ニコンが新マウントを採用してまでフルサイズの新型ミラーレスを発売するわけは?
2018年04月30日 公開
ここ最近はニコンがフルサイズのミラーレスを投入するという話が結構盛り上がっています。そしてマウントは新型を採用するという噂です。ついにFマウントから脱却ですね。既にネット上では新マウントをZマウントと呼んで、マウントのサイズまで噂情報が出ています。それによれば
内径は49mm。マウントの外径が65.4mm。フランジバックは16mmなのだとか。
私も関係者にそれとなく話を聞いた所、ネットで話題になっている噂はそれなりに信憑性が高そう。
新しいマウントを採用したらFマウントのレンズは使えなくなるのかというと、そんなことはなく互換アダプターがありそうな感じです。
日経新聞にもキヤノンとニコンがフルサイズのミラーレスを2018年内に発表するとの記事がでました。
フルサイズミラーレスが両社から今年中に発表されることは間違いなさそうです。
では、なぜこのタイミングでキヤノンもニコンもフルサイズミラーレスを出してくるのか。
特にニコンはNikon 1シリーズの最後から長いことミラーレス一眼を出していません。ミラーレスに関しては諦めたのかと思っていたら・・・。
その背景にはミラーレスの出荷台数/売上高が一眼レフカメラに迫ってきたという事実があるようです。
CIPAのデータを元に日本向け一眼レフとミラーレスの2018年出荷台数を比べてみると・・・。

今年に入って日本ではミラーレスの出荷台数が一眼レフを上回ってきています。
過去を振り返っても一度も一眼レフを越えたことがないミラーレスがついに追いつき、そして追い抜いて行きました。2018年3月は一眼レフ3万8千台に対しミラーレスは6万4千台弱と圧倒的な差になっています。
これは日本においての出荷台数です。
では世界全体の総出荷台数はどうでしょうか?

世界での出荷台数は一眼レフとミラーレスの逆転現象は発生していませんね。
世界的に見るとミラーレスは一眼レフの半分程度の出荷台数になっています。ミラーレスと一眼レフの差も変わっていないように見えます。ただ、これは2017年10月から2018年3月までの半年間だけのデータですので、これだけで判断するのは早計ですよね。
そこで年単位での推移を見てみます。
下のグラフは2012年から2017年の全世界でのデジタルカメラ総出荷台数の推移です。
これを見ると一眼レフは年々出荷台数が減っていることが一目瞭然です。

それに対しミラーレス機に関しては平行線。どちらかというとやや上向きになってきています。
出荷台数は2012年と2017年ではそれほど変わっていないように見えます。ただ、メーカーにしてみると実は大きな差があるんです。というのは2012年の時のミラーレスの平均単価と2017年のミラーレスの平均単価は全然違うんです。
2017年の方が圧倒的に単価が高い!つまり同じ数だけ出荷されたとしても売上高は大きく変わってきます。
そこで出荷額でグラフを作ってみると・・・。

一眼レフは年々出荷額も下がっているのに対し、ミラーレス機は年々上昇しています。特に高価格帯のミラーレスが多く発表された2017年は一気に出荷額が上っているのが分かります。
この流れでいけば2018年もしくは2019年には世界的にも一眼レフとミラーレスの逆転現象が起きるかも知れません。当初は安価なミラーレス機が多かったですが、年を追うごとにミラーレスの単価も上ってきており、ユーザーも高価格帯のミラーレスを買い求めるようになってきました。
スマートフォンにカメラが付くことで多くの人がカメラを使うようになり、スマートフォンのカメラを入れればカメラ所有者は爆発的に増えています。スマフォのカメラから写真に興味を持つようになり、綺麗に撮れるカメラを買い求めようとすると一昔はコンパクトデジカメでした。しかし最近はコンパクトデジカメよりもミラーレスを買い求める方が多くなったようですね。
コンデジの出荷台数はは年々下がりミラーレスの出荷台数だけが伸びているのを見ると、この流れは今後続いていきそうです。その流れの中でニコンがミラーレスを投入しない理由はありません。
特に高価格帯の高級ミラーレスカメラが売れてきているとなるとJ1シリーズの後継機というわけにはいかないですから、当然ながらフルサイズのミラーレスカメラという選択肢になったのかと。
他社との差別化をはかるためにもニコンらしいハイアマチュア用のミラーレスを投入してくるのは間違いないでしょうね。
と同時に導入機となるNikon 1シリーズの後継機らしい機種も出してくるのではと。
2020年のオリンピック用に発売されるであろうD6はミラーレスにはならないと思いますが、D7はミラーレスの時代になっているかも知れませんね。
いずれにせよ、近い将来一眼レフカメラを凌駕するミラーレスカメラが出てくるかも知れません。カメラ業界にとってもフルサイズミラーレスの登場は後から見た時に大きな転換点になっているかも。
内径は49mm。マウントの外径が65.4mm。フランジバックは16mmなのだとか。
私も関係者にそれとなく話を聞いた所、ネットで話題になっている噂はそれなりに信憑性が高そう。
新しいマウントを採用したらFマウントのレンズは使えなくなるのかというと、そんなことはなく互換アダプターがありそうな感じです。
日経新聞にもキヤノンとニコンがフルサイズのミラーレスを2018年内に発表するとの記事がでました。
フルサイズミラーレスが両社から今年中に発表されることは間違いなさそうです。
では、なぜこのタイミングでキヤノンもニコンもフルサイズミラーレスを出してくるのか。
特にニコンはNikon 1シリーズの最後から長いことミラーレス一眼を出していません。ミラーレスに関しては諦めたのかと思っていたら・・・。
その背景にはミラーレスの出荷台数/売上高が一眼レフカメラに迫ってきたという事実があるようです。
CIPAのデータを元に日本向け一眼レフとミラーレスの2018年出荷台数を比べてみると・・・。

