写真を撮影していく中で避けては通れない課題が被写界深度です。
このブログを読んでいる方はプロの方やハイアマチュアの方が多いかと思います。被写界深度に関しては誰よりも詳しいな~んて方もいらっしゃるかも知れません。
でも被写界深度に関して一発で計算し視覚的にも分かりやすく例示してくれる「Bokeh simulator & depth of field calculator」には敵わないかも笑
「Bokeh simulator & depth of field calculator」は見ての通りというか読んでの通りというか、被写界深度計算サイトです。
今までも被写界深度を調べられるサイトはご紹介してきましたが、この「Bokeh simulator & depth of field calculator」は使い勝手に関しても面白さに関しても抜きん出ているように思います。
【Bokeh simulator & depth of field calculator】
被写界深度に関してまったく知らない方は以下の画像を見て下さい。
左が望遠レンズで絞りを開けて撮影した花です。これはピントのあっている位置が狭いので被写界深度が浅いと言います。
右が標準レンズで撮影したもの。ピントのあっている位置が広いので左の写真と比べて被写界深度が深いと言います。
つまり被写界深度というのはピントの合う位置の広さというか幅のことを言います。
この幅はレンズの焦点距離や絞りの値、ピントを合わせる位置などによって相対的に変化するのですが、それが一目で簡単にわかり調べられるのが今回紹介した被写界深度シミュレーションサイトです。
被写界深度を数値で表示してくれますが、感覚的に分かりやすいようにビジュアルでも表示してくれます。
例えば以下のように。
サイトへ行けば使い方は特に難しくないのでスグにわかると思いますが、このシュミレーションサイトの素晴らしい所はピントの合わせる位置としてのターゲットとなるモデルさんが色々と選べたり背景も何種類も用意されている所。
ここまで作りこまれているのって見たことないです。
モデルの女性さんはこんな感じ。
そして背景も色々と選べます。
背景の説明の前に、実は撮影のシュミレーションという点においては被写界深度意外も含めての素晴らしいシュミレーションサイトが色々とあります。
その代表的なサイトを2つご紹介します。
追記:Canon Explains Exposureは閉鎖してしまいました。
以下の2つがそれ!
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CameraSim |
どちらのサイトもシャッタースピードと絞り、そしてISO感度の相関関係や被写界深度に関してシュミレーション出来る素晴らしいものです。
対象となる風景を自分の設定した絞りやシャッタースピード、ISO感度で撮影した場合に出来上がる写真がどうなるかをリアルに教えてくれます。これは本当に凄いです。
被写界深度だけでなく、写真を撮り始めた方にとっても貴重な学びの場ともなりそうなシステムです。
この2つのサイトに関してもとてもオススメ。
今回紹介した「Bokeh simulator & depth of field calculator」と少し話がそれてしまいましたが、モデルさんも交換できる上に背景も以下のようなバージョンが用意されています。
これらの背景やモデルさんを使って、
・レンズの焦点距離
・被写体までの距離(ピントを合わせる位置)
・レンズの絞り
・背景の距離
これらをスライダーを使って設定していくだけで被写界深度計算が出来てしまいます。
例えば35mmカメラで50mmレンズを使って撮影したとします。
・絞りをF1.4
・ピントを合わせる位置を3メートル
上記のように設定すると簡単に結果を出してくれます。
今度は同じく35mmカメラで50mmレンズを使って撮影したとして絞りを変えてみます。
・絞りをF22
・ピントを合わせる位置は変わらず3メートル
すると以下のように変化します。
どうです???
凄くないですか?
今までのシュミレーションと比べても使いやすく見やすい作りになっているように思います。
途中で紹介した2つの撮影シュミレーションサイトと合わせて使ってみてくださいね。
ちなみに、このサイトのシステムはダウンロード出来るようになっていてオフラインでも使えるようになっています。
また、自分の設定した数値をそのまま相手に見せられるようにリンクとして書き出せるようにもなっています。使い勝手は色々と良さそうな感じです。
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