
・etcetc
まあ、白ければ何でも良いわけです。
これらを望遠レンズを使ってプリセット取るわけです。
※機種によってはマニュアルのホワイトバランスをプリセットと言わない場合もありますが、言葉は違っても同じことです。
ただし取り方にはちょっとしたコツがありますので個々人で色々と練習してみてください。
光源がほぼ一定である場合は、AWBで撮るよりも、ちょっと違ってもプリセットを取るようにしています。
それは、AWBの場合はバラつきがあるので、あとでバッチ処理がしにくいからです。
あとホワイトバランスを取ることによって、ストロボの色温度を変更させて撮影することが可能になります。つまりタングステン光の下でホワイトを取得せずにストロボを炊くとミックス光になりますが、タングステン光下でホワイトバランスを取った上でストロボにアンバーフィルターを付ければ、ミックス光にはならず撮影画像もホワイトバランスが保たれた綺麗な画像になって出来上がって来ます。
タングステン光のようなアンバー系は比較的簡単です。難しいのは蛍光灯下。この時はストロボにつけるフィルターを数種類用意しておく必要があったりしますが、それに関してはまた別途書こうと思います。
話を戻しますが、多少の誤差はあれ、プリセットを取ることによって、WBは一定に保たれます。
何よりも、同じ場所で撮影するのであれば、WBを一定に保つことが大事なのだと思います。(ただし、太陽が雲から出たり隠れたりするなど、主光源の状態が変化する場合は注意が必要です)
そして、一定に保たれたのであれば、多少のWB修正で済みますし、あとでバッチ処理をすることが出来ます。
ですので、私はグレーボードが無い場合でも、適当なものを使ってプリセットを取るようにしています。
被写体の近くに行けない場合などは、その被写体の近くにある白いものや、被写体に当たっている光源と同じ状態下にあるもので白いものを探してみてください。
白じゃなくても、取れるものもあります。
これは経験だと思いますが、色々なものでホワイトを取ると、どんなものであれば結構いけるのか分かるようになります。
何が現場でホワイトバランスに使えるかの目を養うのもカメラマンの腕の見せ所なのでは?
まずは遊びか非常事態の時にお試し下さい。
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