最近、以前書いたインクジェットのノズルが詰まった時の対処法のエントリーへの訪問が多くなっています。
この時期は皆さんが一番プリンターを使う時。年賀状印刷がありますからね。
いざ印刷しようとするとノズルが詰まっていて正しい色が出ない!
またはスジが入ってしまって取れない。そんなトラブルに見舞われているのでしょうか。
慌てずに対処法を試してみてください。
以前のエントリーで以下の2本を書きました。
でも以下のリンクに飛ぶ前にもう少し待って下さい。
今回ご紹介するのは、通常のヘッドクリーニングではなく、洗浄液をつかってノズル詰まりを解消する方法。
上の2つのエントリーでは「株式会社デジタルトレンド」のヘッドクリーニング液をご紹介したのですが・・・
この年末押し迫った状態でいつ届くか分からないクリーニング液なんか頼めるか!というのが本音のハズです。
今印刷しているのだから今解決したい!
そんな方は、ヘッドクリーニング液の代用品として塗料の「うすめ液」やエタノールを使ってみるという手もあります。
ただしヘッドクリーニング用として売られているものではありませんので、その後、トラブルになる可能性もあります。
厳密な印刷を求めている方は、専用品を買い求めることをオススメします。
専用の洗浄液は特殊な薬品です
専用品がどのような溶解液を使用しているかは企業秘密の部分もあるかと思いますが、特許情報などを読むと界面活性剤と、防腐剤と、水が含まれていることが理解できます。
その他、薬品としては以下のようなものが適していることが書かれている特許もありました。
- メチルスルホキシド(DMSO)
- テトラヒドロフラン(THF)
- セトン
- セトニトリル
これらはプロトン性極性溶媒といわれる水溶性極性溶媒なんだそうです。
ただ、これ以外にも特許を見ていくと、様々な薬品が挙げられており専門的すぎて手におえません。
これらの専門用品がすぐに手元にあるわけありませんから、素人でも手に入る商品でダメ元で試してみるしかありませんよね。
一番基本的なノズル詰まり対策はカラ印刷
インク吐出部の目詰まりを解消する手段として、一般的にはインクやニスを大量に使用してカラ(空)印刷する方法があります。ただ、このカラ印刷は大量にインクを消費しますし詰まっている付着物の除去効率が低いです。あっという間にインクタンク一本を消費してしまいます。
ただ、この方法でノズル詰まりが解消することもあります。
インクに余裕があって、時間にも余裕がある場合は、インク数本を消費する覚悟でプリンターのノズル洗浄機能であるヘッドクリーニングなどを何度も行って様子をみるのが一番リスクが低いです。
自己責任、ダメ元で「うすめ液」やエタノールを使ってみる
しかし、今すぐにどうにかしたい!
そんな方は「うすめ液」やエタノールも一つの手だと思います。
気を付けるポイントとして「うすめ液」には色々種類があるということです。
- 水溶性ニス専用うすめ液
- 油性塗料用うすめ液
- ラッカー塗料用うすめ液
- 木のヤニ止めニス専用うすめ液
などなど
それぞれ特性がありますから一番適したものを選ぶ必要があります。
- エタノール
- 油性塗料用のうすめ液
- 通常はペイントうすめ液という呼び名で売られています
- ラッカー塗料用うすめ液
- 油性のうすめ液よりも一般的にかなり強力です
上の3種類かと思います。エタノールは最もリスクが低く感じますが効果のほどはどうでしょうか。
ラッカー塗料はそもそも樹脂、可塑剤、顔料などを混合した塗料の総称。
ラッカーは耐水、耐油に優れていますから、こびりついた顔料溶かしにはラッカー塗料用うすめ液が良いのでは???という想像ですがプラスチックそのものを溶かすこともありますから使用するにはそれなりの覚悟が必要です。
壊れてもいいという場合には使って見るのも手だと思います。
ただ、専用のヘッドクリーニング液を嗅いだ時に「あ!薄め液と同じ匂いだ」と私は即座に感じました。
私の感覚が正しければ似たような溶剤なのだと思います。
ただ、メーカーとしてはインクジェットプリンターのヘッドを溶液で溶かしてクリーニングするなどの行為は推奨していませんので、実行するときにはくれぐれもご自身の責任のもとでご自身の判断で行なって下さいね。
クリーニング方法は以下のエントリーをお読みください。
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