モノクロ写真が好きな方なら一度は名前を聞いたことがあるかも知れません。
テレビニュースやがっちりマンデーなどの番組でも何度か取り上げられた有名な白黒写真修復のプロフェッショナルです。
印画紙にプリントした画像が薄くなったりしたものを見事に蘇らせる技術をもつ日本でただ一人の写真修復師さん。不可能を可能にしたと言われる修復技術、気になりませんか?
ユーチューブにもいくつかの動画が上がっているので下に貼り付けておきます。
長期間立つとフィルムも印画紙も経年変化を起こしてきます。特に定着不足の印画紙なんかは結構早く退職してきますよね。そういった印画紙やフィルムを見事に修復させてしまうというのだから驚きです。デジタル的に修復させるのではなく科学的に修復させるのが村林さんの特許技術。
印画紙の修復は、最初に汚れを水で洗い流し印画紙の膜面に水を含ませた後、まずは硬膜処理をするそうです。そして変色した銀化合物を漂白剤で漂白し水洗。残留した漂白液の分解や漂白によってできたハロゲン化銀の露光・・・・・・
え~、文字にしたところで誰も真似できない技術でしょうからやめておきます^^;
この技術で今年の第五十二回、吉川英治文化賞を受賞されました。
フィルムメーカーでも実現できなかった修復を可能にした村林さんの技術。お父様の写真を元通りに復元することを目的として頑張ってこられたのだとか。素晴らしいですね。
5~6年前にテレビで見た時には「多いときは月に50枚ほどの修復依頼がある」とのことでしたが、有名になった現在は更に依頼が増えているかも知れませんね。
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