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連続発光テストで驚きの結果が!爆速チャージスピードのNikonスピードライトSB-5000

Nikonの最新型スピードライトSB-5000の最大の特徴と言って良いクーリングシステムについて個人的なテストが終わりましたのでレポートしてみようと思います。

先日、「Nikonスピードライト SB-5000を使用したレビュー 他のストロボと比較したメリット・デメリット」というエントリーもUPしましたので、まだお読みでない方はあわせてどうぞ。

NikonスピードライトSB-900の発売以来ニコンユーザーにとってはストロボの過熱防止機能に悩まされてきました。SB-900は外部電源を使用し連続発光を伴う撮影を行うとストロボ内部温度が一気に上昇しリミッターが作動。リミッターが作動することにより冷却されるまで発光が出来ないという事態に陥りました。

これは旧機種のSB-800では起きなかった事例だけにユーザーから戸惑いの声があがり、その声を受けて改良版のSB-910をすぐに発売。SB-910はSB-900のような事態に陥ることは減りましたが、連続発光させると段々とチャージスピードが遅くなるという新たな課題が発生しました。

レビューの結論を最初に書いてしまいますが、今回新発売されたSB-5000はクーリングシステムを搭載することにより、この問題も解決された素晴らしいスピードライトに仕上がっています。

実際にどの程度のチャージタイムが短縮されているのかをSB-910と比較しグラフ化致しました。
グラフを見て頂ければ一目瞭然の結果が。非常に素晴らしい結果になっています。


グラフの説明の前にテスト環境について書いておきます。

  • SB-5000、SB-910ともに新品アルカリ乾電池を使用
  • スピードライトはフル発光(1/1光量)で連続発光をさせました
  • 連続発光させるにあたりNISSINのストロボ用外部バッテリーである「パワーパック PS 8」を使用

ストロボ本体をフル発光させチャージランプが点灯した時点で再度フル発光。この作業を続けチャージランプが点灯するまでのチャージタイムを計測しています。

※SB-5000もSB-910もNikonの純正品以外の外部電源を使用しての故障に関しては保証外となります。今回のテストはスピードライトに非常に過度な負荷をかける作業です。同様のテストをされた場合、スピードライトが壊れたりヘッド部分のパネルが損傷することがあっても責任は取れませんので自己責任でお願い致します。


※グラフはクリックすると拡大表示できます。
SB-5000 VS SB-910 比較1

グラフの縦軸がチャージタイム(秒数)
グラフの横軸が発行回数。発行回数下部の数字はチャージタイムです。
青線・・・SB-5000
赤線・・・SB-910

チャージタイムに関しては簡易計測ですので目安程度と考えて頂ければと思います。
基本的にはSB-5000とSB-910の充電完了までのタイム差に関して参考に頂ければ幸いです。

ストロボ内部が過熱する前の時点で既にチャージタイムはSB-5000の方がSB-910よりも速いです。
連続発光を続け17回目からSB-910のチャージスピードに変化が出てきます。充電完了まで約0.1秒の低下。

25回目の発光でSB-910は更に0.5秒の低下が見られました。27回目には更に0.7秒低下。最初のチャージスピードと比べると1秒以上低下しています。
SB-910のチャージタイムが低下する理由は内部の温度上昇を抑えるためだと思います。外部電源を使用しているので電池がヘタってチャージスピードが低下するのとは根本的に理由が違います。


SB-5000は31回の連続発光までは一切低下は見られず最初のチャージスピードを維持。
非常に素晴らしい改良がされているようです。やはりクーリングシステムがかなりの効果をもたらしていると想像できます。中にファンが入っているのか詳しいことは分かりませんが凄い結果です。


SB-910は49回目の発光では更にスピードが低下してるものの、SB-5000は最初のチャージスピードからほとんど変わらないタイムを維持しています。

過熱防止機能はSB-910とSB-5000の両方共に電源がシャットダウンするリミッターは作動していませんが、どちらが過熱対策が優秀なスピードライトかと言えば断然SB-5000だということが分かります。


ただSB-5000も全てが万能な訳ではありません。
60回以降の発光に関して面白い結果が出ました。以下に続きます。


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・SB-910よりも若干小さくなったSB-5000 非常に優秀なストロボです。
スピードライト比較
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60回以降の発光挙動を書く前にクーリングシステムの弱点を2点書いておこうと思います。

これは取扱説明書にも書かれていますが、クーリングシステムをONにした状態ですと電池の減りが早くなる可能性が高まります。
過熱防止機能が作動するまでの時間を延長できる素晴らしいクーリングシステムですが、デメリットとしては電池の減りが早くなること、もう一点はクーリングシステムの作動音が人によっては若干気になる場合があります。

これがSB-5000の弱点2点だと私は感じました。
しかし、その弱点が気にならないぐらい完成度の高い素晴らしいシステムだと思います。



さて、60回以降の発光についての挙動ですが以下のグラフを御覧ください。

※グラフはクリックすると拡大表示できます。
SB-5000 VS SB-910 比較2

63回目の発光でチャージスピードが一気に遅くなり17秒になりました。
チャージスピードが17秒が6回続き7回目で若干早くなり、その後には通常のチャージスピードに戻りました。


これを見ると、限界値ギリギリまでチャージスピードを遅くすること無く頑張り続け、限界値に来た時点でチャージスピードを一気に制限。ある程度内部の温度が下がった時点で再度最高速度に達するというシステムになっているようです。


段々と遅くなるSB-910と比べてチャージ速度が遅くならないのがSB-5000の特徴です。
外部バッテリーを使用し酷使した状態でも連続フル発光60回に耐える頑丈さ。今回のテストはチャージ完了したら即座に次の発光を行うという最高に負荷をかけた状態で行いました。
それでもこの結果が出るということには驚きです。

チャージ完了後に1~2秒の間隔をあけてストロボを発光させれば最短チャージ回数は更に増えたかと。

今回のテストで使用したNISSINのストロボ用外部バッテリー「パワーパック PS 8」純正品ではありませんから、Nikonの純正品であるパワーアシストパックSD-9やSD-8Aを使った場合には結果が変わってくるかもしれません。しかし高電圧の「パワーパック PS 8」と違って単三電池を複数使用するニコンの純正外部電源のであればチャージタイムが若干遅くなり、それによって内部温度上昇が抑えられるというメリットがあると思います。

ですので、60回目以降に発生したチャージタイム17秒という現象は発生しないかもしれません。

いずれにせよ、過熱防止機能のクーリングシステムが想像以上に機能していることが分かりました。
非常に簡易的なテストではありますが、SB-5000とSB-910の違いが分かって頂けたと思います。



1000連続発光が可能とされたニッシンのマシンガンストロボMG8000も1000回発光の内訳は(1~200回は3秒間隔、201回~1,000回は5~7秒間隔)という感じになっていて、チャージタイムに間隔を設けて過熱回避をしています。
どちらが優秀かという議論は避けますが、チャージ後すぐにフル発光を続けるテストにおいてこれだけのタイムを叩きだしたSB-5000は明らかに旧機種であるSB-910とはレベルの違う過熱防止システムだと言えます。






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