Googleフォト使ってますか?
巷では「画質が落ちる」から使わないほうが良いなどと言われていますが実際にはどうなのでしょうか。気になりますよね。超拡大してまで画質の検証を行いましたのでご覧頂ければと思います。
多くの方が使っているGoogleフォトサービス。昔は容量無制限のサービスとして認知度が高かったですね。
現在は15GBまでなら無料で使用することが可能です。
容量無制限は2021年6月1日で終了となりました。
2021年6月1日からは無制限ではなくなり、保存容量に従って課金が必要になります。
新しいサービスではGoogle Oneでストレージを購入するとグーグルフォトでもストレージを使うことが可能です。
その辺りの詳しい話は最後にして、とりあえずは画像の圧縮がどのていど写真を劣化させているのかを見ていこうと思います。
Googleフォトには”圧縮して保存”と”オリジナルを保存”の2つがある
Googleフォトのバックアップには以下の2つのオプションが用意されています。
- 保存容量の節約(旧称「高画質」)
- 写真と動画は、画質をやや下げて保存されます
- 写真は容量を節約するために圧縮されます。写真のサイズが 16 MP(メガピクセル) を上回る場合は、16 MP まで縮小されます
- 動画の解像度が 1080p を上回る場合は、1080p(高画質)に調整されます。
- 元の画質
- 写真と動画は撮影時と同じ解像度で保存され、画質は変更されません
- 16 MP より大きな写真および 1080p より大きな動画に適しています
参照元:https://support.google.com/photos/answer/6220791
保存容量の節約(旧称「高画質」)では、本当に使えないほどの圧縮が画像に適用されているのか、その実態が気になったので見ることにしてみます。
最初の比較画像はこちら
PhotoshopCCで2枚開いて上下に並べています。
上の写真がソース画像。
下の写真がGoogleフォトへアップロードし圧縮されたもの。
保存容量の節約ではデータサイズは圧倒的に縮小化されます
サイズの違いの一例は以下のとおりです。
- オリジナルデータ 1835KB
- Googleフォト 552KB
1/3以下のデータ量に減っています
2464×1640の小さめの画像ですが圧縮がかかっています。4MP(メガピクセル)程度ですから16MPよりも、かなり小さい画像ですが、それでも圧縮はされています。
元の写真のデータ量が1835KBでGoogleフォトへアップロードしたものは552KB。
約1/3のデータ量になっています。
画質が落ちるか200%に拡大して比較した結果
では拡大していき細部の違いを見ていこうと思います。
200%表示にしてクレーンの鉄骨部分を見ていきます。
なぜ200%表示なのか?
100%表示ではあまりにも差が分かりにくいからです・・・。
最初の画像と同じように
上がオリジナル写真
下がGoogleフォトへアップロードし圧縮された写真
さあ、上の3つの拡大比較画像で差がわかりましたか?
分からなかったという人。
Googleフォトの圧縮は気にせずどんどん活用して下さい。
差がわかったという人。
以下へお進み下さい。
画質が落ちるか300%に拡大して比較した結果
300%拡大表示にしてみます。
ここまで拡大すると違いが鮮明になってきますが、この差を大きいと捉えるか小さいと捉えるか、それは個人差があるところ。
ただ、この画像はオリジナルの1/3のデータ量だということ。
それを考えるとGoogleの圧縮技術は JPEGminiに匹敵する技術を使って画像圧縮してるということが言えると思います。
オリジナルとGoogle圧縮の2枚を差分表示して差を可視化
目で見てよくわからない部分は差分表示で見ると違いがあることは理解できます。
描画モードを除算して差を分かりやすく表示したものが以下。オリジナルと違いがあることはデータ上ではよく分かりますが目てみてこれだけの差が出ていることは気が付きません。
次に画像を変えて単色部分やグラデーションの部分に違いが出ているか見てみます。
先ほどと同じように
上の写真がオリジナルデータ
下の写真がGoogleフォトの圧縮データ
こちらは3696×2456サイズ。
データ量は半分以下になっています。
圧縮による色の変化はあるのか?
まずは空の色調比較をしてみます。
この違いは分かりますか?
