写真撮影や天体観測で大活躍! 曇り具合の様子や雲の動きが予測出来るWindy.comとGPV気象予報
【投稿日時 2014/7/11】
【最終更新日 2019/3/20】
写真撮影では天気の状況を把握していることが成功のポイントだったりすることが多いのですが、今回ご紹介するのは雲の様子をシミュレーション予報してくれる優れた天気予報サービス2つ。
1.GPV気象予報 Grid Point Valuesの略
2.Windy.com 2019年から一気に有名になってきた超優秀なサービスです オススメ!
最初に昔からあるGPV気象予報の説明から行いたいと思います。
このサービスは関東だけでなく全国を網羅しています。あとで書くWindy.comは世界中を網羅しています。
GPVに話を戻しますが、気象協会などで出している"雨雲の動き"ってのはアメダスレーダーのように実際に雨が降っている場所に関しては把握しやすいのですが、雨が降っていない場所に関しては雲がどの程度かかっているのかなどの詳細は分かりません。
写真撮影や天体観測などで重要なのは雲が実際にはどの程度あるのか。これが気になります。
この難しい要望に応えてくれるのがGPV気象予報。
私も便利で使っていますがGPV気象予報の詳細に関しては詳しくありません。GPVというのはGrid Point Valuesの略らしく気象業務支援センターが出してくれているそうです。
そして、そのデーターを元にWeather-GPVがGPV気象予報というサイトを作っています。
これが非常に素晴らしい!
見事に雲の様子を視覚化してくれています。あくまで予報ですが、どの程度の雲があるのか無いのかを少しでも予測できるのはありがたいですね。
上のキャプチャー画像をみても最初はわからないかも知れませんが、以下の解説を読むと簡単に理解できます。
雨に関しては青から赤までの色を使ったグラデーションで表されています。
雲に関しては黒からグレーのグラデーションを使って雲の割合を示しています。雲量は地点において全天にしめる雲の割合を表しており[%]で 示されています。
つまり
「黒」であれば晴れ。
「白っぽいグレー」であれば雲が多い。ということになります。
曇と一口に言っても、どの程度の曇なのか知りたいという時に役に立つのと、晴れ予報であっても実際には結構雲があったりしますので、そういった場合にも予測の一つとして持っておくことが可能です。
天体観測をする方の間ではよく使われている天気予報とのこと。
これはブックマークしておきたい天気予報です。
GPV気象予報は雲の様子だけではなく以下の様な予報も出してくれます。
気温の様子や相対湿度。
下のキャプチャー画面は2014/7/11の関東の様子。キャプチャー画面が古くてすいません^^;
台風一過で温度が一気に上がったのがよく分かります。今後の温度変化もスライドすることで予測結果を表示することが可能。
その他にも気圧・風速に波高なども表示することが可能です。
【GPV気象予報】
http://weather-gpv.info/
パソコン上で確認するならば上記アドレスから予報画面を確認するのがベストです。
スマートフォン用にはサイトが作られていないので、スマートフォンで見る場合には以下のブログパーツをスマートフォンで拡大して閲覧するのが見やすいかと思います。個人的な感覚ですが・・・。
説明用に以下にブログ・パーツを貼り付けていますが自分用にブログ・パーツだけを貼り付けた別ページも用意しましたので、便利だと思う方はブックマークしてご使用ください。
【GPV気象予報・ブログパーツページ(スマホ閲覧用)】
http://digibibo.com/blog-entry-3127.html
雨量・雲量(関東) | 気温・湿度(関東) | ||
気圧・風速(関東) | 沿岸波浪(関東) | ||
一般の天気予報やXバンドMPレーダーなどと併用して活用すれば正確な撮影予定を立てられるかと思います。
続いて最近使う人が増えてきた素晴らしいサービスのWindy.comのご紹介。
Windy.comはパソコン版のサービスとスマートフォンのアプリサービスの2つがあります。
アプリはiPhoneやアンドロイド端末の両方で用意されています。
app Store/Google Play ←リンク

このアプリが話題になっている原因は予報予測精度が世界一ともいわれるECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)とGFS(アメリカ海洋大気庁)の2つの予報が10日先まで見られて、なおかつグラフィックが非常に洗練され使いやすいんです。
日本の天気予報ならば気象庁の予報が世界一何じゃないの?と思うのですが、気象庁が平成29年に行った数値予報モデル開発懇談会の資料を読むと「全球モデル予測精度の国際比較」では圧倒的に予測精度はECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)がトップ!

「台風進路予報誤差国際比較」においても日本は世界比較で精度が悪いことが判明しています。ここでもECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)がトップレベルの予報を出していることが分かります。
もちろん気象庁も局地的な短時間予報などで非常に優れた結果を出してくれてはいますが中長期的な予報を考えるとチェックする天気予報にECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)を使用できる「Windy.com」を入れておくのも良いかと思います。
ですので上の資料ほどの差が現時点であるのかどうかは不明です。今後徐々に縮まって行くことを願っていますが現状認識としては、気象庁の開発要員数は主要な数値予報センターと比較すると少なく、予測精度を向上させるには開発体制を充実させることが目下の課題のようです。
しかし「Windy.com」では午前中は曇り。午後の3時頃に雨が降る予報。
結果は午後の3時ごろに雨が降り「Windy.com」の予報だけが的中させていました。これはたまたまの結果かもしれません。しかし日本の気象会社のほとんどで午後の雨を予測していたサービスが無かった中で「Windy.com」だけが的中させたのには驚きました。
日本の会社だからこそのバイアスをかけていたのかも知れません。結果としてはそれが裏目に出てしまったケースなのかな?とも思えます。「Windy.com」がどの程度信頼できる予測なのかは是非ご自身で試してみて下さい。
雲の様子意外にも色々表示できるので何を紹介してよいのか迷うほど。
雲予想ができる信頼できるサービスですから天体観測や撮影などの計画にも非常に役に立つと思います。GPVと併せて使用すれば計画を立てやすいですね。
雲予測といっても、細かく分けて表示することが可能です。
・下層雲
その他、風速や積雪深、気温、湿度、霧、波、などなど、驚くほど多くの情報がクリック1つで選択でき10日先の予報を瞬時に確認することが可能です。
もちろん時間が先になるほど予報の精度は落ちていきますが、それでも天気が気になるときには選択肢の1つとして見たくなってしまいます。
アプリのコメントでも非常に予報が当たるとのコメントが多く最近は「Windy.com」を使用する方が増えてきているようです。
下に「Windy.com」を埋め込みましたので、気になる方は色々とレイヤーを変更したり時間軸を動かしたりして使い勝手をチェックしてみて下さい。きっと気にいると思いますよ。
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