レンズが違うと被写界深度は違います 同じ絞り(F値)で撮影した作例
同じF値で撮影したのに何故かレンズによって写りが違う!
撮影を続けていくとそんな疑問も湧いてきます。
その理由のひとつに、同じ絞りであってもレンズによってボケ味が違います。
そう、被写界深度に違いが出てくるんです。
浅い深いと言う言い方があったりしますが、言葉で言われてもわかりませんよね。
今回は写真で違いが分かるようにしました。
ではどの程度の違いがあるのか左の4本のレンズでテストしてみましょう。
使用したレンズは左から
70-200mm F/2.8G
24-70mm F/2.8G
24-120mm F/4G
28-70mm F/2.8D
今回のテストの方法は、床に置いたコインと定規を同じ位置から同じカメラ、同じシャッタースピード、そして同じ絞りで撮影したものを比べてみるというもの。
撮影した写真は下。
どのレンズでも同じ写真を撮影しました。
全て同じ設定で撮影
・Nikon D700
・シャッタースピード 1/200秒
・絞り F5.6
・焦点距離は70mmの位置
・ピント位置は10円玉
・左の画像の中心部だけを切抜き
それではどの程度の違いがあるのかご自分の目で確かめてみてください。レンズ: VR 70-200mm F/2.8G
続きは以下
レンズ: VR 24-120mm F/4G
レンズ: 28-70mm F/2.8D
レンズ: 24-70mm F/2.8G
いかがでしょうか?
定規の目盛で比べてみるとよく分かりますよね。
被写界深度(ボケ)の浅い深いって分かりましたか。
記号で表現するとこんな感じでしょうか。
被写界深度の深い順に並べて見ました。
70-200mm F/2.8G>24-70mm F/2.8G>28-70mm F/2.8D>24-120mm F/4G
でも28-70mm F/2.8Dと24-120mm F/4Gはかなり同じような深さですね。
もっと色々とテストしてみないと詳しい差はわからなそうです。ここで言いたいことは、レンズが違うと同じ絞り値でもボケの具合が違いますよ!ということ。
伝わりましたか?レンズが違うと同じ設定でも写り方が違う
同じF値で撮影してもレンズが違うと被写界深度(ボケ具合)が違う
開放F値が明るいレンズほどボケる傾向がある
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