拡大率を変えてみます。
100%表示が下の写真。
トーンジャンプのような破綻は発生していませんが色に関しては差が見られるようです。
この違いをどう捉えるか。判断はお任せします。
人によっては彩度が上がって圧縮された写真のほうが良いじゃん!っていう人もいるかも。
プロにとっては彩度が上がったりコントラストがあがることは非常に困る点ではあるんですが多くの一般的な方から見たら彩度が上がることは、どう判断を下すのか反対に気になります。
画質が落ちるか500%に拡大して比較した結果
最後に面倒なので、ど~~~んと500%まで拡大し誰でも差が分かるようにして比較しようと思います。
これって通常は比較しない拡大率ですから粗探し的な比較写真です。
下のGoogleフォトの写真はブロックノイズが発生していることが分かりますが、反対に言えばここまで拡大率を高くしないと差がハッキリと分からないということ。
改めてGoogleフォトって凄いなと。
海外サイトでの比較検証結果は?
海外の方で既に検証されている方も多いようです。
私の画像だけでは検証結果が信じられない人もいるでしょうから、以下に他の方の検証結果を紹介しておきます。
下の2枚はサイトへリンクが貼っておりますので、実際のサイトでオリジナル画像をご覧ください。
高画質高圧縮で有名なJPEGminiとの比較画像も参考になります。
まあ、最初は私も圧縮されちゃうのかぁ~と少し落胆していたのは事実。
しかし実際にアップロードした写真とオリジナル画像を見比べた瞬間にこれは使える!!!と考えを改めました。
仕事の写真はともかくプライベートで撮影した作品以外の写真なんかは反対に圧縮してくれてありがとう!と感謝したいぐらいの凄さに感動でした。
Googleフォトサービスの凄さは高画質圧縮だけでは無いのは周知のこととは思いますが、圧縮されちゃうから使えないと、「圧縮」という言葉だけを聞いて敬遠するのは少し速いかなと思います。
Googleフォトのストレージ料金はいくら?
2021年6月1日以降は以下のように課金することでデータ容量を増やし使用することになります。
月間プランと年間プランがあります。
- 100G 2500円/年・250円/月(ベーシック)
- 200G 3800円/年・380円/月(スタンダード)
- 2TB 13000円/年・1300円/月(プレミアム)
- 5TB 32500円/年・3250円/月(プレミアム)
https://one.google.com/about/plans?hl=ja
年間で契約した方が2か月分割安になってますね。
このままGoogleフォトを使用していくのか、Amazonプライム会員ならば無制限・圧縮なしで写真を保存できるサービスの「Amazonフォト」に乗り換えるのか、迷っている方も多いですよね。ただしアマゾンが容量無制限なのは写真のみで動画は上限があります。
Amazonもプライム会員料金が少しずつですが値上がりしていますしアメリカだと日本の料金よりもずいぶん高いかことを考えると今後も値上がり続けるのかな?とも。
GoogleのストレージはGoogleドライブ、Gmail、Googleフォトで消費されます
Googleフォトの話をしてきましたが、ストレージを購入するにはGoogle Oneのサービスでストレージを購入することになります。
料金に関しては上記の通りですが、Googleのアカウントで付加される無料の15GBのストレージはGoogle ドライブとGmail、そしてGoogleフォトで使用されます。
Google ドライブ、Gmail、Googleフォトの3つで消費されるので、Googleフォトで全て使ってしまうと他の2つのサービスに影響が出る場合があります。
注意:保存容量を超えている場合に受ける可能性のある制限
- 新しいファイルや画像を Google ドライブにアップロードできない
- 写真と動画を Google フォトにバックアップできない
- Gmail でのメールの送受信機能も影響を受ける可能性がある
- Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、などで新しいファイルを作成することができない
Gmailが使えなくなるのはヤバいですよね。
そして、さらに怖いのが保存容量を超過した状態が 2 年間継いた場合、Googleのサーバーを使用したサービス(GoogleフォトやGmailなど)のコンテンツが削除される場合があるということ。
2023年6月がひとつの目安でしょうか。
あっという間に2023年6月は来てしまう気がします。容量オーバーの方は、そろそろ本気で対策を考えた方が良さそうです。
画像を圧縮することでストレージの圧迫を防げるのは非常に魅力
既にGoogleフォトをメインのクラウド保存場所としてスマートフォン上の写真を全てGoogleフォトへアップロード済みの人も多いかと思います。
容量無制限の無料フォトストレージとして発表されたGoogleフォトですが、使い勝手の良さや無料サービスの強みを活かして一気に広がりました。
今後はどのプランで運用するか、別サービスにするのか悩ましいいですね~。
ただ、画像の劣化を防ぎながら容量をこれだけ圧縮してアップロードしてくれるGoogleフォトが魅力的であることは確実です。圧縮することで容量の圧迫を防ぎやすいですしね。
見ていただいた通り、かなり品質は保たれた圧縮ですから。
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