今年に入って日本ではミラーレスの出荷台数が一眼レフを上回ってきています。
過去を振り返っても一度も一眼レフを越えたことがないミラーレスがついに追いつき、そして追い抜いて行きました。2018年3月は一眼レフ3万8千台に対しミラーレスは6万4千台弱と圧倒的な差になっています。
これは日本においての出荷台数です。
では世界全体の総出荷台数はどうでしょうか?

世界での出荷台数は一眼レフとミラーレスの逆転現象は発生していませんね。
世界的に見るとミラーレスは一眼レフの半分程度の出荷台数になっています。ミラーレスと一眼レフの差も変わっていないように見えます。ただ、これは2017年10月から2018年3月までの半年間だけのデータですので、これだけで判断するのは早計ですよね。
そこで年単位での推移を見てみます。
下のグラフは2012年から2017年の全世界でのデジタルカメラ総出荷台数の推移です。
これを見ると一眼レフは年々出荷台数が減っていることが一目瞭然です。

それに対しミラーレス機に関しては平行線。どちらかというとやや上向きになってきています。
出荷台数は2012年と2017年ではそれほど変わっていないように見えます。ただ、メーカーにしてみると実は大きな差があるんです。というのは2012年の時のミラーレスの平均単価と2017年のミラーレスの平均単価は全然違うんです。
2017年の方が圧倒的に単価が高い!つまり同じ数だけ出荷されたとしても売上高は大きく変わってきます。
そこで出荷額でグラフを作ってみると・・・。

一眼レフは年々出荷額も下がっているのに対し、ミラーレス機は年々上昇しています。特に高価格帯のミラーレスが多く発表された2017年は一気に出荷額が上っているのが分かります。
この流れでいけば2018年もしくは2019年には世界的にも一眼レフとミラーレスの逆転現象が起きるかも知れません。当初は安価なミラーレス機が多かったですが、年を追うごとにミラーレスの単価も上ってきており、ユーザーも高価格帯のミラーレスを買い求めるようになってきました。
スマートフォンにカメラが付くことで多くの人がカメラを使うようになり、スマートフォンのカメラを入れればカメラ所有者は爆発的に増えています。スマフォのカメラから写真に興味を持つようになり、綺麗に撮れるカメラを買い求めようとすると一昔はコンパクトデジカメでした。しかし最近はコンパクトデジカメよりもミラーレスを買い求める方が多くなったようですね。
コンデジの出荷台数はは年々下がりミラーレスの出荷台数だけが伸びているのを見ると、この流れは今後続いていきそうです。その流れの中でニコンがミラーレスを投入しない理由はありません。
特に高価格帯の高級ミラーレスカメラが売れてきているとなるとJ1シリーズの後継機というわけにはいかないですから、当然ながらフルサイズのミラーレスカメラという選択肢になったのかと。
他社との差別化をはかるためにもニコンらしいハイアマチュア用のミラーレスを投入してくるのは間違いないでしょうね。
と同時に導入機となるNikon 1シリーズの後継機らしい機種も出してくるのではと。
2020年のオリンピック用に発売されるであろうD6はミラーレスにはならないと思いますが、D7はミラーレスの時代になっているかも知れませんね。
いずれにせよ、近い将来一眼レフカメラを凌駕するミラーレスカメラが出てくるかも知れません。カメラ業界にとってもフルサイズミラーレスの登場は後から見た時に大きな転換点になっているかも。
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